
恐怖の山小屋 もう一度会いたい物語2
忘れられない小説は、限りなくありますが
その中で、二度と会えないだろうと諦めていた短編が 三話あります。
なぜなら、タイトルも作者も覚えていないからです。
これは その第二話
この話は、ちょっと探すのがやっかいです。
なにしろ、キーワードになる言葉が全くわからない。
記憶に残るストーリー
山小屋から 離れられない
ある山小屋で一夜を過ごした たぶん四人くらいの旅人が
いざ出発しようと街への道を歩いてゆくのですが、
まっすぐに進んでいるのに、なぜか円を描いたように元の場所に戻ってしまう。
別に、森で道に迷ったという話ではない。
道はまっすぐ続いているのに
何度やっても、その山小屋のある場所から出られない。
ここまでは、ありがちな話です。
仕方なく、一行は山小屋に戻って一夜を明かす。
そこには、街に用のなかった 山小屋のおやじもいたかもしれない。
ともかく次の朝になる。
すると、驚いた事に、全てが昨日の朝の状態に戻っている。
冷蔵庫の中身も、何もかもだ。
それが毎日続く。 どこにも行けない。 何も変わらない。
食べ物には困らないのだが、とにかく退屈で仕方がない。。
そこで、彼らは何を始めたか?
退屈しのぎの “ 殺し合い ”
なにしろ、お互いを何度殺しても、翌朝には全員が生き返って元にもどる。
そのうち、殺しの道具は 斧がいいか 銃がいいか ナイフか はたまたロープか? などと、次第にエスカレートする。
殺しが 娯楽になってしまったんだ。
もし自分がその場にいたら やっぱり退屈だし
好奇心から、一度 やられてみたいかも…
お願いだから、手際よくやってね イタクしないでって感じで。
こうして、日々の会話は、こんなことになる。
「昨日の、お前さんの斧の振り下ろしっぷりは、見事だったな」
「いや〜 神父さん あんたの銃の腕もなかなかのもの」
なぜか、このメンバーに神父さんがいた事だけは、私もはっきり覚えているのだ。人を殺しまくる神父さんが新鮮だったせいだろう。
さて、結局 この四人がどうなったかは、全く記憶にない。
この中に女性がいたかどうかも、覚えていない。
いなかったような気もするし、一人くらいいたような気もする。
女性がいたら、殺し合い以外の娯楽も…
いや、いなくても あり得る…か
イヤ イヤ 何を想像しているんだ ワタシは。
しかし、そんなシーンはなかったような気がする。
それより、この設定には もう一つ問題がある。
そもそも、全てが前日に戻るのに
なんで 記憶だけは 前日に戻らないのか?
前日に戻るなら、今日の記憶も消えるはずだろう ???
でもって、記憶がないまま なんか変なモヤモヤした気分で
毎日 同じような事を繰り返す 永遠に。
町に向かって出かけては、帰って来る。
でも、翌朝 それもなかった事になる。
ずっと山小屋から出られないでいる事にさえ、記憶がない。
年もとらない。
無限ループ。
どんな状態にあるのかさえ、気付かない。
あ〜 これって怖い!
では ある日 突然 元に戻らなくなったら?
ある日、突然元に戻らない朝が来たら、どうするんでしょう。
四人… 山小屋のオヤジもいれて五人…が
発見されても、何があったのかは解けない謎のままです。
しかも もっとマズい事がある。
このゲームに飽きた 山小屋のオヤジが
「みなさん ごゆっくり」 とか言って 先に寝てしまったとする。
何が ごゆっくりだか知らないが
翌朝 間違いなく、四人をやった殺人犯にされてしまう。
…と、あれこれ想像の広がる 楽しいブラックストーリーなんですが
結局、最後にどうなったのかも覚えていない。
たぶん、時空の歪みとか そんなSFチックな話だったとは思う。
とにかく、奇妙でゾクゾクする短編だった。
ちなみに
このタイトル画像を探す時
「殺し合い」と入力したら 「そんなの ありません」と怒られた。
仕方なく「山小屋」としたら、程よく不気味な色合いの小屋が見つかった。
まるで、私の意図を察したかのように … こっちの方がこわい。
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