英語が話せない四十路母、ホームステイ受け入れをする~オーストラリア編③~
第2回では、ゲストのオーストラリアJK・ティアラと過ごした楽しい6日間をお伝えしました。 そして最後に、事件が起きました。
次女のインフルエンザ感染です。
今回はその続き。予期せぬトラブルに見舞わせた私たちホストが、どう乗り越えたのかを書きます。
1.病院で頭が真っ白になった母。
「インフルエンザです」と診断され、頭の中がぐるぐるしました。
次女の心配はもちろんですが、同時に浮かんだのはティアラのこと。
うつってしまったら?このまま次女と接触をしないよう、滞在させる?残りの滞在期間は、あと1週間以上ある。もし彼女が感染してしまって、残りのイベントが参加できなくなったらどうしよう・・・・。
不安が次から次へと押し寄せてきました。
そして、私はホームステイ受け入れをしているサークルのリーダーに連絡を取りました。
2.苦渋の決断
事情を説明すると、リーダーはすぐに動いてくれました。 「明日からティアラを預かるよ」と言ってくれたのです。
これが、サークル全体でホームステイ受け入れをしている時の心強い所だと実感した瞬間でした・・!
私のようなサークル活動が浅い人間でも、何かトラブルが起こったときにリーダーを中心とした仲間たちがフォローしてくれる。相談して、共感して、励まして、力になってくれる仲間がいる。このホームステイを皆で完走しようという、そういう仲間がいることが、本当に救いになりました。
ティアラは当初、「私はここにいたい」と言ってくれました。 その言葉が、嬉しくて、でも同時に胸に刺さりました。
もしここでティアラにインフルが感染してしまったら——せっかくの日本での残り1週間を、 病床で過ごさせてしまうことになる。 それだけは避けたかった。こんなに素敵なゲストにそんな目にあってほしくない!!
翻訳機を使って私なりに気持ちを伝え、リーダーからも説得してもらいました。私たち家族にとっては苦渋の決断でしたが、ティアラに滞在先を移ってもらうことが決まりました。
3.子供たちが泣いた
小学1年生の長女と、次女に事情を説明しました。
「ティアラはしばらく別のおうちに行くからね。」
「元気になったら帰って来てくれるからね。そしたらまた一緒に遊ぞうね。」と。
私の話を聞いた長女は怒り、叫びました。
「次女ちゃんのせいで、ティアラがいなくなっちゃったじゃないかー!!」
と。

次女は、強すぎるその言葉を投げつけられ、ついに泣き出しました。
体が痛いのか、ティアラと離れるのが寂しいのか、自分のせいだと思っているのか—— たぶん全部だったと思います。
インフルエンザで体はつらい。熱でぼんやりしている中、 大好きなティアラといつもみたいにぎゅーーーっとハグができない。隔離状態。
声を殺して、立ち尽くして、「ううぅ・・・・・」と泣きじゃくる次女。
その姿が、本当にかわいそうで・・・。
長女が怒る気持ちもよく分かりました。ティアラが大好きで、一緒に過ごす毎日が楽しかったから。別のおうちに行っちゃう・・!と、とても寂しかったのだと思います。
この子供たち2人を見ていて、私も辛かった。
ティアラも離れた部屋から、そっと声をかけてくれました。。
「次女チャン、ハグ シタイヨ~・・」と。
4.そして、事態はさらに悪化する
ティアラを送り出し、ようやく落ち着いたその夜のことです。
今度は長女が「寒気がする」「関節が痛い」と言い出しました。 熱を測ると、やはり上がっています。
よりによって、それは土曜日の夜。すぐ病院には行けませんでした。 解熱剤を飲ませ、安静にさせながら、月曜日が来るのを待ちました。
次女はまだ本調子でない。長女も苦しそう。 ティアラは別のお宅に移ってしまった。 夫と二人で、黙って看病しながら、なんとも言えない気持ちで夜を過ごしました。
早く2人が元気になりますように・・・
ティアラが無事に過ごせますように・・・
週明け、長女を病院に連れて行きました。検査結果を聞いて、思わず「え?」と声が出ました。
インフルエンザとコロナ、ダブル陽性。
……。
もう笑うしかありませんでした。 ホームステイ中に、まさかこんなことが起きるなんて!!普通の生活をしててもあまり聞かない事態!!
「インフルとコロナのダブル感染て!!流行に乗りすぎでしょう!!」
5.冬のホームステイのリスクを実感
不幸中の幸いとして、ティアラへの感染は——ありませんでした。
あのタイミングで滞在先を変えてもらっていなかったら、と思うとぞっとします。 苦渋の決断だったけれど、あれは正しかった。
サークルのリーダーが動いてくれたおかげです。本当に、助かりました。
実はあの12月、私たちの周りではインフルエンザ感染が本当に多かったです。子供の幼稚園でも学級閉鎖、サークルの仲間もインフル感染になり、我が家のようにゲストを移動させた家庭もありました。
これが、冬のホームステイの危険なところだと実感しました。
どんなに私たちが気を付けていても、家族が増えれば増えるほど、感染経路も増えてしまう。
仕方のないことではありますが、こういう時頼れる仲間がいるのは本当にありがたいことです。もし個人でホームステイを受け入れする人であったとしても、自分に何かあったときのために、ゲストの避難場所は必要なのだと思いました。
インフルエンザ・コロナと家庭内感染が発覚し、ホームステイが1週間で中断となってしまった我が家。その後、ゲストが居なくなり寂しくなった子供たちはどう過ごしていたのか?ゲストとの関わりはどうなったのか?
