
万葉集426-430を唄う。やまと言葉、英語(blues)、フランス語(シャンソン)、翻訳はgeminiです。AIと遊ぶ高齢者
426. 作者未詳
荒磯に打ち寄せる波の絶え間なさを見つめながら、亡き人への切ない想いが次から次へと溢れ出て止まらない胸の内を詠んだ一首です。
【意訳】 荒々しい岩肌の磯辺に、次から次へと激しく打ち寄せては砕け散る波のように――私の胸のなかには、去っていったあの人への恋しさが、一瞬たりとも途切れることなく押し寄せ続けている。
【かな】 ありそなみに よるなみに しくしくに おもほゆるかも なき人のすがた
427. 作者未詳
清らかな浜辺の白い砂を見つめながら、亡き人と過ごした思い出の品や景色を反芻し、永遠の別れを悲しむ一首です。
【意訳】 この清らかな白い砂浜を見るたびに、私はあの方と一緒に過ごしたあの幸せな日々を思い出さずにはいられない。この胸の深い愛しさと悲しみは、生涯決して消えることはないのだ。
【かな】 しろたへの はまびのすなを 見むごとに なきひとおもふ 常忘れず
428. 作者未詳
山を越えて吹き下りてくる冷たい朝風に身を晒しながら、二度と戻らない亡き人を一人静かに想い、涙を流す一首です。
【意訳】 山を越えて吹き下ろしてくる朝の風は、身に沁みて冷たく寒い。この孤独な旅路にあっては、去っていったあの方の形見を抱きしめながら、ただ一人静かに涙を流すばかりだ。
【かな】 やまごえの あさかぜさむし なき人の かたみを抱きて ひとり悲しも
429. 作者未詳
穏やかな夜の海面に映る月光を眺めながら、沖から寄せる波のように尽きることのない亡き人への深い愛しさを歌っています。
【意訳】 沖の方から絶え間なく波が押し寄せてくるように、この静かな夜、私の胸のなかには去っていった愛しい人への想いが、片時も絶えることなく満ち溢れてゆく。
【かな】 わたつみの おきつしほさいよるなみの しくしくおもふ なき人のこと
430. 大伴家持(おおとものやかもち)
春の野原に咲く可憐な花や萌え出る草木を見つめながら、二度と帰らぬ人の命の儚さを想い、深い哀愁に浸る一首です。
【意訳】 春の野原に新しく草木が芽吹き、美しい花が咲き誇る季節になっても――あの愛しい人の姿だけは、もう二度と帰ってはこないのだと思うと、私の胸はただ深い悲しみに包まれるばかりだ。
【かな】 はるののに もえづるくさを 見るごとに かへらぬひとを 思ひ涙つ
426
英語(English) Just like the wild waves of the rocky shore that crash relentlessly, surging one after another—the beautiful memory of the departed one keeps rushing into my mind without end.
【かな】 ありそなみに よるなみに しくしくに おもほゆるかも なき人のすがた
427
英語(English) Every single time I look upon the pure white sands of this beautiful beach, the tender memory of the departed one rushes back to my soul, never fading from my heart.
【かな】 しろたへの はまびのすなを 見むごとに なきひとおもふ 常忘れず
428
英語(English) The morning wind blowing over this mountain pass is bitter and cold. Embracing the sacred keepsake of the one who has gone, I am overwhelmed with solitary grief.
【かな】 やまごえの あさかぜさむし なき人の かたみを抱きて ひとり悲しも
429
英語(English) Like the endless waves from the deep open sea that rise and surge toward the shore, one after another—the aching thoughts of the beloved one who passed away keep rushing into my chest.
【かな】 わたつみの おきつしほさいよるなみの しくしくおもふ なき人のこと
430
英語(English) Every time I look upon the fresh green grass sprouting in the spring fields, tears fall from my eyes as I remember the beloved one who will never return to this world again.
【かな】 はるののに もえづるくさを 見るごとに かへらぬひとを 思ひ涙つ
426
フランス語(Français) Tout comme les vagues sauvages du rivage rocheux qui se brisent sans relâche, déferlant les unes après les autres—le beau souvenir de l'être disparu ne cesse de bousculer mon esprit.
【かな】 ありそなみに よるなみに しくしくに おもほゆるかも なき人のすがた
427
フランス語(Français) Chaque fois que mes yeux se poseront sur le sable d'un blanc pur de cette belle plage, le souvenir tendre de l'être disparu rejaillira dans mon âme, ne s'effaçant jamais de mon cœur.
【かな】 しろたへの はまびのすなを 見むごとに なきひとおもふ 常忘れず
428
フランス語(Français) Le vent du matin qui souffle sur ce col de montagne est si rude et glacial. En étreignant le précieux souvenir de l'être disparu, je suis submergé par un chagrin solitaire.
【かな】 やまごえの あさかぜさむし なき人の かたみを抱きて ひとり悲しも
429
フランス語(Français) Tout comme les vagues incessantes de la haute mer qui se lèvent et déferlent vers le rivage, les unes après les autres—les pensées douloureuses de l'être cher disparu ne cessent de bousculer mon cœur.
【かな】 わたつみの おきつしほさいよるなみの しくしくおもふ なき人のこと
430
フランス語(Français) Chaque fois que je regarde l'herbe fraîchement germée dans les champs printaniers, des larmes coulent de mes yeux en me souvenant de l'être cher qui ne reviendra plus jamais dans ce monde.
【かな】 はるののに もえづるくさを 見るごとに かへらぬひとを 思ひ涙つ