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問題は多いが致命傷はない/大いなる力には大いなる責任が伴う

    さて、君はこの言葉を知っているだろうか
    そう、かの有名なスパイダーマンの育ての親のベンおじさんが、命果てる前に遺した言葉である
    うむ……ベンおじさんが有名なのか、スパイダーマンの彼が有名なのか分からない文章になってしまったが、それはもう気にしないでおこう

    私が言いたいのは
    その言葉は真実である
    ということ

    大いなる力、あるいは大いなる“もの”には、
    大いなる責任、こまめな観察、気遣い、調整が多々必要になる事を実感している

    大いなるものを手に入れた私は
    その観察を怠っていた
    気付いた頃にはそれは悪い方向に変化している途中であったのだ
    私はその微妙な変化に気付いていながら見て見ぬふりをした
    何故かって?その理由はただひとつ
    面倒臭かったからだ
    気遣うどころか、放っておいていいと思っていた
    やがてそれは完全に変化を遂げる
    もう見て見ぬ振りをできる段階ではなくなった
    でも、それでも、私は無視をしていた
    それが日常であったから、対応しなくても良いと思っていた
    日常に変化をもたらそうとはとしなかった

    その異変にモヤモヤとしつつ、その責任を果たさなかった
    そのせいで、遂には周りにも影響が出始めてしまう

    全てのものが、その大いなるもののせいで魅力を失い、力を失うのである
    ただ、その頃の私は、大いなるものを手に入れた時期すらも分からなくなっていたので
    それでもなお、その力を利用しようと奮闘していた

    だが、、、
    もうダメなのである
    もう手遅れなのだ
    その力は完全に腑抜けになったのだ


    私が、観察、気遣い、調整をしなかった事で
    全てのものは色を失った
    そう、味覚という世界が灰色になってしまったのである

    そこでやっとベンおじさんの言葉を思い出すのだ
    そんな事を思ってももう遅い、なんて愚かなんだ
    と自分を責めた
    でも責めてもどうにもならない
    対処をしなくてはならない

    遂に私は大いなるものを捨て去る決意をし
    それを実行した


    大いなる力を捨て去った事で
    味覚の世界は蘇った
    全てのものがその魅力を発揮し、魅力を放つ
    本来持った色が鮮やかに蘇ったのだ


    この出来事は私の胸に深く刻まれた


    大いなる力には大いなる責任が伴う


    大いなる業務用サイズ醤油には
    大いなる責任が伴う


    家庭で業務用サイズを買えば
    賞味期限など容易く置き去りになる
    時が過ぎればただの腑抜けた液体になる事を
    そんなものは早すぎた文明であることを
    胸に刻んでほしいと思う

    私のような思いを君たちにはさせたくはない
    私の二の舞には
    なって欲しくないのだ

    この経験が、いつか君の役に立つことを願って
    ここに書き記す

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