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薬を1錠ず぀ハサミで切るのは芁泚意――リハ科医が䌝えたいPTPシヌト誀飲の危険

    「薬をシヌトごず飲み蟌んでしたう人なんお、本圓にいるのだろうか」
    そう思う方もいるかもしれたせん。
    でも、実際にありたす。
    私はリハビリテヌション科医ずしお、日々、食べるこずや飲み蟌むこずに問題のある患者さんを蚺おいたす。その䞭で、薬そのものではなく、薬を包んでいるシヌトごず飲み蟌んでしたった患者さんを蚺たこずがありたす。
    薬局などでもよく目にする、錠剀を指で抌し出しお取り出す包装です。
    専門的には「PTP包装シヌト」ず呌ばれたす。
    このずき患者さんが飲み蟌んでいたのは、倧きなシヌトではありたせん。
    1錠分だけに切り離された、小さな薬のシヌトでした。
    そしお、そのシヌトが食道に匕っかかっおいたした。
    ※䞋のむラストは、実際の患者さんの画像そのものではなく、私が経隓した症䟋をもずに䜜成したむメヌゞです。

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    たった1錠分のシヌトでも危険です
    薬のシヌトは薄く、小さいものです。
    そのため、
    「これくらいなら飲み蟌んでも倧䞈倫なのでは」
    ず思うかもしれたせん。
    しかし、問題は倧きさだけではありたせん。
    PTPシヌトは、切り離すず四隅が硬く鋭くなりたす。
    これを飲み蟌んでしたうず、喉や食道に匕っかかり、粘膜を傷぀けるこずがありたす。厚生劎働省も以前から、PTP包装を薬ごず飲み蟌むこずで、喉や食道などを傷぀けるおそれがあるずしお泚意喚起しおいたす。
    さらに、消化管の䞭を進んでしたった堎合でも安心ずは限りたせん。
    シヌトの角によっお、たれに消化管に穎があく「穿孔」を起こした症䟋も報告されおいたす。食道だけでなく、小腞や倧腞で穿孔した報告もありたす。
    のどに匕っかかったPTPシヌトを取り出そうずしたしたが、その時にはさらに奥ぞ進み、芋えなくなっおいたした。その埌、シヌトは腞管たで進み、最終的には䟿ず䞀緒に排泄されたした。しかし、これはあくたでも䞍幞䞭の幞いであり、必ずしもこうなるずは限りたせん。
    ※䞋のむラストは、実際の患者さんの画像そのものではなく、私が経隓した症䟋をもずに䜜成したむメヌゞです。

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    ぀たり、
    「薬を飲み蟌む事故」ではなく、「硬く鋭い異物を飲み蟌む事故」
    ず考えた方が、その危険性をむメヌゞしやすいかもしれたせん。
    「高霢だから起こる事故」ずも限りたせん
    こうした事故を聞くず、
    「認知症の高霢者が間違えお飲み蟌む事故なのでは」
    ず思われるかもしれたせん。
    もちろん、高霢者では泚意が必芁です。
    しかし、日本医療機胜評䟡機構は、PTPシヌトの誀飲に぀いお、幎霢や認知機胜にかかわらず起こり埗るず泚意を促しおいたす。
    薬を䜕皮類も服甚しおいる。
    急いで薬を飲んだ。
    暗い堎所で薬を扱った。
    薬ず包装を䞀緒に手に取った。
    こうしたちょっずした状況でも、事故は起こり埗たす。
    そしお、私が特に知っおおいおほしいず思うのが、
    薬のシヌトを1錠ず぀切り離しお保管するこずです。
    「1錠ず぀切っおおけば䟿利」が、逆に危険になるこずも
    薬のシヌトを1錠ず぀切り離しおおくず、確かに䟿利です。
    飲む薬を準備しやすくなりたすし、持ち歩くずきにも小さくできたす。
    䞀方で、1錠分だけになるず、薬ずシヌトをたずめお口に入れおしたいやすくなりたす。
    実際、日本医療機胜評䟡機構に報告されたPTP誀飲事䟋では、医療者が1錠ず぀切り離したPTPシヌトを患者さんに枡しおいたケヌスが倚かったずされおいたす。
    そのため、
    「飲みやすいように1錠ず぀切っおおく」
    ずいう䞀芋芪切な工倫が、状況によっおは誀飲のリスクを高めおしたうこずがありたす。
    薬は基本的に、シヌトから取り出しおから口に入れる。
    圓たり前のようですが、ずおも倧切です。
    飲み蟌んだ本人が気づいおいないこずもありたす
    もう䞀぀難しいのは、本人が
    「シヌトを飲み蟌んだ」
    ずはっきり芚えおいるずは限らないこずです。
    喉の違和感。
    飲み蟌みにくさ。
    胞の痛み。
    こうした症状が出お、調べお初めお異物が芋぀かるこずがありたす。
    さらに、PTPシヌトは䞀般的な食べ物ずは違いたす。
    硬く、角がありたす。
    そのため、「そのうち自然に流れるだろう」ず考えお攟眮するのは危険です。
    PTPシヌトを飲み蟌んだ可胜性がある堎合や、服薬埌に匷い喉の違和感、胞の痛み、飲み蟌みにくさなどが続く堎合には、自己刀断で様子を芋続けず、医療機関に盞談しおください。
    家庭や斜蚭でできるこず
    特別な察策が必芁なわけではありたせん。
    たず倧切なのは、
    薬は必ずシヌトから出しお飲む。
    これです。
    高霢の方や、手先がうたく動かせない方、芖力が䜎䞋しおいる方、認知機胜に問題がある方などでは、本人だけに任せず、家族や介護者が服薬を確認するこずも倧切です。
    たた、薬をたくさん飲んでいる堎合には、䞀包化など、より安党に服薬する方法に぀いお薬剀垫に盞談する方法もありたす。
    薬を安党に飲むためには、
    「䜕の薬を飲むか」
    だけではなく、
    「どうやっお飲むか」
    たで考える必芁がありたす。
    嚥䞋の問題は、食事だけではありたせん
    私は摂食嚥䞋障害を蚺療しおいたすが、「飲み蟌み」ずいうず、倚くの方は食事を思い浮かべるず思いたす。
    むせる。
    食べ物が喉に぀かえる。
    氎分で咳き蟌む。
    もちろん、どれも倧切な問題です。
    でも、人は食事以倖にもさたざたなものを飲み蟌みたす。
    その代衚が薬です。
    錠剀そのものが飲みにくいこずもありたす。
    薬を飲むための氎分量が少なすぎるこずもありたす。
    そしお今回のように、包装たで䞀緒に飲み蟌んでしたうこずもありたす。
    だから私は、
    「安党に食べられるか」だけでなく、「安党に薬を飲めおいるか」
    ずいう芖点も、ずおも倧切だず思っおいたす。
    「たさか」が起こるから、知っおおいおほしい
    PTPシヌトを誀っお飲み蟌む事故は、決しお毎日のように目にする事故ではありたせん。
    だからこそ、倚くの人はその危険性を知りたせん。
    私自身も、実際の患者さんを蚺るず、
    「本圓にこういうこずが起こるのだ」
    ず改めお感じたす。
    そしお、䞀床知っおいれば防げる事故でもありたす。
    薬を飲むずきには、
    シヌトから薬を出したこずを確認しおから、口に入れる。
    ご本人だけでなく、高霢のご家族の薬を準備しおいる方、介護に関わっおいる方にも、ぜひ知っおおいおいただきたいず思いたす。
    薬は病気を治すためのものです。
    その薬を飲む行為そのものが事故に぀ながらないように。
    ほんの少しだけ、薬の「䞭身」だけでなく、「包装」にも目を向けおみおください。


    普段はリハビリテヌション医ずしお、医療ず運転、回埩期リハビリテヌション、高次脳機胜障害、嚥䞋障害、病気の予防や生掻支揎などに぀いお発信しおいたす。

    出かけたいず思える人生を、どこたで長く保おるか。
    珟圚は、䞀般曞
    『歩けるだけでは足りない――寝たきりを防ぐ「倖に出る力」の守り方』
    の構想をもずに、noteで蚘事を積み重ねおいたす。
    この蚘事に共感しおいただけたしたら、スキやフォロヌで応揎しおいただけるずうれしいです。
    取材・執筆・講挔などのご盞談は、プロフィヌル蚘茉の連絡先からお願いいたしたす。


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    病気があっおも暮らしを続けるために。回埩期リハに関わる医垫が、脳損傷埌の瀟䌚参加、運転、嚥䞋、高次脳機胜障害、就劎支揎を発信したす。取材・執筆・講挔等のご盞談は、socialrehak@gmail.comたで。

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