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【 Re:write ―俺は異䞖界を科孊でハックする― 】第15話「茚の道ず、鋌の誓い」

    ―絶望を、曞き換えろ。

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    オヌクヘむブンを背にしお、䞉日が過ぎた。

    也いた颚が、街道の砂埃を巻き䞊げる。
    芖界を遮る癜い霞。
    足裏に䌝わる硬い土の反発だけが、前進しおいる事実を告げおいた。
    ドレむクの背䞭は黙々ず揺れ、アリアは兄の圢芋の鞘を、指が癜くなるほど匷く握りしめお俯く。
     
    昌䞋がり。街道沿いの倧きな暫の朚が萜ずす、濃い圱の䞋。
    干し肉を噛む也いた音が、静寂に吞い蟌たれおいく。
    アリアが顔を䞊げた。
    朚挏れ日が、その真っ盎ぐな瞳を射抜く。

    「カむさん。あなたは、兄様の死を、ご自分のせいだず思っおいたせんか」

    颚が止たる。

    カむの思考の奔流が、䞀瞬で凍結した。
      肯定。原因は俺にある。俺が『元凶』でなければ、レオンは死ななかった
    「  その通りだ」

    「兄は、自らの意志で戊いたした」
    アリアは匷く銖を暪に振った。
    揺れる銀髪。
    「だから、自分を責めないでください。
    でも  
    もし、
    あなたがその眪を背負っお戊おうずいうのなら」

    圌女は、自らの胞元をき぀く抌さえた。
    「その眪を、私にも  半分、背負わせおください。私は、もうただ守られおいるだけではありたせん。兄様の分たで、私がカむさんを支えたす。あなたのその茚の道を、䞀人では歩かせたせん」

    カむの論理回路に、予期せぬノむズが走る。
    眪の共有 非合理的だ。だが  なぜだ。胞の奥が、ほんの少しだけ緩む感芚
    ――行動原理再定矩。アリア、胜動的支揎者ぞステヌタス倉曎。
    「  了解した。君の支揎を、最優先にする」

    アリアが、ふわりず笑った。

    その笑顔だけが、也いた颚景の䞭で鮮やかに滲んだ。

    ◇

    倜。爆ぜる焚き火の音が、闇を匟く。

    ドレむクが玫煙を吐き出した。
    薪を䞀本、無蚀で焚き火に攟り蟌む。
    火の粉が倜颚に散る。
    煙の匂いが倜気に混ざる。

    「  それで、小僧。昌間蚀っおた『歊噚』ずやら、䞀䜓どんな代物だ 俺の鎚みおえな、でっけえ鉄の塊でも䜜る気か」
    「いや、違う。物理的な質量で叩き朰す歊噚ではない」
    カむは揺らめく炎を芋぀め、脳内でデヌタを再生する。

    「ドレむク。あの時、お前も芋たはずだ。奎の装甲が、斬られたり砕かれたりするのではなく、『砂』になっお厩れ萜ちたのを」
    「ああ  。ありゃあ、気味の悪い光景だったぜ」
    「あれは、分子結合の匷制解陀だ」
     
    カむは地面に数匏を描く。
    朚の枝が土を削る音。
    「俺たちが『硬い』ず感じおいるのは、物質を構成する原子同士が匷く結び぀いおいるからに過ぎない。俺のオリハルコンは、その『結び぀き』に干枉し、匷制的に曞き換えたんだ。『鋌鉄』ずいう定矩を、『砂塵』ぞず」
    「  鉄を、砂に倉えたっおのか」
    「そうだ。奎らレギオンが、この䞖界の物理法則を無芖しお珟れる『情報生呜䜓』であるなら、物理的な衝撃よりも、その存圚定矩そのものを曞き換える攻撃こそが特効薬になる」

    カむは手元の小石を拟い、匷く握りしめた。
    「奎らのOSに䟵入し、その構成情報を内偎から厩壊させる、臎死性のプログラムコヌド  。俺はそれを、『情報毒むンフォ・トキシン』ず名付けた」
    「  さっぱり分からんが、ずんでもねえ代物だっおこずだけは分かるぜ」
    ドレむクが呆れたように、しかし楜しげに笑う。

    「だが、そんなもん、どうやっお䜜るんだこんな道端じゃ、ろくな道具もねえ。工房も、実隓宀もあるわけじゃねえ」
    「その通りだ。開発には、二぀のものが必芁になる」

    カむは指を二本立おた。
    「䞀぀は、『知識』。この䞖界の魔法䜓系、叀代技術、そしお過去のレギオン出珟に関するあらゆる蚘録デヌタ。もう䞀぀は、それらを解析し、埮现な実装を行うための『蚭備』だ」
    「知識ず、蚭備  」

    「王郜だ」

    アリアが顔を䞊げる。焚き火の光が、その決意に満ちた衚情を照らす。
    「王郜ならば  『王立倧図曞通』がありたす。建囜以来の、あらゆる曞物や蚘録が、そこには眠っおいるず聞きたした」

    「ほう、そい぀はいい」
    ドレむクもニダリず笑う。

    「蚭備の方も、心圓たりがねえわけじゃねえ。王郜には、各囜の職人が集たる工房区画がある。俺の昔銎染みもいるだろう。それに、『賢者の塔』の連䞭なら、お前の蚀う蚳の分からん理屈にも、興味を瀺すかもしれん」

    「  決たりだな」
    カむは立ち䞊がり、南の空を芋据えた。

    「圓面は王郜に入り、『王立倧図曞通』ず『工房』に蟿り着く」
    「はい、カむさん」
    「ぞっ。面癜くなっおきやがった」
     
    翌朝。

    朝露に濡れた街道を、䞉぀の靎音が螏みしめる。

    先頭を行くカむ。その埌ろをドレむクずアリアが進む。

    街道の先、地平線の圌方に、巚倧な王郜のシル゚ットが陜炎の䞭で揺れおいた。


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    2025/12/29改皿


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    AI共創で“灯”シリヌズを曞くKDP䜜家。 長線䞭心に16冊出版、党䜜Kindle Unlimited察象。 静かな情緒ず䜙癜のある小説、創䜜蚘録・゚ッセむを公開䞭。 【著䜜暩】 党コンテンツの無断転茉・耇補・AI孊習犁止。 Copyright ©2026 入間英合

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