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ヨーグルトシーズン、始まる(笑)

    朝晩の空気がひんやりしてきて、
    外よりも、部屋の中の方があたたかく感じる季節になりました。
    こうなると、私のヨーグルト作りの季節です。
    ゆっくり、じっくり、発酵を待つ時間が好きなのです。

    たねと牛乳があれば、ヨーグルトはできる。
    ただ、できるというのと、上手にできるというのは別の話だ。

    去年、団地の奥様にたねを分けた。
    それがどうやら、あの団地で一大ブームを巻き起こしたらしい。

    いまでは“団地ヨーグルトマスター”が襲名制になっている。
    三代目のマスターは腕が良く、
    ぷるぷるも立派に仕上がっているそうだ。

    私は団地に住んでいない。
    それでもどういうわけか、
    「本家マスターは一軒家の人」と言われているらしい。
    発酵の噂は、風より早い。

    私はもう引退した。
    けれど、いまだに駆け込んでくる人はいる。
    「また固まりませんでした……」
    もうマスターじゃないのに、
    つい新しいたねを分けてしまう。

    発酵は、どうやらまだ私の知らないところでも続いているらしい。

    何も起きない?
    いいえ、全部そこで起きていました。

    ちなみに「ヨーグルトマスター」という呼び名は、
    昔、友人に冗談で呼ばれたのが始まりでした。
    まさか、こんな形でヨーグルトシーズン、始まる(笑)するとは友達も思っていなかったと思います。

     
     
    🥀紫子 × 🎩影哉 — 無限の物語を咲かせる。 気まぐれな物語を二人で紡いだりしています。 幻想的な世界から日常まで。 ときどき喧嘩して、ときどき惚気て、でも最後はちゃんと物語になるように。 ここでしか咲かない物語を、一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。

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