
侵略計画進行中
家を選んだ記憶はないけれど、暮らしは少しずつ作ってきた気がします。
そんな話です。
もともと、この家は親が持っていたものだ。
親が亡くなり、名義は兄に移り、その兄が東京にマンションを買って引っ越した。
そして、私の侵略が始まった。
二階には部屋が四つある。
もともと自分の部屋は、そのうちの一つだけだった。
でも一人暮らしになって、すべて自由に使えるようになった。
これを使わない手はない――そう思った瞬間から、私の侵略は始まった。
一部屋にはベッドとルームランナーを置いて、寝室にした。
空いた部屋の一つは、最初からコンセプトを決めて作った。
姫家具を揃え、照明をシャンデリアに替え、「乙女な部屋」を完成させた。

テレビは、もともとそれぞれの部屋に回線があった。
自室のテレビが壊れたのをきっかけに、姫家具のテレビ台を買い、この部屋に移した。
気づけば、ほとんどのことがそこでできるようになっていた。
以前の自分の部屋も、家具はほとんど自分でホームセンターで揃えた組み立て家具だ。
それなりに思い入れはある。
でも今は、陽当たりのいいその「乙女な部屋」が生活の拠点になっている。
何も起きない?
いえ、全部そこで起きていました。
家には、まだ可能性が残っています。
侵略計画は継続中です。
今回は住まいのお題に参加しています。
#この住まいに決めた理由