
Ave Mujica「Crucifix X」ギター音作り解説|QUAD CORTEXでMortisサウンドを再現
Ave Mujica「Crucifix X」のモーティスパートを、6弦ギター+QUAD CORTEXで再現しました。
ライブ音源を参考に、4th LIVEの音をベースにしつつ5th寄りの質感へ調整しています。
今回は、Ave Mujica「Crucifix X」モーティスパートのギターサウンド再現について解説します。
実際の楽曲は7弦ギターですが、今回は6弦ギター+Transposeで再現しています。
QUAD CORTEXを使用して、ライブ音源を参考にしながら
Mortisのモダンで鋭いハイゲインサウンドを目指しました。下記の動画が音源となります。
使用機材
ギター
・ESP SNAPPER TAE
エフェクター
・QUAD CORTEX
・VOX SMOOTH IMPACT(QUAD CORTEX前段)
SNAPPER TAEは出力がそこまで高くないため
今回は 疑似的にEMG系ピックアップ化する処理を入れています。
バッファ気味にVOX SMOOTH IMPACTを入れています。

全体のエフェクト構成
QUAD CORTEX内の信号順は以下です。
ギターシミュ
↓
EQ
↓
Transpose
↓
EQ
↓
OD
↓
アンプ&キャビ
↓
EQ
↓
EQ
↓
EQ
↓
マイクプリ
↓
コンプ
↓
リバーブ
歪みサウンドですが、実際の音作りは、アンプよりEQの比重がかなり高い構成になっています。
INPUT GAIN
まず最初に重要なのが、Input Gainの調整です。
これはギターの出力に合わせて設定します。

低すぎると
・歪みが弱くなる
・ピッキングレスポンスが悪くなる
高すぎると
・コンプレッション過多
・低域の飽和
が起きます。
そのため、音作りの前に必ず適正値を探します。
ギターシミュレーター
使用しているのは、SIM 1 XT-1のEMG81モデルをNeural Captureしたものです。

SNAPPER TAEは出力がやや低めなので
疑似的にEMG81の出力に近づける目的で使用しています。
ただし
・アクティブPU
・高出力ハムバッカー
の場合はこのブロックは外した方が良いです。
EQ①(Transpose前)
Transposeはどうしても低中域が籠りやすいので先にEQで補正します。
設定は以下です。

90Hz HiPass
周波数 Gain Q
200 -3.0 1.0
400 -1.5 1.2
600 -7.4 10.0
3000 +1.0 0.70
ポイントは
600Hzの大きめのカットです。
この帯域は
ピッチシフト特有のデジタル感が出やすい部分です。
Transpose
7弦ギターを持っていないため
Transposeで7弦チューニングを再現しています。

最近のピッチシフトはかなり優秀ですが
EQでの補正はほぼ必須です。
EQ②(歪み前フィルター)
歪みの前にハイパスとローパスを入れます。
これはデジタル歪みの質感を減らすためです。

歪みの前に不要な帯域を削ることで
・歪みの輪郭が整理される
・低域の濁りが減る
・ハイのザラつきが減る
という効果があります。
OD(Transpose対策)
ここもTransposeの音色の調整のために使用しています。

ブースターというよりミッドの形を整える用途です。
Transposeを使用しないときは、モデルをMXR TIMMYに変更します。
アンプ&キャビ
ここはMACTH EQで作成したMortisサウンド再現アンプです。

元々は、KEMPERのDIEZEL VH-4のRIGをベースに、
LIVE音を分析して修正し作成したキャプチャー系サウンドになります。
音のベースは4th LIVEのギターサウンドを参考にしています。
(CORTEXのクラウドにアップしています)
EQ③(5th寄りに補正)

4thの音をベースにしているため5th LIVE寄りの音に補正します。
80Hz HiPass
周波数 Gain Q
2200 -6.5 2.4
7200 -1.4 1.0
10000Hz LoPass
EQ④(全体の落ち着き調整)
さらに音を落ち着かせるためのEQです。

80Hz HiPass
7500Hz LoPass
これだけでも
かなり自然な音になります。
EQ⑤(痛い帯域の処理)
最後に痛い帯域をピンポイントで抑えます。

周波数 Gain Q
230 -3.0 7.0
3100 -3.0 7.0
6500 -3.0 7.0
マイクプリ
1073系プリアンプのキャプチャーを使用

目的は
・音色調整
・ミッドとエッジの補強
コンプレッサー
VCAコンプレッサーを使用。

用途は
・音量の安定
・弾き心地の調整
リバーブ
かなり薄く入れています。

ここは特に強いこだわりはありません。
Global EQ
最後に全体を整えます。

85Hz HiPass
7150Hz LoPass
これを入れることで
ミックスにかなり馴染みやすくなります。
まとめ
今回の音作りのポイントは
① Transpose補正
② 歪み前EQ
③ 歪み後の多段EQ
です。
特にQUAD CORTEXでは
EQを多段で使うことで実機に近い音作りが可能になると思います。