出会うということ自体が、昔より難しいのかもしれない。
バス停に立つ二人に目が止まった。
二人ともスーツケースを脇に置いて、スマホを見ていた。
並んで、同じ方向を向いて。
年齢も服装も違う二人なのに、不思議なくらい同じ姿勢だった。
それは何もおかしくない。
私だって待ち時間があればスマホを見るし、困ったことがあれば検索する。
だけど、ふと思った。
もしスマホがなかった頃なら、こういう時間はどう過ごしていたんだろう。
「バス遅いですね」
そんな一言が生まれていたのかもしれない。
昔好きだった曲に、こんな歌詞があった。
「いつも通りの時間にバスが来てたなら、君とは出会うことがなかったんだね」
少し大げさかもしれないけれど、そういう偶然って案外たくさんあったのかもしれない。
通勤通学のバスや電車で見かける人。
行きつけのお店の常連同士。
何気ない日常の中で、誰かとつながる余白は少し減っているような気がする。
人に頼らなくてもいい時代になった。
便利になったはずなのに、何かと引き換えにしたものもあるのかもしれない。
あのバス停の二人を見ながら、そんなことを考えていた。
ふと、感じたことを書いています。
もしよければこちらも。
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