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宇宙の歌声

地球という生命の中に、人間がいる

それは、自分の身体の中にある内臓や赤血球のようなもの

まるで『働く細胞』の世界のように

そう考えると、「自己」とは何なのだろう

自分と外界を隔てる境界など、あるのだろうか

すべては、一つの生命の営み

苦手な人も、自分を傷つける人もいる

それでも、その人もまた、地球という生命の一部であることに変わりはない

私が思う悟りとは、
自分が地球の一部であることに気づくこと

そして、身の回りのあらゆる存在もまた、同じ生命の一部であると気づくこと

困っているお年寄りに手を差し伸べることは、そのつながりに気づいた善行

人を傷つけることは、そのつながりを見失う悪行

そのように私は気づいた

弘法大師が語った「すべては宇宙の歌声」という言葉に、涙が出るほど心を動かされた

歌声には、形はない

ただ響き、共鳴し、美しい旋律となる

一つの音は、また一つの音を呼び、
やがて幾重にも重なり合い、大きなシンフォニーとなって宇宙へ広がっていく

自分などない
形などあるわけがない

私は歌声

流れ、流れて、流れていく

#創作大賞2026 #エッセイ部門

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