偶然と欲望のフリーマーケット
フリーマーケットが好きだ。
そこでは皆、
水を得た魚の如く生き生きしている。
楽しいから笑うんじゃない。
笑ってるうちに、楽しくなっていく。
そんな空気に飲みに飲まれて
気づけば自分もウキウキしてる。

人間はきっと
「お祭り」が好きな動物なんだと思う。
フリーマーケットとは
「偶然と欲望のトレジャーハントお祭り」だ。
「出会い」というロマンや「オトク」という魔法に乗せられ、日常から逸脱した不合理な消費ができる。
「コレも出会いだねぇ」「せっかくだし」
そんな言葉で人は運命を捏造する。
「安いじゃん!」「この値段ならアリ」
そんな言葉で人は本能のまま動く。

普段なら働くはずの理性が、
ここでは少し大人しくなる。
財布も脳みそも緩みきって、
気づけばずっと浮かれている。
綺麗で合理的な消費じゃない。
もっと衝動的で
感性と直感に任せた動物的な消費だ。
でもだからこそ
あんなにも人間臭くて煌めいた瞬間が転がってる。

そして時々思う。
Flea Marketは
Free Marketなのかもしれない。
あそこでは、
合理性から少し自由になれる。
「なんか好き」で動ける自由がある。
理由なんて後付けのまま、
浮かれていられる自由がある。
だから僕は、
あの場所が好きだ。

