
万葉集601-605を唄う。やまと言葉、英語(blues)、フランス語(シャンソン)、北京語(民謡風)翻訳はgeminiです。 AIと遊ぶ高齢者
『万葉集』巻4(相聞)の601番から605番までの漢字抜きの「かな(ふり仮名)」表示、現代語訳(意訳)、そしてご指定の順序(英語、フランス語、北京語)による意訳の3カ国語連続翻訳です。
この5首は、笠女郎(かさのいらつめ)が大伴家持(おおとものやかもち)へ贈った切実な恋歌(601〜604番)と、それに答えて大伴家持が返した歌(605番)です。
1. [かな](ふり仮名)
601. 笠女郎
[かな]たくひのの あぶらの火の もゆと言ふに あへぬ心を 知るひとぞなき
【意訳】 野原で焚く火の油が激しく燃え上がるように、私の胸のなかで恋の炎が燃え盛っているというのに、逢ってくれないあなたの冷たい心を理解してくれる人など誰もいません。
602. 笠女郎
[かな]みちのくの しのぶもぢずり たれゆえに みだれそめにし 我ならなくに
【意訳】 陸奥の「信夫摺り(しのぶずり)」の乱れ模様のように、私の心がこれほど乱れ始めてしまったのは一体誰のせいでしょう。ほかでもない、あなたゆえなのです。
603. 笠女郎
[かな]すずの音の さやけき夜は うつつにも きみをあひ見む 夢にのみして
【意訳】 鈴の音が澄み渡る静かな夜は、夢の中ばかりでなく、現実にあなたにお逢いしてこの手で抱きしめたいのです。
604. 笠女郎
[かな]恋ひ死なむ あとの名立てむ 事しもぞ なぐさめかねて おもほゆるかも
【意訳】 あなたへの切ない恋心ゆえに思い死んでしまい、世間に妙な噂が立つことばかりが気になり、どうしても心を静めることができません。
605. 大伴家持
[かな]いまさらに 妹をあはむと 想へやも 我が心しぞ なぐさめかねつ
【意訳】 今さらあなたにお逢いしようなどと思っているでしょうか。(いや、決して冷淡になったわけではなく)私の心こそ、あなたへの想いを抑えきれずに苦しんでいるのです。
英語(English)
601
Just as the oil burns fiercely in a bonfire out on the field, the flames of love burn passionately in my breast; yet no one understands your cold heart that refuses to meet me.
[かな]たくひのの あぶらの火の もゆと言ふに あへぬ心を 知るひとぞなき
602 Like the tangled, intricate patterns of the Shinobu dyed cloth from Michinoku, whose fault is it that my heart has become so deeply confused and disheveled? It is for no one else but you.
· [かな]みちのくの しのぶもぢずり たれゆえに みだれそめにし 我ならなくに
603 On a quiet night when the sound of bells echoes so clear and bright, I wish to meet you not merely within a dream, but to embrace you in reality.
[かな]すずの音の さやけき夜は うつつにも きみをあひ見む 夢にのみして
604 Fearing that I might die of this agonizing longing and leave behind idle rumors in the world, I find myself completely unable to calm my troubled heart.
[かな]恋ひ死なむ あとの名立てむ 事しもぞ なぐさめかねて おもほゆるか
605 Could you think that I do not wish to meet you now? On the contrary, it is my own heart that struggles in vain to quell its burning passion for you.
· [かな]いまさらに 妹をあはむと 想へやも 我が心しぞ なぐさめかねつ
フランス語(Français)
601
Tout comme l'huile brûle férocement dans un feu de camp au milieu du champ, les flammes de l'amour brûlent passionnément dans ma poitrine ; pourtant personne ne comprend votre cœur froid qui refuse de me rencontrer.
· [かな]たくひのの あぶらの火の もゆと言ふに あへぬ心を 知るひとぞなき
602 Tels les motifs entremêlés du tissu teint Shinobu de Michinoku, à qui la faute si mon cœur s'est si profondément troublé et désordonné ? Ce n'est pour nul autre que vous.
· [かな]みちのくの しのぶもぢずり たれゆえに みだれそめにし 我ならなくに
603 Par une nuit paisible où le son des cloches résonne si clair et pur, je souhaite vous rencontrer non pas seulement en rêve, mais vous étreindre dans la réalité.
[かな]すずの音の さやけき夜は うつつにも きみをあひ見む 夢にのみして
604 Craignant de mourir de ce désir agonisant et de laisser derrière moi de vaines rumeurs dans le monde, je me trouve totalement incapable d'apaiser mon cœur troublé.
[かな]恋ひ死なむ あとの名立てむ 事しもぞ なぐさめかねて おもほゆるか
605 Pourriez-vous penser que je ne souhaite pas vous rencontrer à présent ? Bien au contraire, c'est mon propre cœur qui lutte en vain pour étouffer sa brûlante passion pour vous.
· [かな]いまさらに 妹をあはむと 想へやも 我が心しぞ なぐさめかねつ
北京語(中文)
601
就如荒野上篝火中的油脂在剧烈燃烧一般,我胸中的相思之火也在炽热交织;然而你却对我冷漠相待、拒绝相见,世上竟无一人能理解你这般冷酷的心。
· [かな]たくひのの あぶらの火の もゆと言ふに あへぬ心を 知るひとぞなき
602 就如远方陆奥地区“信夫染”布料上那错综纷乱的纹理一样,我的心绪如今变得如此一片杂乱,这究竟是因谁而起?除了你之外,再无他人。
· [かな]みちのくの しのぶもぢずり たれゆえに みだれそめにし 我ならなくに
603 在铃声格外清脆响亮、宁静祥和的夜晚,我多么希望不仅仅是在虚幻的梦中,而是在现实里与你重逢、将你紧紧拥抱。
[かな]すずの音の さやけき夜は うつつにも きみをあひ見む 夢にのみして
604 因这缠绵切骨的思念而抱恨黄泉,又深怕死后在世间留下种种流言蜚语,想到这些,我的心便无论如何也无法平静下来。
[かな]恋ひ死なむ あとの名立てむ 事しもぞ なぐさめかねて おもほゆるか
605 你难道以为事到如今我不想与你相见吗?恰恰相反,难以克制胸中炽热情意、为此备受煎熬与折磨的,正是我的这颗心啊。
· [かな]いまさらに 妹をあはむと 想へやも 我が心しぞ なぐさめかねつ