衣被まぁ要するに茹でた芋

9/27締め切りの兼題は衣被です。角川のぶんるいでは初秋の生活の季語です。※組長は講談社の歳時記を使用しているため、そちらだと仲秋の人事の季語という分類になっているそうです(洒落神戸さんありがとうございます!)
ぱっと見なんか服に関係する季語かと思いきや、小さい里芋を皮付きのまま茹でた料理を指します。するっと皮が剥けるので衣被き(きぬかづき)が訛って衣被(きぬかつぎ)となったそうです。被くってかぶるって意味なので皮が剥ける様なら逆のような気もするんだが…まぁ気にしないでおきましょう。

角川歳時記では「中秋の名月のお供に欠かせない」と書かれており、食事というよりはおやつ的な存在のようです。例句も見てみましょう。

今生の今が倖せ衣被 鈴木真砂女

やはり庶民的なおやつの季語ということで、小さな幸せっぽい取り合わせにも向いているようです。大きさの割に腹に溜まりそうでもあるので、そういうイメージから来ているものですかね。他には

妹に雨の匂いや衣被 折勝家鴨

上述の衣被という言葉の由来からしてちょっと艶っぽい句もちょこちょこありますね。このあたりのイメージは他の食べ物にはないイメージでしょうか。
作る工程としては大きく
①    茹でる
②    冷ます
③    皮を剥く
という3工程かなと思いますので、どのタイミングの衣被をイメージするかも重要ですね。たとえば②の冷ます工程を描写するなら

衣被しばらく湯気をあげにけり 八木林之助

という描写の仕方もあるので、どの状態の衣被を選ぶのかも重要ですね。ぶっちゃけ一物でオリジナリティを出すのはかなり難しそうだなぁという気もします。しかし一句一遊は3句まで出せますので、1つ2つはチャレンジに使えるってのも良いところです。ぜひやってみましょう。業務スーパーにちっさい里芋売ってないかなぁ

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