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【食の歴史】ドリア 🇯🇵 日本で生まれた欧州風の傑作✨

    クリーミーなホワイトソースと焼き上げたチーズの香ばしさがたまらないドリア。その名前や見た目からフランスやイタリアの料理だと思われがちですが、実は日本で考案された「日本生まれ」の洋食であることをご存知でしょうか。

    ドリアの誕生は昭和初期、1930年頃の横浜にまでさかのぼります。舞台となったのは、当時の社交の場であった「横浜ホテルニューグランド」。初代総料理長を務めていたスイス人シェフ、サリー・ワイル氏が、ある体調を崩した欧州からの宿泊客のために即興で作った料理がその始まりです。

    その客は「喉越しが良く、栄養のある温かいものを食べたい」とリクエストしました。ワイル氏はそれに応え、バターライスの上に、エビのクリーム煮(シュリンプ・ア・ラ・ケール)をかけ、さらにグラタンソース(ベシャメルソース)とチーズを乗せてオーブンで焼き上げました。これが「シュリンプドリア」の誕生です。

    当初は裏メニューのような存在でしたが、あまりの美味しさに評判を呼び、ホテルのレギュラーメニューに加わりました。その後、ワイル氏の下で修行した弟子たちが各地で広め、現在のような日本独自の洋食として定着していったのです。本場ヨーロッパには「ドリア」という名の同様の料理は存在せず、まさに日本のホスピタリティから生まれた一皿といえます。

    ■ ドリアの豆知識💡
    ドリアという名称は、16世紀にイタリアのジェノヴァで活躍した貴族「アンドレア・ドーリア」の名に由来すると言われています。イタリアの国旗(緑・白・赤)をイメージした料理にその名が付けられることが多かったため、ワイル氏もそれに倣って命名したと考えられています。また、よく似た料理の「グラタン」はフランス語で「焦げ目をつける」という意味の調理法を指しますが、ドリアは「お米が入っていること」が最大の違いであり、定義となっています。

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