
中途入社は職場の「普通」をつかむまでがツライ
私は社会人になって10年で5度の転職を経験した。職種は営業、観光ガイド、配送事務、Webデザイナー、編集・ライター(編集プロダクション)、編集(版元、現職)と様々だ。後半2つは似て非なるが、ここでの詳細は省く。
転職するとき、ツライな〜と思っているのが
その職場ならではの「普通」を把握し、馴染むこと
である。
例えば、職場Aでは、先輩に質問するときは「今お時間よろしいですか」と伺いを立てなければいけなかった。しかし職場Bで同じことをすると、「いちいち聞かなくていいから」と煙たがられた。
職場Dでは、社内の打ち合わせ中に取引先の人が来たら呼び出すが、職場Eでは、普通は呼び出さない。
「『普通』は呼び出さなくていいよ。」
これは職場Eで、私が上司を呼び出したあとに言われたことである。
職場Eの、来客時における「普通」とはつまりこういうことである(前提条件:事前のアポイント無しの、馴染みの取引先の場合)
①来客が持ってきたのが契約書の控えや請求書など、すぐに対応を求められる類でないもの
→呼び出さない。代わりに受け取って担当者のデスクに置いておく。
②来客が持ってきたのが校正紙(本になる前の紙で、ここに赤字を入れて修正してもらうのを繰り返す)
②−1 「もし取引先が来たら受け取っておいて」と担当者から事前に言付かっていた場合
→ただ受け取って担当者のデスクに置く。呼び出さない。
②−2 事前に言付かっていない場合
…②−2−1 呼び出さなくていいっぽい※
→ただ受け取る。呼び出さない。
…②−2−2 呼び出さないといけないっぽい※
→呼び出す。
※ 呼び出さなくていいっぽい/呼び出さないといけないっぽい の判断基準
・取引先に、「何か直接伝えたいことがあるか」と聞き、「ある」→呼び出す、「ない」→呼び出さない
・ただし、取引先から「ない」と言われても、担当者にとって重要なことっぽかったら呼び出す。※2
※2 担当者にとって重要なことっぽい の判断基準
・「今度取引先に〇〇伝えとかなきゃな〜」と言っているのを小耳に挟んでいた
・制作過程で重要な局面にあるっぽい※3以下略
これらを総括して「普通」と片付けられているのだが、分解していっても、結局は当事者同士にしかわからない「普通」があるため、
【対応を迷った場合】
打ち合わせ中の担当者のところに忍び足で駆け寄り、「〇〇さんが▲▲の件で来ているのですが、私の方で対応して大丈夫ですか?」と聞く。
と、心の中のマニュアルに付け加えるとする。
こうすることで、各担当者の「普通」と「普通じゃない」をつかんでいく。
こう文字にすると仰々しいが、転職組は多かれ少なかれ、入社しばらくは職場の「普通」を探りながら過ごしているのではないだろうか。
ちなみに私は職場Eに入社して半年以上経つが、未だに「いやいや(苦笑)、普通はこうでしょ」とチクッとやられることがある。
知らねーよ。
じゃあ、私の普通を教えてやる。
「普通は」で説教するなんて、普通は編集職のやることではないため、力不足とみなしクビにします。