
10個のちっさなキャンバス
あのね?
ママの爪はね…絵が描いてあるんだよ?
とっーても素敵な絵なんだよ?
キラキラして
可愛いんだよ?
ママはね?
爪をきれいにするお仕事してるの。
私にもしてくれるんだよ?
その時にね…
マッサージもしてくれるの。
とっーても気持ちいいんだよ?
すっごい気持ちがいいの!
お客さんもね?
帰る時には、
みんな…笑顔になってるの!
ママは一生懸命に頑張ってるの!
世の中にはね、
ママのことを悪く言う人もいるの!
ママは悪くないもん!
世界一のママだもん!
そんなことを言っていた記憶…
気が付けば、母と同じネイリストになっていた。
母は現役を退いてる。
それでも、技術もメンタルも接客も
追い付けない。
追い付けないけど、
それが、私の目標。
夢を叶えるだけじゃない。
夢を叶えるために、一生懸命に勉強をした。
ひたむきに走ってきた。
母は、言う。
「それで、いいのよ。
あなたの夢はあなたのもの。」
夢は叶えるためだけにあるものじゃない。
夢は…
人生の目標になるものなのかもしれない。
ねぇ?母の爪に
どんなネイルをしてあげようかな?
父は嫌がるかもしれないけど、
父にもね?
小さな爪は、小さなキャンバス。
そこには、夢も、努力も、親子の思い出も描ける。
計り知れない世界が広がっていると思うよ?