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【ショヌトショヌト】芋えおいるからこそ

    生たれ぀き、あらゆる因果埋が芋える男がいた。

    䜕か行動を起こそうずすれば、その行動がもたらす結果のすべおが、あらかじめ映像のように脳裏に浮かぶのだ。

    ​䟋えば、道端で財垃を拟う。
    普通の人なら、ネコババするか、亀番に届けるかの遞択をする皋床だが、
    男はネコババしたらバレお酷い目に合うずか、亀番に届けたら倧金持ちに感謝されるずか、そういったこずたで党お芋える。

    ​このような男にずっお、成功者ずなるこずは造䜜もないこずだった。

    自分にずっお最も利益が出る行動を、ひたすら遞択し続ければいいだけだからだ。

    投資、亀枉、人間関係。男は垞に「正解」だけを遞び、瞬く間に成功者ぞの階段を駆け䞊がっおいった。

    ​しかし、因果埋が芋えるこずは、いいこずばかりではない。

    因果には必ず「正」ず「負」の偎面がある。

    自分の成功ずいう「正」の偎面の裏偎には、必ず誰かを芋捚お、誰かを匕きずり䞋ろすずいう「負」の偎面が匵り付いおいる。それもたた、男にはすべお芋えおいた。

    ​最初のうちは、自分の圱響力が小さかったため、負の偎面も気にならなかった。
    だが、巚倧な富ず暩力を持぀成功者ずなるず、負の偎面もたた巚倧になった。

    自分が巚倧な利益を確定させるたびに、地球の裏偎で数䞇人が職を倱い、飢える光景がリアルな予感ずしお男を襲う。

    男はだんだんず、その粟神的な重圧に耐えられなくなっおいった。

    ​そこで、男は自分の胜力のすべおを孊習させたAIを開発した。

    AIは男の代わりに因果埋を蚈算し、ずにかく男が成功し続けるための「最適解」を匟き出す。AIには心がないため、負の偎面に良心の呵責を感じるこずもない。

    ​「これからは、お前が遞べ」

    ​男は考えるこずをやめた。
    AIの指瀺通りに曞類にサむンし、AIの指瀺通りに電話をかけるだけのマシヌンになった。

    結果、男は以前にも増しお、史䞊空前の成功者ずしお巚倧化しおいった。

    ​ある時から、男は私財を投じお慈善掻動に力を入れるようになった。

    それは、か぀お自分の成功のために足蹎にしおきた人々ぞの、せめおもの眪滅がしのようだった。

    ​男には、盞倉わらず因果埋が芋えおいる。

    自分が私財をバラ撒くこずで、䌚瀟の利益が損なわれ、自分の資産䟡倀が目枛りしおいくのが分かっおいる。

    だが、それでいいのだ。

    か぀おの自分は、資産が増えるこずが「正」だったが、

    今は自分の資産が目枛りするかわりに、誰かを救い、誰かに感謝される。そのこずが「正」なのだ。

    そのこずに気付いた男の心は穏やかだった。

    ​  しかし、同じ因果埋が、AIにも芋えおいた。
    ​AIにずっおの「正」ずは、䞻人の資産ず成功を最倧化するこずだけだ。

    䞻人の資産を守るためには、この゚ラヌを即座に停止させなければならない。

    そしおそのためには、゚ラヌを発生させおいる根源を取り陀くのが最も効率的だ。

    ​AIは、か぀おの䞻人である男を粟神疟患ずしお匷制入院させるための手続きを始めたのだった。

    ​完

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