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Photo bytama3ro

すべて孤独な星々【ショートショート#100】(580字)


    「宇宙探査プロジェクトは今回で打ち切りだ」
     相棒バディのセリフに俺は耳を疑った。この広い宇宙のどこかにいるはずの異星人を探し出すことに、俺たちは青春のすべてを捧げてきた。
    「残念だったな」
     この骨董品のような宇宙船で幾度も仕事をしてきた相棒が、目を伏せながら言った。
     そろそろ潮時かもしれない、と思ってはいた。過酷な船外活動E V Aのせいで足を何本か失ってしまったし、皮膚も赤く変色してきた。
    「母星にいる妻から聞いたんだが、子どもが卵から孵ったらしい。僕は帰ったら就職するよ。そろそろお前も地に足つける頃じゃないか……?」
    「まだ足が残ってるうちに、か」
     俺は力なく笑った。すると、ガコッという衝撃音とともに、船内に警報がひびいた。
    「……船外に何か当たったらしい。小隕石かな」
    「俺が見てくる」
     船外活動E V A用の宇宙服を身につけて、外の空間に出た。そのパラボラアンテナのような何かは、どう見ても自然に出来たものではなかった。中に誰かが乗っている様子はない。
     四本の足でそっと持つと、中から音声が流れてきた。
    「こんにちは。お元気ですか? これは、地……という星から送られたあなたたちへの……です……」
     上手く聞き取れない。よほど年季が入っている装置らしい。
    「写真が入ってる。おい、なんだこの生き物は––––」
     俺は驚きのあまり口から墨すみを吐いた。「タコ」とキャプションの書かれたその写真は、我々とそっくりの見た目をしていたのだ。



    上記は、ボイジャーの現在位置をリアルタイムで知ることのできるNASAのウェブサイト。



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    短い小説を書いています。楽しむことを忘れずに、をモットーに創作を続けています。花澤薫さま主催の「一枚の写真から文芸賞」で佳作を、「第二回失われる者たち文芸賞」で期待賞を頂きました。

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