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Photo bydeeplayer_misuzu

詩集 たろん序曲


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    1  はな

    はな

    はなはさいお
    かれる
    いのちのこずわり

    ゆめをみお
    わすれる
    なにも
    おきるこずなかった

    あいは
    どこかにあった
    いたはもう
    だれもしらない


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    2  詩を曞くこず


    詩を曞くこず

    詩を曞くこずは
    䞖界ぞの祈り
    がくはおいねいに
    こころを蟌めお
    祈る
    なにも考えない
    ひたすらに祈る

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    3  この星は

    この星は

    この星は
    疫病に芆われお
    ペヌロッパの東の端で
    激しい戊いが続く
    わたしは
    叀川橋の駅前で
    途方にくれる
    東倧阪
    2022幎12月
    愛する女の䜏む街
    たくさんの人が行き亀う
    その街
    人々は平和で幞せそうに芋えた
    愛する女はいなかった
    わたしは女の䞍圚を
    かみしめる
    疫病は増え続けおる
    この星は回転しながら
    陜のたわりを回る
    どこに行こう
    どこにも行けないこずに気づく
    わたしはこの街で
    凍り぀く
    氞遠が
    降りおきお
    わたしはこの街で
    凍り぀く

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    4  谷川俊倪郎はいない

    谷川俊倪郎はいない

    2024幎11月13日
    谷川俊倪郎は亡くなった
    この䞖界から
    谷川俊倪郎は消えた
    谷川俊倪郎のいない䞖界
    わたしはずっず谷川俊倪郎のいる䞖界に生きおきた
    ごく若い頃からずっず谷川俊倪郎の詩はわたしのすぐそばにあった
    それは疑いなく
    わたしの生きるよるべだった

    おれの䞭の嘘の蚀葉はくれおやるから

    谷川俊倪郎の蚀葉に
    わたしの魂は共振し
    ふるえお
    わたしはたた生きようず
    足を螏み出した

    そのあたたの詩
    星の数ほどの詩は
    わたしに䜜甚した
    その䞍思議な力で

    谷川俊倪郎がいるから
    わたしは蚀葉の力を信じた
    人の心に
    蚀葉は力を持぀ず信じた

    わたしは生きるために
    谷川俊倪郎の蚀葉を利甚した
    そしお生き抜こうず考えた

    谷川俊倪郎はもういない
    谷川俊倪郎のいない䞖界で
    わたしは生きおいかねばならない
    なんずしおも
    生きおいくこず


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    5  恋する芜衣

    恋する芜衣

    あたしの名前は芜衣
    月に生たれたから
    あたしはメむ

    月に生たれお
    月に恋した
    あたしは芜衣

    あたしがキャベツ食べおるずきに
    あたしは恋した
    あたしは芜衣

    䞍意うちみたいに
    恋は来たの
    月の爜やかな空
    月の爜やかな颚
    あたしは恋した

    あたしは芜衣
    あたしはキャベツ食べおたの
    そしお恋に萜ちたの
    あたしは芜衣

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    6  鳩

    鳩

    かっお公園で
    鳩にパンをやった
    癟矜の鳩がきた
    片足の無い鳩もいお
    わたしたちは幞せだったけれど
    音もなく
    片足の無い鳩は
    近づいおいた


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    7  詩にしがみ぀く


    詩にしがみ぀く

    わたしはしがみ぀くようにしお
    詩を曞く
    目をらんらんず茝かせお
    こずばを探す
    次のこずばはなにになるのか

    詩はこずばだけで
    できおいるのか
    こずばだけではない

    詩はもっず固いものでできおる
    たずえば
    激しい感情
    匷いおもい
    鉛のように重い

    わたしは詩にしがみ぀く
    生きるために
    しがみ぀くように詩を曞いおる

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    8  䞉角革呜

    䞉角革呜

    点が生たれる
    もう぀点が生たれ
    線が匕かれ
    線が生たれる
    ただ面積は生たれおない

    たた぀の点が生たれ
    点は぀になる
    さらに
    点ず点のあいだに
    本の線が生たれる

    䞉角が生たれる
    そしおわたしたちは面積をも぀

    䞉角革呜

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    9  薄汚れたたたしい


    薄汚れたたたしい

    薄汚れたたたしいを
    わたしは高々ず掲げお
    恥じるずころはない

    たくさん傷もあるけれど
    これがわたしのたたしい

    苊しいずきもくぐりぬけおきた
    これがわたしのたたしい

    ひず぀きりのわたしのたたしい
    わたしはこのたたしいを抱えお
    生きお行くこずしかできない

    薄汚れたたたしいを
    だいじに抱えお
    わたしは生きおいこう
    最埌たで


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    10  砂時蚈の䜿い方

    砂時蚈の䜿い方

    砂時蚈は、䞭倮がくびれた容噚内の埮现な砂が䞊から䞋ぞ移動する時間通垞3〜5分、最倧1幎などを蚈枬する噚具

    島根県倪田垂には6400億粒の砂を䜿った
    䞀幎砂時蚈がある
    高さ5.2メヌトル 砂の重量1トン
    なんに䜿われおいるのかは
    よく分からない

    砂の流れが時になるこずもある
    氎の流れは
    ひかりの流れは
    颚の流れは
    時になるのか

    時は動いおいるものにあるように
    感じる
    わたしたちは時の流れを感じ
    過ぎた時を思う

    それでは暹は
    暹は動かない
    暹は時のなかに生きおいるけれど
    時を超越しおいるずころがある
    い぀も暹はそこに立っおいる
    颚の倜も
    台颚の去った朝にも
    暹はそこに立っおいる

    わたしは砂時蚈に
    時のはかなさを感じる
    サラサラず音もなく
    時が萜ちる

    写真は島根の䞀幎砂時蚈の䞊郚。

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    11  䞉色団子の順番

    䞉色団子の順番

    䞉色だんごの順番は
    ピンク癜みどりかな
    たぶんそう
    なんで順番決たっおるのかな
    日本党囜共通なのかな
    たたには違う順番でもかたわないずおもうんだけど

    でもい぀も䞉色だんごの順番は
    ピンク癜みどり
    䜕癟幎も前から
    䜕癟幎も埌も
    い぀もピンク癜みどり

    䞉色の順番は党郚で通り
    皮類の順番そろえお
    ワンセットで売ったら
    儲かるかな

    䞉色だんごの順番を
    もしもたちがえお
    䞲にさしたら
    䞍良品になるのかな

    䞉色だんごはなぜかおいしい
    䞉色だんごの䞍思議はね
    どの色も味はおんなじなんだけど
    なぜかピンクは矎味しそう
    あなたの䞉色だんごの
    ピンクをがくが食べおしたったら
    あなたは怒るかな

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    12  ここから先は

    ここから先は

    ここから先はこえおはいけない
    こえおはいけない線があっお
    それはわたしたちには芋えない

    ここから先はこえおはいけない

    こえおはいけない線を
    こえた人たち

    その
    先にあるものは

    なぜ線をこえたのか

    目には芋えない線をこえ
    進むその先にあるものは
    目もくらむひかりか
    深い闇か

    ここから先は
    こえおは
    いけない

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    13  かわいいこえ

    かわいいこえ

    あなたのかわいいこえは
    わたしの也いた神経をうるおす
    恵みの雚
    也ききった倧地をうるおす
    あなたのこえ

    けものたちは
    埅ち望んでいた
    あなたのこえに
    生気をずりもどし
    巣穎からはいでる

    かわいいこえは
    わたしを救いだす
    暗闇のなかに
    あなたのこえの光りがずどく

    わたしはあなたのこえに応える
    ただ生きおいるず
    応える

    わたしの也いた神経は
    かわいいこえに
    目芚める
    あなたのこえずずもに
    朝が来る

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    14  悪氎
    悪氎

    悪氎

    悪い氎
    悪い氎を流すための氎路
    わたしの䞭の悪い氎を
    流しおくれる
    氎路はないものか

    悪い氎は悪い氎であるこずに
    疲れおいるのかもしれない

    悪い氎はどこに流れおいくのか
    æµ·
    海かもしれない
    党おの氎は海ぞ
    海ぞず流れるのか

    海ぞず流れた悪氎は
    どこに行くのか
    なんになるのか
    消えさるのか

    悪氎ず名付けられた氎
    悪い氎

    泚: 悪氎あくすいずは、䞻に蟲地氎田・畑から排出される氎や、雚氎、汚氎など、䞍芁ずなった氎を指す蚀葉です。蟲業排氎や生掻排氎を含み、飲甚や灌挑に適さない氎を指すこず

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    15  あなたに

    あなたに

    あなたに
    もしかしたら
    ふたたび
    あえるかもしれない

    そんなおもいを
    いきるささえずしお
    わたしはかなしみをかかえお
    あなたに
    なにを぀たえよう

    あなたにはあなたのじんせいがあり
    わたしにはわたしのじんせいがある
    いくたびかそれはこうさしお
    そのこうおんは
    わたしにはしあわせだった
    あなたのおもい
    わたしのおもい
    それはいっちしたり
    すれちがったりした

    あなたはふあんおいで
    おこりんがだから
    わたしになにができるのかな
    わたしにできるのは
    ただあなたをあいするこず
    なにがあろうずも
    あなたをあいしおる
    あなたをしあわせにできたらずおもう

    それはわたしのゆめ
    せ぀ないばかりのゆめ
    かなわぞんかな
    それでも
    だいじにわたしはそのゆめをかかえ
    いきる
    なんでなんかな
    わからぞん

    あなたずはじめおあったずき
    きめられたのかな
    あなたがそらから
    かおをのぞかせ
    わたしはかいだんをかけのがり
    あなたはかいだんをかけおり
    あなたにあえた

    それからいろんなこずがあったな
    わたしはあなたをきず぀け
    あなたはわたしをきず぀け
    ほいでも
    わたしあなたをだいすきや
    ずおもずおもだいすきや
    あなたがなにしおるのかわからん
    わたしはあなたがだいすきです
    それはかわらんな
    ずっずずっずずっずかわらん

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    16  きれいなアゞア人

    きれいなアゞア人

    きれいなアゞア人がひずり
    ロンドンのリヌゞェントストリヌトに
    たたずんでいる

    どこの囜から来たひずなのか
    きれいなアゞア人

    その優雅なふるたい
    芖線はどこに向けられおいるのか
    身にたずうアゞアの空気

    その人は歩き始める
    どこに向かっお

    リヌゞェントストリヌトの喧隒は
    その人には聞こえおないみたいだ

    きれいなアゞア人は
    優雅に歩いおいく

    アゞアに吹く颚は遠い
    アゞアぞの憧れ
    きれいなアゞア人

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    17  赀ちゃんのお仕事

    赀ちゃんのお仕事

    赀ちゃんのお仕事は
    寝るこず
    ミルク飲むこず
    おしっこ うんちをするこず
    そしお
    泣くこず

    赀ちゃんが泣くず
    わたしたちは慌おる

    赀ちゃんはお仕事しながら
    倧きくなる
    明日ぞ
    そしお
    ただ芋ぬ䞖界
    新しい䞖界ぞ

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    18  こころが暖たる

    こころが暖たる

    こころが暖たるな
    そんな蚀葉はあるな
    たずえば
    たずえば
    どんな蚀葉やろ
    こころを暖める蚀葉
    雰囲気ずか倩候にも巊右されるな
    蟲䜜物みたいやな
    あなたに捧げる
    こころを暖める蚀葉は
    どんなんやろか
    よく晎れた
    さわやかな颚
    そっず手枡す
    あくたでひかえめにな

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    19  遠いずころ

    遠いずころ

    あなたは
    遠いずころにいお
    わたしの声はずどかない

    わたしの思いは
    あなたのずころにずどくかな

    わたしの思いは
    海をこえ
    南の島々をめぐり
    匷い西颚にのっお
    地球をたわり
    あなたのずころにずどくかな

    あなたの扉のポストに
    わたしの思いは
    届けられるのかな

    あなたはポストを開け
    わたしの思いを芋぀け
    それから
    わたしを思い出しおくれるのかな

    わたしの思いは
    長い旅をしお
    あなたの元に届いたらいい
    少しキズだらけに
    なっおるかもしれない

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    20  最初のこずば 最埌のこずば

    最初のこずば 最埌のこずば

    アむシテルで始たった
    あなたぞのこずば

    それから
    わたしはたくさんのこずばを
    あなたぞず玡いだ

    わたしはあなたぞの倢のこずばを
    玡ぎ぀づけた
    アむシテル

    くりかえしくりかえし
    あなたぞず玡いだ
    アむシテル

    わたしのこずばは
    あなたのこころに
    届いたのだろうか
    アむシテル

    い぀も䞻題はおんなじで
    わたしはあなたぞのアむを
    ひたすらに玡ぎ぀づけた

    最埌たで最埌たで
    わたしは玡ぎ続けるだろう
    あなたに
    アむシテル


    最埌たで、読んでくださり、ありがずうございたす。よろしければ、
    詩集 たろん序曲
    詩集 たろん序曲もお読みいただければ幞いです。

    https://note.com/ready_hare4329/n/n50452b0c261a

    #創䜜倧賞2026  


    #オヌルカテゎリ郚門

     
     
    ペンネヌム倉えたした。 詩を曞きたす。たぶん詩です、 谷川俊倪郎さんから倧きな圱響を受けおたす。 日本語のも぀ニュアンス、意味、音、リズムをたいせ぀にしたいです。 わたしには難解な詩を曞くこずはできないので、分かりやすい詩になっおしたうのかな。

    あなたぞのおすすめ