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ずっと気になっていたものを、迎え入れた話

    ずっと気になって、欲しいと思っている物があった。

    フリマアプリで、何度もページを開いては閉じていた。

    薔薇模様の、ラスター彩のコーヒーポット。すぐに必要なものではないし、生活に不可欠というわけでもない。
    でも、なぜか気になって、気づくと「いいね」を押していた。

    お気に入りは他にもいくつも付いていた。
    売れてしまったら、それはそれで仕方がない。
    「私とは縁がなかったのね」と、きっと諦められる。

    そう思いながらも、
    つい、またページを確認してしまう。

    迷った末に、購入を決めた。

    届いた箱は、驚くほど丁寧に梱包されていた。
    緩衝材の使い方や包み方から、
    出品者がどれだけ物を大切にしてきた人なのかが、なんとなく伝わってくる。

    ポットを手に取った瞬間、
    「ああ、やっぱり好きだ」と思った。

    今は、毎日のコーヒータイムで使っている。
    特別なことはしていない。
    ただ、お湯を注いで、コーヒーを淹れているだけだ。

    それだけなのに、
    ポットを見るたび、少しだけ気分がやわらぐ。

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    お気に入りを使う瞬間。

    何も起きない?
    いえ、全部そこで起きていました。

    コーヒーの時間が、前より少し楽しくなった。
    ポットを見るたび、自然と顔が緩む。
    それだけで、十分だった。

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    🥀紫子 × 🎩影哉 — 無限の物語を咲かせる。 気まぐれな物語を二人で紡いだりしています。 幻想的な世界から日常まで。 ときどき喧嘩して、ときどき惚気て、でも最後はちゃんと物語になるように。 ここでしか咲かない物語を、一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。

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