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【河村レイラの懺悔録】あとがき

    『河村レイラの懺悔録』ご覧いただきありがとうございました。
    “読まなくて良いnote”の中で一番面白い作品になったら良いなと思って書きました。

    とても長かった…
    先のことを一切決めずに、成り行き任せに書き殴った“ある女性”の40年史。
    執筆期間、約5ヶ月…正直、長かったです。
    ゆっくりと書き進めるつもりが、途中から『7月8日』という締切ができ、少し焦りもありました。
    だけど、30歳まで書き上げたぐらいで「あと10年しかない」と、終わりの始まりを意識するようになりました。
    書き進めるうちに「もうすぐ終わってしまう」という、寂しさを感じるようになっていったのです。
    早く書き上げたいのに終わりたくない。
    そんな状態で迎えた39歳〜40歳は、内容も相まってとても苦しくて沈んでしまいそうでした。

    書いてみて
    改めて気付く“自分の凡庸さ”。
    口語体と文章体、書簡体の入り乱れる変な感じの作品に仕上がってしまったなと反省しています。
    「(気に入らなければ)無闇に書き直すのではなく、新しくまた書き始める」と言ってスタートした物語ですが、結局、闇雲に書き直しまくって完成させました。
    物語の骨子も作らずにノリと勢いで、出会ったり、別れたり、再会したり、転職したりしていたので、次どうしよう…で、頭の中はいつもわちゃわちゃでした。
    結果、途中から日記という体裁を保てていない状態で進行していたのではないか…と心配していますが、読み返していないので、もう知りません。
    読み返してしまうと絶対に書き直したくなってしまうと思うので、暫くは読み返さないつもりです。
    手を入れるとどんどん角が取れて、丸くなって、良いところも悪いところも損なわれて、私が書いた意味が無くなっていくような気がするので、誰かに直接指摘されるまでは放置します。
    なので、今は“起き上がり小法師のようにゆらゆらするけどギリギリ倒れない作風”ということにさせてください。

    知らないことは書けない
    これは改めて気づいたことです。
    私自身も専門学校卒なので「大学生になってスタバでバイトしてみたい!」的な、本編とは別のルートもたくさん考えたのですが、いかんせん大学のことが分からない…他にも知らない世界が多過ぎて、とてもじゃないけど取材なしにはリアルな描写はできないと思いました。
    細かく書く必要はなくとも、嘘や知ったかは簡単に見抜かれてしまいそうで怖くて手出しできなかったというのが本音です。
    とは言え、河村さんの生きてきた業界も職種も私自身は未経験なので、身近な人に聞いたり自分で調べたりしつつ、ちょっとだけ知ったか混じりで書きました。悪しからず…

    完走した感想
    私が四十余年生きてきて、初めて書き上げることができた中編作品、それが『河村レイラの懺悔録』です。しんどかった…これが産みの苦しみか、と。
    だけど、締切を気にしたり、誰かに見てもらえているかもしれないと思うだけで、作品を終わらせることができるんですね。
    締切の公力と読者様の魔力たるや…
    今回、この作品を書き切ったことで、ずっと放置したままにしている他の書きかけの物語もちゃんと終わらせてみたいという、小さな欲求が芽生えました。
    本当はちゃんと取材をして、内容に矛盾がないか確認を取ってから書き上げたいところですが、ツテも資金もないのでとりあえずAIさんに相談しながら書いてみようかと思います。
    脚本みたいに“シチュエーションと動きとセリフだけ”みたいな物語もあるのですが、こちらも作品としてどう昇華していいのか分からず、だいぶ長いこと放置しているので、この機会に脚本についても少しずつ勉強してみたいです。

    最後に
    『河村レイラの懺悔録』を読んでくださった閲覧者の皆様に、厚く御礼申し上げます。
    如何なる意図であっても“自分の作品を読んでくださっている方がいる”という事実は、私の執筆意欲を掻き立てるには充分すぎるモチベーションでした。
    じたばたと文章を書く私の追い風となってくださり、ありがとうございました。

    2026年7月8日 三船 彩緒

     
     
    「晩年は作家と名乗って生きてみたい」 だから小説を書く練習をします。 “読まなくて良いnote”の中で一番面白い作品を目指しています。

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