一番上は一番格好良い
横綱のことではありません。大相撲は力士だけでは成り立ちません。調べれば調べる程凡そ大勢の人々が関わっている事が分って来ます。しかもみな中学を出るか出ないかの頃から携わっています。
中でも行司の存在は見逃せません。力士の勝負を裁く大事な役目があるのです。でも行司さんは皆謙虚ですから決して「裁く」などとは言いません。
「合わせる」と仰います。つまり両者の気を十分高めて最高の取り組みが出来るように合わせるんだそうです。
中でも今日取り上げましたのは、2025年初場所から立行司を務める第三十九代木村庄之助さん。これは一種の格の名称でして、言わば横綱と同じ意味を持ちます。平たく言えば今までに三十八人の木村庄之助さんが居たと言う事です。第三十八代の木村庄之助さんは2024年の秋場所で定年退職されましたので、二場所ぶりにこの名跡が復活したと言う事になります。


筆と書の達人でして、あの細かい文字がビッシリ書かれた番付表を書き込むと言う重要な仕事を永く担って来ました。木村容堂の頃からその存在感が際立っていました。
ここで相撲界の大まかな地図を示しておきます。以下の図のような構成で成り立っています。力士も行事もそれぞれ皆どこかの部屋付きでして、一人前になる迄はその部屋に食わせて貰っています。力士は十両になって初めて給料が貰えるようになり、部屋住みからの脱出が出来るようになります。

行司さんにもそうした階級制度があり、年功序列ではありません。裁き方や差し違えの数や声の大きさや土俵態度などで上がったり下がったりで誰でもが立行司である式守伊之助や木村庄之助になれるのではありません。
横綱の土俵入りも千差万別、足が上がらないやリズムが早すぎるなどがありますが、行司さんの立ち姿も様々です。今回取り上げた第三十九代木村庄之助は立ち合いの合わせ姿が実に格好がいい。




そして最後に第三十九代木村庄之助

こうして比べると皆それぞれ自分の型を持っている事がよくわかります。好みにもよるのですが、私はこの第三十九代木村庄之助の腰を割ってどっしりと構えたカタチが大好きです。
相撲の一年間の本場所のスケジュールを付録として添える事にします。

