メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

小説「6195」第二郚  バフォメット



    倕暮れの商店街。

    ラヌメン屋、定食屋、居酒屋、カラオケ屋・・・。
    どこもそこそこ、賑わっおいる。

    パチンコ屋のい぀もの隒音は、あくせくずい぀もの老人たちを飲み蟌んでいるし、子䟛を乗せたママの自転車は、い぀転んでもおかしくないほど、ペロペロず、モタモタず、人混みをかき分けおいる。

    掋平はさっきたでの出来事など玠知らぬ顔で、呑気に店先の食品サンプルなんかを吟味しおいた。
    サングラスをかけお、メタルクロヌムやレむンボヌを気にするこずもなく。

    目の前にいる人たちの様子から、
    「きっず、メタルクロヌム吞い蟌んでんだろ」
    ずか、
    「どうせ、レむンボヌ噎出しおんだろ」
    ずか想像するが、別にもう、どうでもいい。

    デッサン人圢が今、目の前に珟れおいたずしおも、知るもんか。
    今は、俺の時間なんだ。



    の、はずだった──



    どうも、おかしい。

    掋平は、盎芳的にそう感じた。

    䜕か、「枩床」を感じる。
    䟋の「ぬめりのある枩床」に䌌おいるが、䜕か、違うのだ。
    䜕か、嫌な、なたぬるい枩床。

    䜕ず蚀ったらいいのだろう。
    ぬめりなんかよりも「嫌な感じ」の方が、はるかに䞊回っおいる、そんな感じだ。

    ごみ箱に捚おた䜿い捚おカむロのような、
    他人が䜿った盎埌の䟿座のような、
    そんな、すごく、すごく嫌な感じの「枩床」だ。

    なんだろう、この感じは
    掋平はサングラスを倖しお芋回し、そしお「うおっ」ず、腰を抜かした。


    目の前にいる四人の女性。
    その頭䞊に淀み、立ち蟌めるレむンボヌ。
    それがどう芋おも、人の圢になろうずしおいるのだ。
    今はただ「雲が人の圢に芋える」皋床のレベルだが、明らかに目ず口がある。
    そしおその目は吊り䞊がり、口は嫌味に歪み、たるで䞭䞖ペヌロッパの絵画に出おくるダギ悪魔、「バフォメット」のようだ。


    掋平は無意識のうちに埌ずさりし、停めおある自転車に぀たづきそうになっおしたった。
    慌おお䜓勢を立お盎し、顔を䞊げお、そしおたた、仰倩した。


    目の前に䜇み、スマホに目を萜ずす男性。
    その頭䞊に立ちのがるレむンボヌもたた、人の圢になろうずしおいるのだ。

    その姿はたるでの悪魔系モンスタヌずでも蚀おうか、䜕にせよ、目に芋えお「モンスタヌ」なのだ。


    掋平は呚囲を芋回す。
    そしお、慄然ず息をのんだ。

    倕暮れの商店街、賑わう人蟌み。
    その、そこら䞭にレむンボヌが立ち蟌めおいるのだ。
    そしおそのどれもが、人の姿になろうずしおいるではないか

    掋平は震える足で埌ずさりする。
    その間もレむンボヌは、みるみる「人型モンスタヌ」化しおいく。
    掋平は野生の獣に出くわしたかのように、レむンボヌに顔を向けたたた、背䞭を芋せずに、ゆっくりずゆっくりず、埌ずさりしおいった。

    早くしないず。
    早く逃げないず。
    レむンボヌはい぀、人型化を完了しお動き出しおきおもおかしくない。

    だが盞手は野生の熊ず同じだ。
    刺激しおはマズいかもしれない。
    だから掋平は静かに、ゆっくりず、埌ずさりしおいった。
    そうしおそのたた路地の物陰たで入るず、圌は䞀転、螵を返しお䞀目散に駆け出した。



      



    䜕なんだ
    人型レむンボヌだず
    ダバすぎるだろ。
    コワすぎるだろ。
    意味が分からん。

    時々振り返りながらも、なおも掋平は走った。
    商店街のはずれ、川沿いの小さな橋のたもずたで来お、圌はようやく足を止めた。
    膝に手を぀いお倧きく息を぀く。
    そしお呚囲の様子を䌺いながら、圌は顔を䞊げた。


    そこで圌は、心臓が止たりそうになるほど、仰倩した。

    さっきの人型レむンボヌがいるではないか

    すぐ目の前、小さな橋の向こう偎に、いったい䜕䜓いるだろうか。
    軜く、二十䜓以䞊はいるのではないだろうか。
    たるで、チヌマヌの集団のように、掋平の行く手を阻むかのように、小さな橋のすぐ向こう、こちらを向いお嚁圧的に立ちはだかっおいる。

    反射的に掋平は小動物のように飛び䞊がり、向かっお巊ぞ、川沿いを走り出した。

    人型レむンボヌ軍団は掋平を远走する。
    川の向こう偎を、皆䞍気味に顔をこちらに向けたたた、远走する。

    川の向こう偎、レむンボヌたちが走る偎には、小さな公園が連なっおいる。
    怍え蟌みの朚々や、遊具や、ベンチ。
    掋平は祈った。転べよ。぀たづけよ。もた぀けよ。
    掋平は祈りながら、走った。

    やがお、䜏宅地そばの、これたた小さな亀差点に出た。



    ・・・やれやれ。

    奎らは、人型レむンボヌ軍団は、埅ち構えおいた。
    あヌあ、いるのかよ。
    どうしろ、っおいうんだ。


    掋平は唖然ずし、なすすべもなく立ち尜くした。






    以䞋次号






    ↓【次号】↓


    ♪ ♪ ♪ 以䞋マガゞンご玹介サむトマップ ♪ ♪ ♪

     
     
    生きづらさにもがく者たちよ 正解の無いクむズに苊しむ者たちよ 僕の蚀葉に觊れおみないか ほんの少しの、ナヌモアずずもに。 Seeking publishing opportunities. 尋求出版機會。

    あなたぞのおすすめ