シチリア島のカリブ海 サン・ヴィート・ロ・カーポ
水色x青色x藍色
最高の最高のクリスタルクリアーなビーチ。
パレルモから公共バスで2時間。大人1人片道11ユーロ。
6月中旬から、現地の学校が夏休みに入るので、その直前、6月初旬から12日までの前半に行くと、ビーチはクリスタルで、空いていて、暑すぎることもなく最高の時間を楽しめる。
サン・ヴィート・ロ・カーポ(San Vito Lo Capo)
こじんまりとした小さな街で、町中、徒歩で歩き回れる。
北アフリカ出身のクスクス料理が有名で、9月にはクスクスフェスティバルが開かれるらしい。
シーフードクスクスは、クリスピーなカラマリフライ(イカのフライ)と海老と。魚介のブイヨンソースが添えられていてそのソースをかけながらいただく絶品。
イカスミの真っ黒スパゲッティとアサリのボンゴレスパゲッティと。どちらのスパゲッティも生パスタで四角くて太め。うどんとパスタの間のような食感に海の味が絡んで唸る美味しさ。
ピザにはモルタデッラハムがふんだんに積み重なれていて、真ん中にドでかい真ん丸のモツァレラチーズがドカンとおいてある、上にはエメラルドのようなピスタチオが散りばめられているピザをいただいた。
日焼けしたあとの、シャワーを浴びた夏の夕方の少し日が落ちた時間をこんな風に過ごせたのはいつが最後だったかなあ。
なんだか久しぶりのような、ゆっくりとした、現実から距離をおいたような、この感覚をきっと思い出した人はたくさんいるだろう。
この街で、現地のアーティストが、麻のひもを編み込んで作った小さなポーチ。
乾いたカボチャをくりぬいて作られたランプ。
手作りの味わいのある天然石のアクセサリー。
しばらく忘れていた気がするこの時空に久し振りに戻ってきた気がした。
行ったりきたり。
色々な街を訪れた。
世界の中には現実に近い時空で回っている場所と、少し浮世離れした時空の場所が存在している気がする。
そして私は何故かいつもその、後者の方に惹かれてままならなくなる。
帰り道に立ちよったトラックで計り売りのピーチを買った。ジューシーで甘くて、太陽が濃縮度を高めたようなどっしりとした質感のある味がした。
こんな味、人間には作ることができない。
ねえ、やっぱり自然はすごすぎないだろうか。
何でもできる気になっている人間が、せかせか忙しくお金を稼いだり、税金を払ったり、何だかんだ日常に追われている一方で、
こんなにも、どっしりした味の果物や野菜を育ててくれている。
魚も海で泳ぎ回っている。
夜にはシンとして星空が広がっている。
大自然のなかでは何と小さな人間。
もう、自然を破壊すること無く、共存する方へと行くことはできないのだろうか。
まだ幼かった頃、森林破壊の映像をテレビで見て、母親に、もう割り箸を買わないで欲しいとお願いしたのを覚えている。
それから大人になったけれど、何もできずに世の中の便利さに依存している自分がいる。
中途半端に自然破壊を否定する自分がいる一方で、便利なものやマテリアルの魅力にも魅了されている自分がいる。
程よくバランスのとれた、自然と共存しながらも、人間しか作り出せないアート感と質感の間で生きていく方向を模索する生き方をテーマに日々を重ねていこうと思うのだ。
