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ワタシはガイドのランちゃんでス 第四期 普陀山普済寺をゴ案内しまス 後編

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     ワタシはガイドのランちゃんでス 
     第四期 普陀山普済寺をゴ案内しまス 後編 
     ※『』は中国語の上海語デス。

     ハイ!みなさんこんにちハ。
     前回に引き続き、日本のみなさンを普陀山普済寺にご案内していまス。
     船は無事に到着し、お寺マデはバス移動でス。
     緑豊かな道を登っていきまス。
     途中に畑がポツポツあって、お坊サンたちが、働いテいましタ。

    「中国の坊さんは、食べるもんも自分で作っとるんじゃな」

    「うちの和尚とは、エラい違いじゃのう」 

     お客サンたち、みんなお坊サンに感心していましタ。
     お寺に到着しまス。
     沢山の建物と、綺麗に整備された池、とてもおっきなお寺でしタ。

    「これは……見事なもんじゃの」

    「あの額……普済……禅寺、禅宗なんか」

     すかさず社長が、補足しまス。

    「現在の中国のお寺は、ほとんどが禅宗です」

     そうだったんですネ。
     知らなかっタ。

     ソモソモ興味がなかったでス。 

     それにしてモ、境内にはたくさんのお坊さんが働いていましタ。
     グレーの作務衣デ、忙しなく動いていまス。
     たまに……

     木陰でメールしている人がいましタ。 

    「これは、布袋様か?」

     金ピカのお腹が大きな仏様に、伊藤サンが興味を持ったみたいでス。
     社長。
     立板に水でス。

    「日本だと、美しいスマートな仏様ですが……」

    「こちらは、中国の弥勒菩薩様です」

    「へぇ〜、国が変われば違うんじゃのう」

     社長は本当になんでも知ってますネ、
     ワタシももっともっと、勉強しなけれバ。
     本当に広いお寺様でしタ。
     誰かが、トとりケンの燕趙園より凄いと言って、タザワさんに突っ込まれていましたヨ。

    「中国のお寺は、屋根も極彩色で、軒がとんがり過ぎじゃのう」

    「映画で見るそのまんまじゃあ」

     帰りのバス乗り場まで、みなサン本当に楽しんでくれていましタ。
     バスを待っている間、他の人たちとは違う服装のお坊サンが話しかけて来まス。
     ワタシの出番、通訳ですネ!
     でも、

     ハジめて聞くスゴい方言でス。 

    『こんにちは、自分、どっからきたん?』

     すると、お坊サン。

    『ずっとの、西の南の、遠いの所の山の上』

    『チベットの所から来たのみたいです』 

    『ここの、修行をするの所に来るました』

     チベット!?
     それは、わからないハズですネ。

     ほぼ外国デス。 

     すると、メンバー最年長の長山さんが反応しまス。
     とても、大きな声で、

    「チベットか……そう言えば……」

    「ダライ・ラマさん、この前日本に来とったぞ」 

     ソノ言葉に、社長とワタシ、そしてお坊さんも固まりまス。
     長山サン……この国ではソノひとワ……

     とってもデリケートでス! 

     周りを見渡しました、ダイジョウブ。
     公安も、お寺の人もいませン。
     社長がチベットのお坊さんを見まス。

    『あんた、何も聞いてへんな?』

    『ハイ、何のを、聞いたではありません』

     タザワさんと、高山サンは気づいているみたいでしタ。

    「……あの人、天然なんじゃ、すまんかったの」

     こっそりと謝ってくれましタ。
     バスが港の近くに着いて、港まで島の居住地を歩きまス。
     プラスチックの生簀に、たくさんお魚が泳いでまス。
     お客さんが、買ったラ。
     お店の人が網ですくったお魚を……

     地面に叩きつけてましタ。 

     ワタシはあっけにとられましたガ。
     タザワさん。

    「あれは、気絶させるだけじゃから、鮮度が落ちんのじゃ、身は傷つくがのう」

     さすが、コックさんですネ。
     そして、帰りの船ですヨ。
     また同じような格好の船員サンが、DVDを販売していましタ。
     違うところが一つだけ……

     ニコニコでス。 

     ワタシから、通路を挟んだ隣には、高中サンと社長が並びまス。
     高中サンが、モニターのドラマに釘付けでしタ。
     モニターは、時代劇でス。
     社長がセリフを通訳していましタ。
     赤ん坊を抱いた若い夫婦ガ、ニコニコしていましタ。

    「もう、子供は望めないと思っていましたが、これも、観音様のご加護ですね」

     どうやラ、子供のいない夫婦のお家に、赤ちゃんが置かれていタみたいでス。
     そこに、見るからに怪しいお婆サンがやってきまス。

    「なんという事じゃ!その子は災いをもたらす赤子、このままだと……」 

    「あなた方夫婦は、すぐに死んでしまうぞよ」 

     これはなかなかショッキングでス。
     社長の通訳すごいでス。
     ハクシンの演技でス。

    「私は嫌です!折角授かった子供なのに」

    「しかし、俺は君を死なせたくないんだ!わかってく……グスン……れ、よ」

     アレあれ?
     ご夫婦の通訳が涙声?
     社長を見るト、

     目が腫れて、ハンカチで口元を押さえてまス。 

     高中サンも、ちょっと気になるみたい。
     やがて、画面の中では、旦那サンが、山の斜面に赤ちゃんを置いて、立ち去ろうトしまス。
     すると、突然雷が鳴り響き、雨が降ってきまス。
     旦那サン、慌てて赤ちゃんに戻り、抱っこしまス。
     そして、空に向かって叫びましタ。

    「天よ……もし、この子お……」 

    「……?」

    『……を捨てんかったら、ワシらの命奪うんやったら……持っていったらええ!』 

    「……!!」

     社長……

     通訳していませン。 

     スルと、突然雨がやミ、あの怪しイお婆さんが現れましタ。

    『おお……グスン……早速来よったか?』
    『さあ!わしの命で……グス、グス……この子が助かるんなら……グスン……持って行ったらええがな!』

     社長、完全に通訳を忘れてしまってまス。
     ソノ時!お婆サンが、美しい観音サマに姿を変えテ、旦那サンに微笑みまス。

    『……誠の……自分らの、子供やない、赤子に、命、かけて……』
    『あんたら……ホンマの……家族に、な、る……』

    「アイヤーーー!!」 

     そこから先、船が着くまで社長はズット号泣していましタ。
     肝心な所が通訳されなかった高中サンは、DVDをお買い上げでス。
     アトで聞きました。

     社長の涙もろさは、上海でイチバンだそうでス。 

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    若い頃に好きだった創作活動を もう一度始めてみました。 どうぞよろしくお願いします。 宜しければ感想もお聞かせください。

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