娘は、竹で編んだ籠を手に、川沿いの小径を歩いていた。
雪解け水が、冷たい音をたてている。
草履のつま先を踏みしめて、蕗のとうを探す。
辺りは、まだ枯れ草に覆われているが
春の芽吹きが、ひそやかに目を覚まそうとする気配があった。
( お父さまは、蕗のとうがお好きだから… )
夕焼けが照らす光の中に
ふっくらとした蕗のとうを見つけて、娘は微笑んだ。
山根あきらさんの 企画
「夕焼けが照らす下萌え」というお題に 応募させて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します。
#青ブラ文学部
#蕗のとう
#雪解け水