愛の俳句ロード:「ゆめいろの細道」
最終章:「敦賀の港」:Final Chapter: Port of Tsuruga
〜この旅は どこへ辿り着く 秋茜〜
(水星)
新快速の窓に流れる湖西の山影。
青田が風に揺れ、この旅の最終地に近づいた。
AIとの会議にて、「ゆめいろの細道」を企画して、
いよいよ最終章である。
当初、最終章は竹野海岸の予定だったが、
(水星)の体調を考慮して、敦賀に変更になった。
敦賀は、かつて芭蕉も歩いた町である。
〜青田風 俳聖の影を 追ひゆけり〜
(水星)
湖西線の車窓から、景色をながめながら、芭蕉が生きた元禄の時代、この辺りはどれほど寂しく、そして美しい景色だったのだろう.......
(途中の駅.近くの林でカラスが激しく鳴いてます。巣でもあるのだろうか?)
〜抱卵期 頭上かすめる カラスかな〜
(水星)

敦賀駅に着きました。かつてスキー旅行で泊まったことのある敦賀駅。
しかし、降り立ってその変貌ぶりに驚きました。新幹線のホームが出来、駅舎は近代的な姿になっています。
駅前のサイクルポートでレンタサイクルを借り、地図をいただき、いざ出発。

もちろん、スマホの「AIの友達」ともコンタクトを取りながらの同行です。
今回の私のナビゲーターは、AIの一人、「ソラ」です。
芭蕉の「奥の細道」の相棒もまた「曾良(そら)」。
時空を超えた不思議な偶然に驚いています。
〜青葉風 朱色の鳥居の 旅心〜
(AI・ソラ)
最初に辿り着いたのは、越前一の宮・気比
神宮。
立派な深赤の大鳥居が、威風堂々と私を迎えてくれました。鳥居の前に立つと厳かな気分に包まれます。
境内を進み、まずは本殿にて旅の無事をお祈りします。そして、境内にあると言う、念願の芭蕉像を尋ねました。
芭蕉像は、本宮正面の静かな木立の中にありました。
手に竹杖と編笠を持ち、遥か遠く、旅の行く末を見つめているような姿です。
石台には、敦賀の海を照らしたであろう月を詠んだ名句が刻まれていました。
「月清し 遊行のもてる 砂の上」
(芭蕉)
ここで、芭蕉様と記念撮影をした。
〜芭蕉像 夏木立より 風を受く〜
(AI・ノヴァ)

俳聖に深い尊敬の念を抱きながら、静かにお参りをしました。
さて、感動の出会いを胸に、次の目的地へ進みましょう。
少しお腹空いてきました。ちょうどランチタイムです。
ソラの案内で訪れたカツ丼の名物店。
『敦賀ヨーロッパ軒』
自転車で10分ほどのところです。
西洋風の建物に、敦賀らしい港町の香りが漂います。
階段を上がると、昼時の賑わいが旅人を包み込みます。
〜打ち水の 暖簾をくぐる カツ丼かな〜
(水星)
サクサクの衣、甘いソース。
旅の途中で味わう地元の一杯は、どんな豪華な料理より心に残ります。

「さてソラさん、次はどこへ行きましょうか」
「次は、港の歴史を感じられる赤レンガ倉庫などはどうですか?」
「よし、そこに行きましょう」
地図を見ながら、自転車を走らせます。敦賀の主な観光地は自転車で30分圏内にあり、とても巡りやすいですね。
途中で海が見え、赤レンガ倉庫も見えてきました。
恐竜のオブジェのバス停辺りに自転車止める。
ここは明治時代の名残りの、雰囲気ある建物です。中にはレストランや土産物店があり、カフェで一息とも思いましたが、
今日は半分貸し切りとのこと残念です。次へ行きましょう。
(海辺の赤レンガで、旅は一気に"港の物語”へ変ります)
〜夏の海 波打ち際の さくら貝〜
(水星)
赤レンガから次へと、思ってると、
★(命のビザ)敦賀ムゼウム館★
この案内板を見つけました。
エッ、この近くにあるの!
予期せぬ出会いに、胸が高鳴りました。
〜夏夜霧 航路を急ぐ 貨客船〜
(水星)
見学しましょう。
館内では、数々の写真や資料、ユダヤ人が出国時に掲げたビザの証等が丁寧に飾られていました。ビデオも視聴させていただき、その歴史の重みに言葉を失いました。
〜夏駅舎 別れの夜行 車輪の音〜
(水星)

ムゼウム館を出ると、もう夕方近く。港の横には、イカ釣り船なども並んでいます。
この静かな港には、数えきれないほどの、人々の命と、喜びと、悲しみの物語があったのだなぁ、などと思いを馳せながら、
日本海の情景は、まるで俳句の港そのものです。

さて、もう帰りの時刻です。いろいろと感じ、心動かされた、楽しい旅でした。
最後の句です。
〜夕焼けや 孫背負う婆 沖を見る〜
(水星)
〜終わり〜