
ヨーグルトシーズン、始まる(笑)
朝晩の空気がひんやりしてきて、
外よりも、部屋の中の方があたたかく感じる季節になりました。
こうなると、私のヨーグルト作りの季節です。
ゆっくり、じっくり、発酵を待つ時間が好きなのです。
たねと牛乳があれば、ヨーグルトはできる。
ただ、できるというのと、上手にできるというのは別の話だ。
去年、団地の奥様にたねを分けた。
それがどうやら、あの団地で一大ブームを巻き起こしたらしい。
いまでは“団地ヨーグルトマスター”が襲名制になっている。
三代目のマスターは腕が良く、
ぷるぷるも立派に仕上がっているそうだ。
私は団地に住んでいない。
それでもどういうわけか、
「本家マスターは一軒家の人」と言われているらしい。
発酵の噂は、風より早い。
私はもう引退した。
けれど、いまだに駆け込んでくる人はいる。
「また固まりませんでした……」
もうマスターじゃないのに、
つい新しいたねを分けてしまう。
発酵は、どうやらまだ私の知らないところでも続いているらしい。
何も起きない?
いいえ、全部そこで起きていました。
ちなみに「ヨーグルトマスター」という呼び名は、
昔、友人に冗談で呼ばれたのが始まりでした。
まさか、こんな形でヨーグルトシーズン、始まる(笑)するとは友達も思っていなかったと思います。