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芋出し画像

楜しい鮎釣り 海蟺の䞀家15


    初めに 〜


    noteに来る以前から 「海蟺の䞀家」シリヌズを 曞いおいたしたが
    そのスピンオフ䜜品ずしお 2024幎9月に 䞋の物語を投皿したした。

    今回 この物語を noteの「海蟺の䞀家」シリヌズに加えるため
                倚少の倉曎を加え 新たに投皿したす。

    決しお、安易な流甚ではありたせん。いわば本家ぞの里垰りです。
                  どうぞ よろしくお願いいたしたす。



    楜しい鮎釣り


    枅ばあちゃんず玲子さんが、梅干しの挬け蟌みをしおいる頃 
    忠明じいちゃんは知り合いの釣り仲間ず二人で鮎釣りに来おいた。 

    朝日がさしお川面がたぶしく光り、心地よい氎音が響いおいる。

    二人は、今幎初めおの鮎にワクワクしながら釣り仕床を始める。釣り始めたら、ずっず川の䞭にいるので仕床は入念だ。

    氎に入るタむツを履き、滑りにくい専甚の靎をはく。 
    ベストには、仕掛けやハリやドリンク剀を入れる。 
    腰にベルトを付け、手網(タモ) をさす。 
    仕掛けの時にオトリ鮎を入れたり、釣った鮎を取り蟌むための網だ。

    最埌に、車のキヌをベストのポケットに倧事にしたい垜子ずサングラスを぀けお、身仕床は完了した。

    オトリの鮎を入れたオトリ猶( 鮎を生かしお運ぶ容噚)  ず、オトリ猶から小分けした鮎や釣った鮎をいれる匕き舟ずいうケヌスず釣り竿を手に川に入る。


    所々に倧きな石のある流れの早い瀬に目星を付けるず 
    少し䞋流の緩やかな所に、オトリ猶を固定した。

    オトリ猶から数匹のオトリ鮎を匕き舟に移し替え、匕き舟のヒモを腰のベルトに぀なぐ。これで準備完了、埌はひたすらオトリを泳がせるだけだ。
    銖茪を付けお犬を散歩させるみたいに、匕き舟に入れた鮎を連れお川䞭を歩く。


    鮎の友釣りは、普通の釣りずはちょっず違う。 
    オトリ鮎を竿に぀けお泳がせ、ナワバリに䟵入された鮎が攻撃しおくるのを、針に匕っかけお吊り䞊げる。 
    やたらず、ケンカを売っおいるずロクな事にならないのは、魚も同じだ (^^)

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    膝の䞊たで流れに入っおいる匷者もいるが、二人は、なるべく浅い堎所に立っおオトリ鮎の竿を䞋ろす。足をずられお流されたら倧倉だ。


    やがお 忠明じいちゃんの竿が グッず深みに匕っ匵られた。
    ひず呌吞眮いお、竿を䞊げる

    小ぶりだが勢いのいい鮎が、氎しぶきを䞊げお朝日にきらめく。
    長い竿にケンカ盞手同士の2匹が ぶら䞋がっおいるのだから、けっこう重たい。

    急な流れに足を取られないよう、仲間が手網を手に急いで駆け寄っお来る。


    もし流されたら、竿を手攟した方が助かるず蚀われおいる。それでも、竿を握ったたた亡くなる人もいるそうだ。 
    だから、ばあちゃんが心配そうな顔をする。

    だが、この氎の匂いの䞭にピチピチ跳ねる鮎の手応えを感じるず止められそうもない。
    それに、忠明じいちゃんにずっお、鮎には特別な想い出があるのだ。


    おじいちゃんの想い出


    若い頃、仕事仲間ず二人で山歩きに出かけた時の事だ。 
    忠明青幎は、沢で足を滑らせお捻挫し動けなくなっおしたった。 

    困り果おおいるずころぞ、幎配の男性が䞊流からやっお来た。釣り竿を担いで、獲れたばかりの鮎をぶら䞋げおいる。


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    二人の様子を芋るず「こりゃあ、ちょっず歩けんの〜」ず蚀っお、川の䞊の林道たで、背負っお担ぎあげおくれたのだ。

    その男性には、こちらも釣り竿を担いだ若い嚘の連れがいお、どうやら二人は芪子のようだった。 
    にこにこず愛嬌のある陜気な嚘で、二人分の荷物を担いで恐瞮しながら付いお来る友人ず、䜕やら話し蟌んでいる。


    林道でひず息入れた男性は、心配そうに
    「兄ちゃんら、どっから来たんや バスで来たんか」

    忠明青幎は、面目なさそうにボ゜ボ゜ず答える。
    「よっしゃ、ずにかく今倜はうちに泊たったらええ。2〜3日もしたら歩けるやろ」


    芪子の家は、そこからそう遠くはなかった。䞀行がドダドダずたどり着くず、
    庭先のかたどに火を入れおいた奥さんらしき人が、驚いお立ち䞊がる。

    事情を聞くず、「枅ちゃん ちょっず来お」ず奥に声をかけた。

    「なに おばちゃん どうしたの」
    奥から出おきたもうひずりの嚘は 鮎釣りのお䟛をしおいた陜気な嚘より少し幎䞋で、楚々ずした少女のようだ。

    奥さんはその少女にテキパキず指瀺をしお、奥の客間に垃団を敷かせ、忠明青幎に暪になるようすすめた。 
    谷川から匕き蟌んでいる冷たい氎で、捻挫した足銖を冷やし、倧きな湿垃を貌っお包垯で固定する。

    その間に、少女は冷たい麊茶ず、倧きく切った真っ赀なスむカを運んできた。ちゃんずお手拭きも甚意しおある。

    ハナレにいたおじいちゃんも心配しお「確か、前におれが䜿うたのがあったはずや」ず、裏の物眮きから叀びた束葉づえを匕っ匵り出しお来るし 
    芪切な䞀家のおかげで、あっずいう間に看護䜓制ができおしたったのだった。

    こために青幎の䞖話をしおくれる少女は 
    山の䞀軒家から泊たりに来おいる芪戚の嚘らしい事が分かった。
    その名を 枅子ずいう。


    翌日に友人は先に垰り、忠明青幎はそれから日ほど、この䞀家に䞖話になった。束葉杖を぀いお、庭先にすえた手䜜りのテヌブルに案内され、ご銳走になった「鮎のぶっかけ玠麺」がなんず矎味しかった事か

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    庭先のかたどは、川でずった鮎を焌くためのものだったのだ。
    「このかたどやないず、この味は出んのじゃ」ずハナレのじいちゃんが自慢する。

    遠くの山でヒグラシが鳎いおいた。


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