
朝起きるのに必要なのは希望じゃない
神社にデートしに行った日のことなんですけどその日は晴れていて青空と雲の割合が7:3のもし、空と雲の黄金比なんてものがあったなら、この空こそ完璧な比率だと言ってしまいそうな日でした。彼女は薄手の深緑のカーディガンの下にベージュのインナー、下はジーパンを履いていました。
なかなか有名な神社だったので、手を繋ぎ、お互い離れないように散策していました。彼女とはいつからの付き合いだろう?私はいつになっても愛してやまない彼女と手を繋ぐだけでもどぎまぎして、ぎこちない雰囲気でした。
彼女は普段こそ淑やかで謙虚な振る舞いをする女性なのですが、私の前ではわがままになります。「チョコレートが食べたい~」とか「荷物重いから持って~」とか普段の彼女からは考えられないほど素直でわがままさんになり、そんな彼女の純粋で蠱惑的な要求に「かわいいな」と思いながらいつも従ってしまうのでした。
スマホのアラームがなる。聞きなれた、聞き飽きた。
時刻は…‥今1分経ったか
すべて夢だった、そりゃそうか。こんな都合のいい話無いよな。
ダメ元で熱を測る。36.5
体はゆっくりと起こす。そうでないと頭がいたくなる。あいにくの天気で、気圧も低い。
朝食を食べねばならない。起きたくない。その言葉が心の中を反芻する。
いや、起きろ。俺は会社に行かなきゃならない。それが義務だ
結局今日も同じ朝食を平らげ、会社に向かうのだった