
万葉集431-435を唄う。やまと言葉、英語(blues)、フランス語(シャンソン)、翻訳はgeminiです。AIと遊ぶ高齢者与三郎目次 AIと遊ぶ高齢者|yosaburou
与三郎目次 AIと遊ぶ高齢者|yosaburou
『万葉集』巻3(雑歌・挽歌など)の431番から435番までの現代語訳(意訳)、漢字抜きの「ひらがな」表示、そして英語・フランス語への翻訳です。
このセクションには、旅先での思慕や、故郷・家族への切ない想い、そして亡き人を悼む挽歌の情景が収められています。
431. 作者未詳
荒磯に打ち寄せる波の絶え間なさを見つめながら、故郷に残してきた愛しい人(あるいは亡き人)への切ない想いが次から次へと溢れ出て止まらない胸の内を詠んだ一首です。
【意訳】 荒々しい岩肌の磯辺に、次から次へと激しく打ち寄せては砕け散る波のように――私の胸のなかには、あの人への愛おしい想いが、一瞬たりとも途切れることなく押し寄せ続けている。
【かな】 ありそなみに よるなみに しくしくに おもほゆるかも いへのいもがすがた
432. 作者未詳
清らかな浜辺の白い砂を見つめながら、愛しい人と過ごした思い出を胸に刻み、決して忘れないと誓う一首です。
【意訳】 この清らかな白い砂浜を見るたびに、私はあの愛しい人のことを思い出さずにはいられない。この胸の深い想いは、これから先も決して消えることはないのだ。
【かな】 しろたへの はまびのすなを 見むごとに いもをおもはむ 常忘れず
433. 作者未詳
山を越えて吹き下りてくる冷たい朝風に身を晒しながら、独りきりの旅の寂しさと、あたたかく包んでくれる存在がいない切なさを深く噛み締める一首です。
【意訳】 山を越えて吹き下ろしてくる朝の風は、身に沁みて冷たく寒い。この孤独な旅路にあっては、冷える身体に優しく衣を重ね貸して心配してくれるような愛しい人も、ここにはいないのだ。
【かな】 やまごえの あさかぜさむし たびにして ころもかすべき いももあらなくに
434. 作者未詳
穏やかな夜の海面に映る月光を眺めながら、沖から寄せる波のように尽きることのない愛しい人への想いを歌っています。
【意訳】 沖の方から絶え間なく波が押し寄せてくるように、この静かな夜、私の胸のなかには愛しい人への想いが、片時も絶えることなく満ち溢れてゆく。
【かな】 わたつみの おきつしほさいよるなみの しくしくおもふ いへのいもかも
435. 大伴家持(おおとものやかもち)
春の野原に咲く可憐な花や萌え出る草木を見つめながら、人の命の儚さと二度と帰らぬ人への深い哀愁を想う一首です。
【意訳】 春の野原に新しく草木が芽吹き、美しい花が咲き誇る季節になっても――あの愛しい人の姿だけは、もう二度と帰ってはこないのだと思うと、私の胸はただ深い悲しみに包まれるばかりだ。
【かな】 はるののに もえづるくさを 見るごとに かへらぬひとを 思ひ涙つ
431
英語(English) Just like the wild waves of the rocky shore that crash relentlessly, surging one after another—the beautiful image of my beloved left at home keeps rushing into my mind without end.
【かな】 ありそなみに よるなみに しくしくに おもほゆるかも いへのいもがすがた
432
英語(English) Every single time I look upon the pure white sands of this beautiful beach, the tender memory of my beloved rushes back to my soul, never fading from my heart.
【かな】 しろたへの はまびのすなを 見むごとに いもをおもはむ 常忘れず
433
英語(English) The morning wind blowing over this mountain pass is bitter and cold. In the midst of this lonely journey, there is no sweet companion here with me who would gently lend her robe to shield me from the chill.
【かな】 やまごえの あさかぜさむし たびにしてころもかすべき いももあらなくに
434
英語(English) Like the endless waves from the deep open sea that rise and surge toward the shore, one after another—the aching thoughts of my beloved left behind keep rushing into my chest.
【かな】 わたつみの おきつしほさい よるなみの しくしくおもふ いへのいもかも
435
英語(English) Every time I look upon the fresh green grass sprouting in the spring fields, tears fall from my eyes as I remember the beloved one who will never return to this world again.
【かな】 はるののに もえづるくさを 見るごとに かへらぬひとを 思ひ涙つ
431
フランス語(Français) Tout comme les vagues sauvages du rivage rocheux qui se brisent sans relâche, déferlant les unes après les autres—la belle image de mon être cher ne cesse de bousculer mon esprit.
【かな】 ありそなみに よるなみに しくしくに おもほゆるかも いへのいもがすがた
432
フランス語(Français) Chaque fois que mes yeux se poseront sur le sable d'un blanc pur de cette belle plage, le souvenir tendre de mon être cher rejaillira dans mon âme, ne s'effaçant jamais de mon cœur.
【かな】 しろたへの はまびのすなを 見むごとに いもをおもはむ 常忘れず
433
フランス語(Français) Le vent du matin qui souffle sur ce col de montagne est si rude et glacial. Au milieu de ce voyage solitaire, il n'y a point de tendre compagne ici avec moi pour me prêter doucement sa robe et me réchauffer.
【かな】 やまごえの あさかぜさむし たびにしてころもかすべき いももあらなくに
434
フランス語(Français) Tout comme les vagues incessantes de la haute mer qui se lèvent et déferlent vers le rivage, les unes après les autres—les pensées douloureuses de mon être cher ne cessent de bousculer mon cœur.
【かな】 わたつみの おきつしほさい よるなみの しくしくおもふ いへのいもかも
435
フランス語(Français) Chaque fois que je regarde l'herbe fraîchement germée dans les champs printaniers, des larmes coulent de mes yeux en me souvenant de l'être cher qui ne reviendra plus jamais dans ce monde.
【かな】 はるののに もえづるくさを 見るごとに かへらぬひとを 思ひ涙つ