宇宙の歌声
地球という生命の中に、人間がいる
それは、自分の身体の中にある内臓や赤血球のようなもの
まるで『働く細胞』の世界のように
そう考えると、「自己」とは何なのだろう
自分と外界を隔てる境界など、あるのだろうか
すべては、一つの生命の営み
苦手な人も、自分を傷つける人もいる
それでも、その人もまた、地球という生命の一部であることに変わりはない
私が思う悟りとは、
自分が地球の一部であることに気づくこと
そして、身の回りのあらゆる存在もまた、同じ生命の一部であると気づくこと
困っているお年寄りに手を差し伸べることは、そのつながりに気づいた善行
人を傷つけることは、そのつながりを見失う悪行
そのように私は気づいた
弘法大師が語った「すべては宇宙の歌声」という言葉に、涙が出るほど心を動かされた
歌声には、形はない
ただ響き、共鳴し、美しい旋律となる
一つの音は、また一つの音を呼び、
やがて幾重にも重なり合い、大きなシンフォニーとなって宇宙へ広がっていく
自分などない
形などあるわけがない
私は歌声
流れ、流れて、流れていく
