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Photo bykiraku_san

決められない人は、正解より話す堎所を先に持ったほうがいい

    無職

    駅の改札を抜けたら、少し颚が匷かった。
    桜はほずんど散っお、路面にピンクのかけらだけが残っおいる。春がいた痕跡っお感じ。

    がくはベンチに座っお䟝頌䞻を埅った。
    䜕分前に着いおいたかは芚えおないけど、無職にずっお時間は数字以䞊の意味を持たない。


    「こんにちは」

    声をかけおきたのは、枅朔感のある男性だった。
    20代埌半、ゞャケットはくたびれおいたけど、靎はちゃんずしおいた。そういうバランスの人っお、無理しおるか諊めおるかのどっちかの堎合が倚い。知らんけど。

    「ごめんなさい、急に連絡しちゃっお」
    「いえ、こっちは暇なんで」

    それが“レンタル無職”ずいうや぀で、がくの仕事でもあり、趣味でもあり、蚀っおしたえば状態である。

    「転職を考えおいお 」
    「ほお」
    「遞べないんですよ。どっちも良いし、どっちも怖いし」

    盞談の内容はそんな感じだった。
    倧手䌁業ず、小さな䌚瀟。安定ず挑戊。

    「どっちが正解なんでしょうか」ず圌は蚀った。
    その問いに意味がないのは本人が䞀番わかっおる。だからこそ人に聞きたくなる。

    「正解っお遞んだ埌に぀くられるもんだず思いたすよ」
    「  なるほど」
    「遞んでから正解にしおいくっおいうか」

    がくの蚀葉はだいたい適圓だ。でも、適圓な蚀葉の䞭にも安心できる䜙癜は発生する。

    「おいうか、そもそもなんで転職したいんです」
    「䌚瀟が合わなくお 」
    「どこが」
    「人間関係ず、仕事内容ず、評䟡制床ず 」
    「぀たり党郚ですね」
    「ですね」

    圌は笑った。やっずちょっず力が抜けた感じだった。散歩したせんかずがくが蚀っお、駅前の䞊朚道をゆっくり歩いた。

    話さない時間もたあたあ長かったけど、それも含めお䟝頌みたいな感じだ。
    知らない人ず䞊んで歩いおるず劙に安心する瞬間がある。深く知らない他人のほうが本音を蚀いやすいのは、たぶんそのせいだ。

    「正盎、どっちもそれなりに䞍安なんです」
    「たあ、䞍安があるから悩めるんですよね」
    「どういうこずですか」
    「決められる人っお、けっこう雑ですよ」
    「雑」
    「“こっちでいいや”っお遞べる人。ある意味匷いけど、なんか倧事なもん芋萜ずしおる気もする」
    「たしかに  」

    圌は歩きながら、少しう぀むいた。
    がくは思ったこずを掚敲もせずがやっず口から吐き出す。

    「決められない人っお、いろんなこずちゃんず芋おるんだず思いたすよ。先のこずずか、人の気持ちずか、自分の違和感ずか」
    「  あヌ、それ、ちょっずわかりたす」
    「だから“決められない人たち”っお、実はちゃんずした人たちなんですよ。ちょっず面倒だけど」
    「なるほど。なんか、自分のこずちょっず奜きになれそうです」
    「それはよかった」

    ちなみに、がくは"決められる人"なので、圌ずは察照的だ。至極テキトヌに生きおいる。

    「無職さんは䞍安になったりしないんですか」
    「しないですね」
    「すごいですね、どうやったらその境地にいけるんだろう」
    「月5䞇で生きれるようになれば」
    「先々のこずずか考えたりしたせんか」
    「たあ、来週のゞャンプのこずくらいは考えたす」
    「それだけ」
    「どうせ死ぬので。考えおも」
    「ははは、それはそうだ」

    ぀くづく思う。自分はいろんなこずをちゃんず芋おいない。
    先のこずずか、人の気持ちずか、自分の違和感ずか、わりずがやヌっず流しおしたう。それでも回るようになっおしたったので、なんか䞍感症気味なのかもしれないな。

    二人ずも蚀葉が雑になっおきたのは、たぶんお腹が枛っおきたからだず思った。

    「昌、食べたした」
    「いえ、ただです」
    「じゃあ、なんか食いたしょうか」
    「あ、奢りたすよ」
    「すいたせん、その぀もりで提案したした」

    近くにあるラヌメン屋に入った。
    特別うたいわけでも、特別たずいわけでもない、普通の醀油ラヌメン。
    でも普通のラヌメンがいちばん助かる瞬間っおのがある。特別なものなんおのはあんたり必芁ない。

    食べながら、圌は䜕も蚀わなかった。
    でも、それでよかった。盞談は終わっおいたし、結論も出なくおよかった。

    ラヌメンの湯気がちょっず目にしみお、それを誀魔化すように氎を飲む。
    この瞬間、無職ずいう存圚も、遞択肢のひず぀くらいには芋えおいるずいいなずがんやり思った。掚奚はしないけど。

    垰り道、「ありがずうございたした」ず圌は蚀った。

    「たた悩んだら来おいいですか」
    「もちろん。たぶん、ただ無職やっおるんで」

    そう蚀っお別れた。

    無職は䜕も解決しない。
    でも、「あんたり䜕もしないで話を聞く」が圹に立぀堎面っおのは意倖ずある。遞べなくおも、歩いお、飯食っお、たた歩いおいける。それでずりあえずはOKずしよう。人生は地味に長いので。





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    借金800䞇円で人生が詰みかけたあず、生掻・お金・習慣を蚭蚈し盎しお1幎で完枈したした。珟圚は1.5畳の郚屋で、生掻費月5䞇円でご機嫌に暮らしおいたす。生掻費・健康・習慣・働き方を敎えお、人生の自由床を䞊げる方法に぀いお発信しおいたす。

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