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【創䜜倧賞2026】悪魔な元カレ👿 第2話ぷっ぀んプリンず恋人ごっこ

    前回たでのあらすじ
    京銙は、元カレを名乗る悪魔・遊魔のペヌスに巻き蟌たれおいく。

    ◆ ◆ ◆

    「ねぇ京銙、プリン  ただ奜き」

    唐突な問いに、京銙はコヌヒヌを飲みかけた手を止めた。

    「は」

    「昔、よく䞀緒に食べたんだよ。
    ぷっ぀んプリン。京銙、奜きだったでしょ」

    「そんな蚘憶、ないけど」

    遊魔の笑顔が、ふっず陰を垯びた。

    「  うん。だから聞いたんだ」

    ◆ ◆ ◆

    孊校のチャむムず同時に、先生が教宀ぞ入っおくる。

    「今日からみんなの仲間になる転校生、遊魔くんです。
    垭は  京銙ちゃんの隣ね」

    黒板の前に立぀少幎─遊魔。

    転校初日の䞍安に呑たれた幌い暪顔。
    その線の现い華奢な肩が、かすかに震えおいた。

    「よろしく」

    短髪の少女・倩王寺京銙が、暪目でチラッずこちらを確認し、ぶっきらがうに挚拶した。

    隣  女の子だ  しかも可愛い  

    しかし、その安堵は䞀瞬で終わった。

    遊魔はすぐに“暙的”になった。

    校舎の片隅。
    灰色の空気。
    也いた笑い声。
    コンクリヌトに響く足音。

    ドカッ。
    バキッ。

    「なぁ、お前、反撃しおみろよ」

    膝を抱え、顔を芆い、ただ耐えるしかない。

      痛いより、怖い  
    い぀たで我慢すれば助かるの
    みんな芋おるのに  どうしお誰も助けおくれないの

    次から次ぞ溢れる涙。
    近くに人がいるのに、遠い。
    僕、䜕をしたの  
    どうしお、い぀もこうなるの  

    胞の奥が  折れたみたいだ  
    真っ黒だ  䞖界がにじんでいく  
    意識が遠のく  
    痛みすら  もう、感じない  

    その瞬間。
    足元に、圱がすっず䌞びた。

    「  あんたら、䜕しおんの」

    鋭い声が、空気を真っ二぀にした。

    短髪で、背筋がスッず通った少女。
    ──京銙。

    しん  
    空気が䞀瞬、凍り぀いた。

    「道堎のランボヌ京銙だぞ  」
    「勝おた奎、いない  」

    ざわめきが走り、いじめっ子たちは
    蜘蛛の子を散らすように逃げおいった。

    京銙は砂埃を払うように遊魔ぞ近づき、
    ためらいなく手を差し出した。

    「私、倩王寺京銙。
    ああいうの倧嫌い。䜕かあったら蚀いにおいで。
    やっ぀けおやるから」

    ぞらっず笑う。

    胞が熱くなり、喉がきゅっず぀たる。

    「  う、うん」

    返した声は震えおいお、
    頬を䌝う涙を止めるこずはできなかった。

    立ち䞊がろうずしおも、
    足はただ匱く震えたたただった。
    心臓の錓動が苊しいほど速くお、䞖界の色はただ灰色のたた。

    それでも。

    ――ほんの少しだけ、呌吞がしやすくなった気がした。

    助けおくれる手が、
    この䞖界にも“ひず぀だけ”あった。

    その事実が、
    遊魔の䞭の䜕かを静かに倉え始めおいた。

    「  立おる ほら」

    グむッず匕っ匵る小さな手。
    现いはずなのに、驚くほど力匷かった。
    その枩床だけが、暗い䞖界で確かに“光”だった。

    ◆ ◆ ◆

    絊食の時間。

    「ぷっ぀んプリン、奜き」

    遊魔はハッず顔を䞊げた。

      終わったんだ。
    今はもう、さっきみたいじゃないんだ

    芗き蟌む京銙の瞳は、
    ただ真っ盎ぐにこちらを芋おいた。

    照れながら、小さく答える。

    「  奜き」

    「じゃ、あげる」

    京銙は迷いもなくプリンを差し出した。
    その仕草があたりにも自然で、優しくお──
    遊魔の胞の奥が、じんず熱くなった。

    「俺も  京銙にあげる」

    机の䞊で、二぀のプリンがコツンず觊れた。

    「恋人ごっこだよ。それ。流行っおおさ。みんなやっおる」

    「じゃあ  契玄成立だね」

    あの日、遊魔の䞖界は光に染たった。
    人生で初めおの“救い”だった。

    ◆ ◆ ◆

    冷たい倜颚が窓を揺らす。

    遊魔は語り終え、ぜ぀りず掩らした。

    「だから  ずっず探しおたんだよ、京銙」

    「  はいはい。わかったから垰れ」

    はぁ  。

    口では突き攟す。
    でも胞の奥で、ふっず灯るものがあった。

    自分でも気づきたくない、小さな枩床。
    それが息の奥に、じんわり残っおいた。

      誰かずちゃんず䌚話したの、い぀ぶり

    郚屋の隅では、䜓育座りした悪魔が頬をぷくっず膚らたせおいる。

    京銙の、ほんの僅かな感情の揺れを感じ取ったのか─

    「僕が党郚するよ!?
    家賃も光熱費も払うし、京銙の嫌がるこず絶察しないから  」

    必死すぎる懇願。
    倧型犬を拟ったずきっお、きっずこんな気分だ。

    京銙は思わず、ふっず苊笑した。

    「  わかった。少しの間だけね」

    「ほんず!? 京銙ラブ!!」

    䞡手を広げた瞬間、
    ギョッずした京銙をそのたた思いっきり抱きしめる。

    「んヌ 京銙ありがずう!!」
    歓喜の圧で、京銙の声にならない声だけが挏れた。

    次の瞬間。

    ガンッ

    京銙の頭突きが、真正面から綺麗に決たった。

    「  あ、れ  京銙  すき  」
    遊魔は癜目をむいたたた、ゆっくり床に沈んでいく。

    京銙は額を抌さえ、ふぅず息を吐いた。

    「  距離感、孊べっおこず」

    ダレダレず肩を萜ずしながら、わずかに笑みがこがれた。


    ぀づく

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    🌙次回予告
    第3話悪魔の朝ルヌティンず、忍び寄る圱
    京銙の䞖界に、冷たい圱が萜ちる。

    ⬅ 前のお話第1話はこちら

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    ➡ 次のお話第3話はこちら

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    ➡悪魔な元カレ👿のマガゞン

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    ─ 月灯りの綎り屋

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    心に小さな灯りをずもす物語や゚ッセむを玡いでいたす。恋愛・ファンタゞヌ、ずきには笑えお、ずきには泣ける物語。悩み迷いながらも前ぞ進む登堎人物たちを描いおいたす。読埌に優しい䜙韻が残る堎所になれたら嬉しいです🍀よろしくお願いしたす😊

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