
つい応援しちゃう悪女サスペンス 中山七里『嗤う淑女』
みなさん、悪女はお好きですか?
私は大好きです。
もちろんフィクション限定ですが。
今回は、悪女が大活躍するサスペンス小説をご紹介します。
シリーズの魅力
中山七里さんの「嗤う淑女」シリーズには、最高に美しくて最高にタチの悪い女が登場します。
主人公の蒲生美智留は、自らは手を汚さず、他人を操るタイプの悪人。
彼女の獲物は、悩みを抱えた人々です。
コンサルタントとして相談に乗り、寄り添うふりをして悪に誘う。
決め台詞は「あなたは悪くない」
この一言で、人はあっさりと道を踏み外してしまいます。
もちろん、美智留本人を法で裁くことはできません。
普通なら後味の悪いはずの「悪人が笑う物語」なのに、不思議と彼女を応援したくなってしまいます。
陥れられる相手が、どこか自業自得な部分を抱えているからかもしれません。
とはいえ、無関係の人々まで巻き込むこともあるというのに…
私もすっかり彼女の魅力にやられてしまったのかもしれませんね。
シリーズ3作品の紹介
『嗤う淑女』
中学生の野々宮恭子は、命を救われたことから美しい従姉妹・蒲生美智留に心酔するようになる。
やがて二人は大きな秘密を共有することに。
その後、さらに美しく成長した美智留は、恭子を助手に「生活プランナー」として独立。
悩める人々を相手にコンサル業を始める。
「あなたは悪くない」
そう囁かれた人々は、いとも簡単に破滅への道を歩んでいく。
そして迎える衝撃のラスト!
「どんでん返し」どころか、その「どんでん」自体を木っ端みじんに粉砕するような結末が待っています。
『ふたたび嗤う淑女』
資金繰りに悩む政治資金団体の代表者。
信者獲得に苦しむ新興宗教の幹部。
立候補を狙う国会議員の後援会長。
上司との関係に悩む秘書。
などなど…
悩める人々に絡んで起きた複数の事件の裏には、いつも同じ女の影が…
スケールも驚愕度も前作を上回り、伏線の貼り方と回収の見事さに思わず再読したくなる一冊です。
『嗤う淑女 二人』
稀代の悪女・蒲生美智留。
連続殺人鬼・カエル男。
最悪の二人がまさかのタッグを組む!
毒殺、爆破、放火と大暴れ。
警察に同情したくなるほどの凶悪コンビです。
こちらは「カエル男」シリーズとのクロスオーバー作品。
最低限押さえておきたい情報は、
カエル男と呼ばれる連続殺人鬼がいる
「そいつ」は刑務所を脱走し、逃走中である
この2点です。
もちろん、より楽しむなら「カエル男」シリーズも読むのがおすすめ。
詳しくはこちらもどうぞ。
今回紹介した本

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