
これはホントに引き寄せだわ。。。
本田健さんのハッピーライティングマラソン、#10「最近、あなたが引き寄せた嬉しいことは何ですか?」について今日は書いてみようと思う。
50年以上生きてくると「あれは引き寄せだったなぁ」と振り返って思うことはいくつもあるけれど、今から共有することはひとつひとつの出来事が起こるのと同時に「嬉しい!」が付いてきた出来事。間違いなく2025年のハイライトになるだろう。
今年3月中旬の週末、まだ寒さが残る土砂降りの日。買い物のため最寄り駅とビルを繋ぐデッキを歩いていたところ、ふと白いワンピースを着た若い女性が目に入った。しかも素足にビーチサンダルで、とにかく寒そうだなあと思った。雨でツルツルとすべりやすくなった傾斜のある通路を、彼女は両手でスルスルと暴れる2つのスーツケースを押しながら、そのまたスーツケースに載せてある鞄と大きなイルカのぬいぐるみが落ちないように、長くて美しい黒髪をまさに文字通り振り乱して苦戦していた。思わず彼女に言った" Can I help?" と。彼女の返事を正確に記憶していないが、素直に「助かる」というようなことがきれいな発音の英語で返ってきた。ベトナムから成田に到着し、今度はタクシーで移動したいのだと言う。大雨の中、タクシー乗り場まで案内して、運転手さんに行先を伝えてあげた。この間、せいぜい10分だと思う。若くてハツラツとした彼女は名前を教えてくれた後、私に名刺はないかと尋ねた。いつもなら名刺なんて持っていないのだけれど、その日は一枚だけ財布に入っていた。ひと目見てしっかりしたお嬢さんだったので、私も「何か困ったことがあったら連絡してね」と名刺を渡した。こんな小さなやり取りがとても嬉しかった。
数週間が過ぎて、「あの子はどうしているかな」と思っていたころ、会社のメールにメッセージが届いた。お礼とともに、「あなたのオフィスの道を挟んで向かいに私の勤務先の本社があるとわかりました!一週間に1度は本社に行くので今度ランチしませんか。」と書いてあった。これはすごい偶然だ。住所を確認したら確かに目の前にあるビルが彼女の勤務先本社のようだった。メールをもらった翌週にはお互いのオフィスから徒歩5分のお店で一緒に刺身定食ランチをした。彼女と出逢った大雨のあの日は日本で働くためにベトナムから到着した日だったことから始まり、彼女のお母さんは私くらいの年齢だとか、それまで何をしてきたかお互いのミニ歴史について話した。本当に親子ほど年は違うけれど、不思議なほど「長年友達だったかな」というくらい気が合って興味も似ていた。お互いに何かを話す度に「そうそう!」「そうだよね!」「私もそう!」という言葉ばかり飛び交った。もちろん、私が話す内容の多くは「過去」で、彼女の話す内容は「未来」が主という違いはあったが、とにかく彼女は優秀かつ気力とやる気に溢れている。海外から日本に来て仕事を頑張る彼女を本当に微笑ましく思った。私も人生まだまだこれからだと思っているし、何も諦めていないけれど、彼女の成長が楽しみだなと心から思った。こんな彼女の存在が急に私の人生に現れたのはシンプルに幸せだ。すごく嬉しかった。
ランチから約2か月後、私はマレーシアから education trip で日本に来ていた30名の大学生に向けて英語で書道の workshop をしていた。さらにその1か月後にはインドから同じく education trip で日本に来ていた15名の大学生に向けて同様の workshop を開催した。偶然に出逢った彼女の勤務先がグローバルに教育事業を行っており、刺身定食ランチの時に私が長年書道をやっていることをちらっと話したのを覚えていてくれて、workshop をやってみないかと声をかけてくれたのだ。たった1度ランチをしただけの相手を誘ってくれたことに「本当に私で大丈夫なの?」と思ったけれど、こんなチャンスなかなかない。私はずっと外資系企業で働いてきたが、英語で書道について語ったことはなかった。昔の私なら躊躇したと思うけれど、なぜか一瞬で「やってみよう」と思い即答した。なんとかなるだろうと。
どちらの workshop も2時間で、最初の30~40分くらいは自己紹介や日本語や書道について説明をした。残りの1時間半は実際に筆や筆ペンを持って書道という日本文化に触れる体験してもらった。幸い、優しくて優秀な学生さんばかりだったので温かく受け入れてくれて、真剣に取り組んでくれた。セッションの最後には多くの学生さんから写真を求められて、一緒に写真におさまった。恥ずかしいながらも経験したことのない嬉しさを感じた。大勢の若者と直接ふれあうことができて本当に嬉しかった。そして5歳のころからずっと好きでいた書道が、サラリーマン生活でトレーニングを積んできた英語とプレゼンテーションと繋がって、何か少しでも形になったことがものすごく嬉しかった。
そして、今回のことで思い出した。16歳のころ「私の夢はロンドンで書道教室をすることです。」とよく周囲に言っていた。自分でもすっかり忘れていた。やりたいことって変わらないのかもしれない。ずっと温めていた夢をいよいよ実践するタイミングなのかもしれない。早くしないと人生終わっちゃうよ、って白いワンピースの彼女に言われている気がする。
蛇足になるけれど、私の誕生日とベトナム出身の彼女の勤務先の創立記念日が同じで、彼女の誕生日と私の結婚記念日が同じ。他にも色々と共通点があって本当に驚く。こういうのも引き寄せなのかな。。。