見出し画像

「何をするか」ばかり考えて、「何のためか」を忘れていないか

目的が曖昧なまま、手段だけが上手くなっていく

美容師をしていると、よく考えることがあります

「これって、何のためにやっているんだろう?」

カットをする
カラーをする
トリートメントをする
髪をキレイにする

一見すると、目的は簡単そう

でも、少し考えてみると「キレイにする」

これも、まだ手段なのかもしれません

じゃあ、その先に何があるのか⁈

そこを考えないまま、技術やメニューだけを増やしていくと、いつの間にか「何をするか」ばかり考えるようになってしまわないか⁈

「何をするか」より「何のためにするか」

美容室には、たくさんの手段があります

カット
カラー
パーマ
トリートメント
ヘッドスパ
ホームケア
頭皮ケア

新しい技術が出れば勉強する?

新しい商品が出れば試す?

新しいメニューができれば売り方を考える?

もちろん、それ自体は悪くないとおもう

問題は

手段を増やすことが目的になっていないか!ということ

例えば「白髪を染める」これは手段です

では、なぜ白髪を染めるのか⁈

白髪を隠したいから?

若く見られたいから?

鏡を見るたびに気になるから?

人に会うときに自信を持ちたいから?

それとも「これからも自分らしくキレイでいたい」

からなのか⁈

ここが変わると、選ぶ美容も変わると思いませんか?

「目的」が変われば、同じ髪でも見え方が変わる

例えば40代になって

白髪が増えた
髪が細くなった
うねりが出てきた
パサつく
ボリュームが出ない

以前と同じように「じゃあ、白髪を染めましょう」

だけで終わらせることもできる

でも、それでは少し足りない

なぜなら、白髪だけが問題ではないから

髪の変化は、ひとつの結果として現れているだけ

だから「白髪をどう隠すか?」だけではなく

「これからどういう髪でいたいのか?」を考える

その目的から逆算して

何をするのか

何をしないのか

何を変えるのか

何を続けるのかを決める

僕が美容室でやりたいのは、こっちです


「やらないこと」を決める

目的が明確になると、面白いことが起こります

やることだけではなくやらないことが決まってくる

例えば

「髪をキレイにする」が目的なら

何でもトリートメントすればいいのかもしれません

でも「5年後もキレイな髪でいたい」が目的なら

その場ではキレイに見えても、髪への負担が大きい選択は考え直す必要があると思います

「白髪を完全に隠す」が目的なら

毎回しっかり染めるという選択になるかもしれない

でも

「今後も髪の状態を守りながら白髪と付き合う」

が目的なら染め方そのものを考える必要があると思います

つまり

目的は、選択肢を増やすためだけのものではない
むしろ、必要のない選択肢を減らすためにある

ここが、僕は大事だと思っています

美容室で「おまかせ」が増える理由

お客様が美容師に「おまかせで」と言うことがありますがこれは、「何でもいい」という意味ではないと思っています

むしろ

「自分では判断できないから、判断してほしい」

という場合もある

だから美容師が「じゃあ、これがいいですよ」

と決めてしまえば簡単です

でも、それを繰り返しているとお客様は自分の髪について考えなくてもよくなる

美容師が正解を出す

お客様はそれを選ぶ

それで終わり

僕は、それだけの関係にはしたくありません


美容師の仕事は「正解を出すこと」なのか

僕自身、以前は「もっと技術を上げなければ」と思っていました

もっと上手くカットする

もっとキレイにカラーする

もっと新しい技術を覚える

もちろん今でも技術は必要だと思います

でも、技術だけでは解決できないことがあると思います

なぜなら

技術は目的ではなく、目的を実現するための手段だからです

カットが上手い

カラーが上手い

トリートメントの知識がある

それだけでは「その人にとって何が必要なのか」
までは決まりません

だから僕は「何をするか」より先に「何のためにするのか」を考えるようになりました


髪を入口に、判断力を取り戻す

僕が美容室でやりたいことは

単純に髪をキレイにすることだけではありません

髪を入口に「自分はどうなりたいのか」を一緒に考えること

今の髪の状態を知る

変化の原因や可能性を整理する

必要な美容と、必要ではない美容を分ける

そして「今日どうするか」を自分で選ぶ

その積み重ねによって美容師に答えをもらわなくても、自分の髪について判断できるようになっていくと思います

だから僕が考えている目的は

「髪をキレイにすること」だけではなく

その先にある

「髪を入口に、思考停止しない選択を取り戻すこと。」です


目的が決まれば、美容はもっとシンプルになる

目的が明確になると「何を買えばいい?」

「どのメニューを選べばいい?」

「どの美容法が正しい?」

という問いが少し変わります

代わりに「私は何を実現したいんだろう?」

という問いが出てくる

すると必要なものは残る

必要のないものは手放せる

流行っているから

みんながやっているから

美容師に勧められたから

高いから良い

安いから悪い

そういう判断から少し離れることができる

美容は、本来もっと自由でいいと思います

「目的→判断→手段」

僕が今、仕事をするときに意識しているのは、この順番です

目的

↓

判断

↓

手段

多くの人は手段→手段→手段になってしまう

新しい商品

新しい技術

新しい情報

新しい美容法

でも、その前に「そもそも何のため?」がある

目的が決まれば手段は選べます

目的が曖昧なら手段に振り回されます


美容室で一番大切なのは「何をするか」ではない

美容師として

「このメニューがおすすめです」と言うことは簡単です

でも本当に大切なのは「なぜ、それをするのか」

を説明できること

そして

「やらない」という選択肢も提示できること

正解を押しつけない

不安を売らない

不安だから何かを足すのではなく

今の状態を知って

目的を決めて

必要なものを選ぶ

そのための美容室でありたいと思っています


髪が変わったとき「どうしよう?」と考える前に

一度だけ「私は、どうなりたいんだろう?」と考えてみる

白髪を染めることが目的なのか

キレイに見えることが目的なのか

自分に自信を持つことが目的なのか

5年後もキレイでいることが目的なのか

目的が違えば、同じ髪でも選択は変わります

だから僕は

髪をキレイにするための美容師である前に

髪を入口に、考えるきっかけをつくる美容師でいたい

美容に正解を求めるより自分にとっての目的を決める

その目的に必要なものだけを選ぶ

それだけでも美容はずいぶんシンプルになると思っています

髪は結果ではなく、入口

その先にある人生まで含めて

「どうキレイであり続けたいのか」を考える

それが、僕にとっての美容です

今回はこの辺りにしておきます
何かありましたら

こちらから予約問い合わせ相談できます

いいなと思ったら応援しよう!