本の街へ向かう日は、
最初から帰り道のことを考えている。

好きな駅は?と聞かれれば、パッと思い出すのは神保町。
言わずと知れた、本の街だ。
バッグで行くと、絶対に肩が逝く。
なので、カートをがらがら引きずって行く。
私が神保町を利用していた頃、
エスカレーターもエレベーターもなかった。
階段を一段一段、
カートを持ち上げて、
えっちらおっちら運んでいた頃が、今では懐かしい。
今はバリアフリー化も進んでいるらしい。
またカートを引きずって、
本の街をさまよってみたい。
何も起きない?
いえ、全部そこで起きていました。
重さは、そのまま、幸せの重さだった。