
良い・悪いで判断しない食との向き合い方
普段、夕食の時はリビングでYouTubeを観ながら
家人とワイワイ感想を言い合うのが日常なのですが
ある日「あなたへのおすすめ」にイタリア料理のシェフの動画が出てきて
それにハマり、そこから他のシェフの動画も観るようになりました。
パスタ、美味しそうだなぁ……。
最近ろくに料理していないけれど、たまには美味しいものを作りたい。
でも、カンタンなのが良い。
イタリアの“食”に対する考え方って、意外と日本人と似ている部分が
ある気がします。
■ で、ハマったのが「アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ」
材料
パスタ(スパゲッティ)
にんにく
オリーブオイル
鷹の爪
塩
以上!!
日本人的に言えば「塩むすび」や「素うどん」みたいな
超シンプルな料理。
栄養学的に言えば(久しぶりに管理栄養士っぽいことを書くと)
炭水化物と脂質が取れる。
たんぱく質は小麦に含まれているけれど多くはない。
ビタミン・ミネラルは……言わずもがな。
だからこそ、アレンジ次第で別の料理にも化けるし、
他のお皿と合わせて楽しむのが前提の料理なんですよね。
私は基本、食卓には3つのお皿があるのが望ましいと考えています。
主食(炭水化物:ご飯・パン・麺など)
主菜(たんぱく質:肉・魚・卵・乳製品・大豆など)
副菜(ビタミン・ミネラル:野菜・果物など)
脂質は調理工程で自然と入ってくるし、現代人は揚げ物などで
摂りすぎなことも多い。
主菜のたんぱく質にも脂質は含まれているのに、意外と忘れられがち。
■ 栄養指導の現場でよく聞いた“あるある”
「豆腐なら良いですか?ご飯の代わりにしています!(ドヤッ)」
「納豆は身体に良いんですよね?」
……何百回、いや何千回聞いたことか(苦笑)。
大豆だって絞れば油が取れる。
それ“だけ”をずっと食べるという感覚がよろしくない。
人間は雑食ですよ。
■ ペペロンチーノを“食事”にするなら
例えば、別皿で
青菜の炒め物(副菜:ビタミン・ミネラル類)
トマトやパプリカのサラダ(副菜:ビタミン・ミネラル類)
チキンステーキ(主菜:たんぱく質・脂質)
カルパッチョ(主菜:たんぱく質・脂質)
お魚のグリル(主菜:たんぱく質・脂質)
こういうのを添えると、
栄養バランスが整うし、イタリアンの正統派っぽい食卓になります。
ペペロンチーノ自体に卵を加えて「ぺぺたま」にするのもアリ。
うちはイタリアンパセリを常備していないので
代わりに冷凍ストックの千切り大葉を使ったりしますが、それはお好みで。
美味しいものを美味しく、適正量を食べるのが正義。
■ で、ここからが本題(本音)
この栄養素がーーー!!
って言い切っているnoteの記事やSNSの発信を見ると
正直「あー、またか」としか思えない管理栄養士です。
人は、遺伝、性差、年齢、疾病の有無、消化吸収力、体質、
さらに生活環境や社会背景、経済状況……
さまざまな要因によって、同じ食品を摂っても同じように
作用するわけではない。
言い切り型の栄養の話ほど眉唾モノだと思ってください。
栄養学ほど“不確かで揺れる学問”はないのです。