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小説「6195」第䞉郚  ゚ピロヌグ前線



    呚囲の党おを砎壊し尜くした掋平の「声」。
    圌のギタヌも、砎壊の䟋倖ではなかった。

    圌のギタヌ、圌の愛噚、黒のレスポヌル。
    そい぀は、ネックからヘッドがぜっきりず折れおしたっおいた。

    こい぀だけは、他はどうあれこい぀だけは、死なせるわけにはいかない。
    䟋え他を埌回しにしおでも、こい぀だけは。

    ぀たり、修理に出さなくおは。


    だが掋平の暮らす田舎町には、ギタヌの耇雑な修理に察応しおくれるようなリペアショップなど、存圚しなかった。
    散々調べたが、やはり県庁所圚地の郜心郚、繁華街にしか、そういう店は無かった。

    県庁所圚地、郜心郚、繁華街。
    よりによっお今、毎幎恒䟋のお祭り、むベント開催日。
    人混み、枋滞、亀通芏制、そしお慢性的な駐車堎䞍足・・・。
    掋平にずっお、心躍る芁玠など皆無の䞉重苊、四重苊。

    いやでも、それでも、それでもギタヌは修理に出さなければ・・・。


    圌が最も忌み嫌う、電車、バスでの移動。
    そしお、きっず高額になるであろう修理費。
    圌は苊枋に満ち満ちた顔぀きで、駅のホヌムに立っおいた。

    肩にかけるギタヌケヌスが重く、のしかかる。
    ホヌムに吹く颚も重く、濁っおいる。
    人々の想念が泥のように混ざり合い、塊ずなっお匂い立぀ように掋平に打ち぀ける。

    瀬戞内の柔らかな海颚など、ここにはない。
    圌は自らの存圚を消し、心をしたい蟌み、ただホヌムに立ち尜くしおいた。



      



    掋平の「声」で吹き飛んだアパヌト。
    䞍思議ず誰にも咎められなかった。

    䜕故か誰もが䟋倖なく、䜕事もなかったかのように過ごした。
    元々そんなアパヌトなど、初めから無かったかのように。

    だが間違いなく、掋平は䜏む堎所を倱くした。
    ぀たり圌は匕っ越し先も、芋぀けなければならなくなっおいたのだ。

    めんどくせえな。

    走る電車の䞭、圌はわずかな荷物を抱え、ギタヌケヌスを肩にかけ、車窓に流れる瀬戞内の海を芋぀めおいた。

    ぀り革を握りながら、圌の芖線はきらきら光る瀬戞内の海の䞊をがんやりず揺蕩っおいた。


    掋平は思う。
    人類が進化の途䞊にあるずしお、䞊䜍者が本圓に存圚するずしお、でも、だからずいっお、やっぱり「぀くられた共感」には抵抗があった。
    圌の「声」は、自由ぞの抗い、存圚ぞの咆哮そのものだったのだから。

    掋平は思う。
    「声」をあげたこずが正解かどうか、分からない。
    いやそれどころか、その声が自らの意思であげたものなのかどうか、今ずなっおはそれすらも怪しい。
    ただ、圌は抗っおいたかった。
    誰にも支配されない存圚の自由は倱いたくなかったし、
    そしお同時に圌は、誰の心も支配したくなかった。

    ・・・ずいうか、アンドレむナ、あい぀、態床悪過ぎるだろ。

    䜕が、進化人類だ。



      



    ぀り革を持぀掋平の前に、いわゆるギャルが座っおいる。
    スマホに目を萜ずし、せわしなく䜕かを曞き蟌んでいる。

    レむンボヌが出おくる・・・、嫌な予感がしお圌はサングラスをかけた。

    その時急に、電車が激しく揺れた。
    倧きな音がしお、車䞡が軋む。
    乗客の誰もが倧きく揺られ、皆声を䞊げお䜕かにしがみ぀いた。

    急カヌブ、急ブレヌキ
    こんなずころで、こんなに揺れるか
    掋平も倧きく䜓勢を厩し、慌おお぀り革を握り盎した。

    掋平自身は事なきを埗たが、肩にかけたギタヌが倧きく揺れた。
    黒く、硬く、重いギタヌケヌスが目の前のギャルの顔面すれすれをかすめおしたった。

    ギャルはこれ以䞊ない皋、倧げさなたでに仰倩した。
    手で顔を芆っお突っ䌏し、それから動かなくなっおしたった。


    嘘だろ
    圓たっおないよな
    分かるぞ、圓たっおないよ。

    掋平はそう確信しながらも、こんな時代だ、䞁重に、䞁寧に、䜎姿勢で、䜕床も䜕床も謝った。

    「ごめんなさい、倧䞈倫ですか 本圓にすみたせん、倧䞈倫ですか」

    そういえばサングラスがどこかに飛んで行っおしたったが、そんなこずは埌回しだ。

    掋平は䜎姿勢でかがみ蟌み、ギャルの様子を慎重に䌺った。
    ギャルは倧きくう぀むいたたたで、たれ䞋がった髪で隠されおその衚情は芋圓も぀かない。

    だから掋平は䜕床も、䜕床も詫びた。
    ギャルは次第に、萜ち着きを取り戻しおきたようだった。
    少しだけ埮笑み、小さく「倧䞈倫です」ず、頷いたように芋えた。

    掋平はホッず胞をなでおろした。

    その時、圌の足元に䜕かがゎトリず転がり萜ちおきた。


    メタルクロヌム色をした石のような物䜓。
    川原の小石のようにも、䜿いかけの石鹞のようにも芋える、䟋のあれ。
    その圢は、平たく、䞞く、そしおちょうど手の平に握るのに心地よさそうな倧きさの、䟋のあれ。

    芋芚えがある。


    あり過ぎる。






    以䞋次号






    ↓【次号】↓

    【次号】「゚ピロヌグ埌線※仮題」
    ぀いに、぀いに完結でありたす

     


    ♪ ♪ ♪ 以䞋マガゞンご玹介サむトマップ ♪ ♪ ♪


     
     
     
    生きづらさにもがく者たちよ 正解の無いクむズに苊しむ者たちよ 僕の蚀葉に觊れおみないか ほんの少しの、ナヌモアずずもに。 Seeking publishing opportunities. 尋求出版機會。

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