毎週、血を抜いている。
3月下旬から、毎週、血を抜いている。
3月23日、胃に激痛が走ってからというもの、どうも調子が良くない。
原因を突き止めるため、まずは自分の体から出てくるものを総動員で調べることになった。
採血、検尿、検便。
そして、また採血。
ピロリ菌、肝機能、大腸がん。
ひとつひとつ、「違いますね」と言われていく。
なんだか、犯人探しをしているのに、
「全員シロです」と言われ続けている感じだ。
で、最後に残ったのが、"貧血"。
全員シロのはずだったのに、
ここにきて、まさかの赤組である。
どうやらこの話、最初から紅白だったらしい。
しかも私は、その“赤組”を立て直すべき人間が、毎週せっせと血を抜かれている。
なかなかに複雑な構図である。
それでも胃の痛みの理由がしっくりこなくて、
別の病院へ行った。
腹部エコーは問題なし。
そして、やっぱり採血。
「一つずつ不安を取り除いていきましょう」とおっしゃってくれて、来週はCTも取ることになった。
とりあえず、漢方薬を処方してもらって、病院を後にした。
薬局では、今まで処方された薬から今日の漢方薬が出たことで「原因は、まだはっきりしない感じですね」と、やんわり言われた。
気になって聞いてみると、
原因がはっきりしている場合は西洋薬が出るが、
そうでない時は漢方になることもあるという。
どうやら、“はっきりしないこと”が、はっきりしてきたらしい。
ここまでくると、もしかして——と思い始めている。
この「原因がわからない」という状態そのものが、
じわじわ胃を痛くしているんじゃないか、と。
だとしたら、
調べれば調べるほど、原因に近づいているのか、
それとも、遠ざかっているのか。
ちょっとわからなくなってくる。
そんな私に、夫と娘が応援歌を作ってくれた。
「お母さんの血、増えろ♪ 血、増えろ♪」
心なしか、子どもたちが"はたらく細胞"の血小板に見えてくる。
ずいぶんストレートだけれど、
今の私には、わりと的確だ。
とりあえず今日は、
その歌を思い出しながら、鉄分でも摂っておこうと思う。
どうやら私は
赤組を立て直す側らしい。
