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初めて釣りをしたよ 🐟🐠 海辺の一家13

      「海に泳ぐ鯉のぼり」から続く

    あくる日、二人は昨日の堤防の上に立っていた。

    蒼太は、じいちゃんの物置にあった古い釣り道具を借りて
    うれしそうに抱えている。

    足元には、餌のオキアミのかたまりが凍ったまま、ころがっている。
    途中の釣り道具屋で買ったものだ。

    「お〜 今日もおるぞ!」
    大吾は、さっそく肩にかついでいた釣り竿を降ろした。

    釣り糸には、数本の釣り針と小さな網カゴがついている。
    オキアミの塊りを砕いて網カゴに入れ、釣り糸をそっと海中に降ろす。

    「ほれ見てろ 蒼太」

    大吾が釣り竿をクイっと揺らすと、網カゴからエサがゆらゆらと水中に漂い出す。

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    わ〜い  食いもんだ 

    それをめがけて、魚の群れが集まって来て
    エサも付いていない釣り針に引っかかるという仕掛けである。


    「わぁ〜 いっぱい来たよ ボクにもやらせて」
    蒼太が身を乗り出す。

    「よっしゃ おまえ これ持ってろ」
    大吾は、竿を渡すと、すぐさまもう一本の仕掛けをして横に並んだ。


    それから 数分たった時だ。

    「おい 竿上げろ!」
    大吾の声に 夢中になって竿を上げると
    何匹もの小アジが、蒼太の竿に引っ掛かっている。

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    「うわ〜 だいちゃん これどうすんの?」

    ピチピチ跳ね回る小魚に、蒼太は大あわてだ。

    後ろの木陰でのんびりと様子を見ていたじっちゃんが
    あわてて青いバケツを持ってやって来た。
    ペットボトルの水を 飲ませてもらっていた柴太郎も 駆け寄ってくる。


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    「蒼太 やるやないか」とじっちゃん。

    「いっぺんに こんなに釣れるの? すご〜い」

    「これは サビキ釣りいうての 面白いやろ?」

    「うん うん! もっとやる」

    じっちゃんに教わって、小アジを針から外しながら
    蒼太は、頬を真っ赤にして興奮している。

    すっかり手馴れた様子の大吾は、そばでニヤニヤし
    柴太郎は、あたりを駆け回っている。

    それから、二人で釣り上げること1時間余り
    気がつくと、大きなバケツは ピチピチ跳ねる小アジでいっぱいになっていた。


    「蒼ちゃん やったね 大漁だよ」
    「うん!」
    二人は、大きく伸びをして寝転がった。

    浜辺の方を見ると
    海に向かって勢いよく泳いでいた鯉のぼりもダランとたれていた。
    海風が弱くなったらしい。

    夜がふけてこの夕凪が終わると
    風は山から海へと変わり、鯉たちは山に向かって泳ぎ出すのだろう。

    もうそろそろ夕方だ。
    西の山の空が赤い。
    そのひかりを受けて、海の上にたなびく雲も茜色に染まる。


    <    後書き >

    海陸風 ( かいりくふう )     海岸地帯で 気候の安定している時に吹く風

    海風( かいふう )海から陸に向かって吹く風
            昼間 気温の低い海面から 気温の高い陸地に向かって吹く

    陸風 ( りくふう )   陸から海に向かって吹く風
             夜間 陸地の温度が下がると 陸地から海に向かって吹く

    夜間 8〜10時頃が 風の止まる夕凪の時間帯である


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    #大漁
    #海風
    #陸風



     
     
    魔法使いに、「絶世の美女か? 量子力学の天才か? どっちになりたい?」と聞かれ  「両方!」と言ったら、張り倒されて風に吹かれている🌸

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