
オイディプス王22
第22幕は、王妃イオカステが完全な絶望とともに最期のセリフを遺して舞台から永遠に去る(のちに自殺する)凄絶な場面、そして彼女の退場後にオイディプスが「私は幸運の子だ」と見当違いの希望を歌い、コーラス(長老たち)がキタイロン山を讃える美しくも不穏な合唱(第3スタシモン)を歌うセクションです。最後に、ついに物語のすべての真実を握る「老羊飼い」が連れられて登場します。
『オイディプス王』第22幕:消えゆく王妃と不穏な祝祭
Plaintext
[King: Oedipus / Powerful Lyric Tenor, Stubborn and Proud]
[Jocasta: Dramatic Soprano, Full of Pure Despair]
[Chorus: Grand Operatic Choir]
[Orchestra: Tense, Heavy Strings Building to a Tragic, Beautiful and Exotic Choir]
[King]
いいえ、これほど確かな手がかりがあるのだ。
自分の出生の秘密を、白日の下に晒すことを諦めるわけにはいかない!
[Jocasta]
[Vocal: Pleading, Sobbing Soprano]
お願いです! 自分の命が大切なら、もう止めてください!
これ以上探さないで! 私が今耐えている苦しみだけで、もう十分すぎるのです!
[King]
安心するが良い。たとえ私が、三代にわたって奴隷の血を引く
卑しい女の息子だと証明されたとしても、お前の名誉が汚されることはないのだから。
[Jocasta]
それでも、私の言うことを聞いてください、お願いですから、もうやめて!
[King]
それはできない。私はこの件を、最後まで徹底的に突き止めねばならんのだ。
[Jocasta]
私はあなたのためを思って、最高の助言をしているのです!
[King]
その「最高の助言」とやらには、もううんざりだ!
[Jocasta]
[Vocal: High Shrill and Heartbreaking Cry / Fortissimo]
ああ! あなたが一体何者であるか、あなた自身が決して知ることがありませんように!
[King]
[Vocal: Harsh, Cold Tenor]
誰か、あの羊飼いを今すぐここへ連れてこい!
あの女には、高貴な家系のプライドを勝手に誇らせておけば良い!
[Jocasta]
[Orchestra: Abrupt Silence / Single Mournful Cello Note]
[Vocal: Whispering, Hauntingly Quiet Farewell]
ああ、哀れな、呪われた人……。
この言葉を最後に、私はあなたを残して去ります。私はこれから、永遠に口を閉ざすでしょう。
(イオカステ、宮殿へ急ぎ退場)
[Chorus: Leader / Bass-Baritone]
[Orchestra: Low and Anxious Shimmering Violins]
王よ、なぜ王妃は、あれほどの激しい悲しみに突き動かされて去って行かれたのでしょうか?
私は深く恐れています。この不気味な静けさの後に、恐ろしい災厄の嵐が爆発するのではないかと。
[King]
[Oedipus Solo: Soaring, Blindly Confident Tenor Aria]
[Orchestra: Majestic and Bold Brass]
嵐よ、吹くなら吹くが良い! 私の決意は揺るがない。
どれほど卑しい血筋であっても、自分のルーツを知るのだ。
おそらく彼女は、女特有のプライドから、私の生まれが卑しいかもしれないと侮蔑しているのだろう。
だが私は、自らを「幸運の女神の最愛の子」と位置づけている。
恵みを与えてくれる女神の子なのだから、恥じることなど何もない。
幸運こそが私の母であり、満ち欠けする月は、私とともに成長し衰退する兄弟なのだ。
そのような生まれの私が、なぜ自分の出生をたどることを恐れる必要がある?
何ものも、この私を別の何かに変えることなどできないのだ!
[Chorus: Grand Operatic Choir]
[Orchestra: Shifting to a Beautiful, Pagan, and Exotic Folk-like Waltz]
[Chorus: Strophe]
[Chorus: Sopranos and Altos]
もし私の予言の魂が誤りでなく、私の知恵が少しでも役に立つならば、
キタイロンの山よ、私はあなたを称えよう!
明日の満月が昇る前に、我らがオイディプスを育てた乳母として、
あなたを盛大に称え、祝福するだろう!
王家の血筋を愛したあなたのために、我らは踊りと歌で賛美歌を捧げよう。
輝けるアポロンよ、どうか我らの言葉を受け入れ給え!
[Chorus: Antistrophe]
[Chorus: Tenors and Basses Join]
我が子どもよ、お前を産んだのは誰だ? 妖精か、それとも女神か?
お前の父親は、きっとただの人間以上の存在だ。
おそらく、山を彷徨う牧神パンか、
あるいは、山奥の野原を好むアポロン神がお前を儲けたのか。
あるいは、冷たい山頂に住むバッカス神か。
ヘリコン山の妖精が、生まれたばかりの喜びとして、
愛するお前を彼に授けたのだろうか?
[King]
[Orchestra: Music Drops to a Tense, Low Suspense Theme]
[Vocal: Alert and Serious]
長老たちよ。私はあの男に一度も会ったことはないが、推測するに、
我々が長い間捜し求めていた、あの羊飼いがやって来たようだ。
あの疲れ切った老人の姿は、あそこにいるコリントスの使者の年齢と一致する。
それに、彼を連れてくる者たちは、我が宮殿に仕える奴隷たちのようだ。
だが、過去にあの羊飼いを知っているお前たちなら、私の推測が正しいか、より確実に分かるはずだ。
[Outro]
[Orchestra: Slow, Heavy and Threatening Orchestral Beats, Fading Out]