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Photo bypocky_fukiy

アインシュタインの黒板のタイポ

    Masahiro Hotta

    以前、英国ノッティンガム大学に出張に行ったとき、その大学が保管しているアルバート・アインシュタイン直筆の黒板を見せてもらったことがあります。

    1930年6月6日に英国のドイツ協会が開催した講演会で、彼がドイツ語で書いたこの板書。一般人向けだったらしく、数式も少ないものになっています。この後援会の記念として、大学で長く保存されることになったものです。

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    ただ面白いのは、黒板に書かれた哲学者のデカルトの名前のスペルが間違っている部分。デカルトは正しくは「Descartes」と綴りますが、黒板では「Deskartes」となっており、「c」が「k」というタイポになっています。

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    きっとその場にいた当時の聴衆にも、この間違いに気づいた人が居たと思います。この黒板を保管する許可をもらうときにも、これで良いかと、アインシュタインに大学も確認したのではないかと推察します。それでも、アインシュタインは、こんなタイポなんか気にしなかったようです。それでこのまま保存されることになりました。これも、彼らしいエピソードの1つと考えられます。


     
     
     
    量子情報物理学の研究者です。著書に『入門現代の量子力学 -量子情報・量子測定を中心として-』(講談社サイエンティフィク)『量子情報と時空の物理』(サイエンス社)。質問はMONDで。(https://mond.how/ja/hottaqu)Twitter: @hottaqu

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