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地獄の中で見つけた。優しさでは人は変われない

    KINOKO|心の翻訳家

    あの年、私は一度、人生を終わらせた。

    地獄の年、2020年。

    厄年で言うなら本厄。
    細木数子で言うなら大殺界。
    ゲッターズで言うなら裏運気。

    絶対に動いちゃいけない時に私は全部盛り込んだ笑。

    離婚、引っ越し2回、妊娠、再婚、
    そして出産。

    思い出しても自分が怖い。

    ゲッターズは言っていた。
    裏運気で動いてしまっても唯一救いになることがある、それは出産だと。

    本当に奇跡だと思う。

    娘を授からなかったらきっと、
    私は今ここに居ない。


    お金もないのに、働けない。
    好きなものも買えない。
    人に会いたくてもコロナで会えない。


    ただただ、夫にご飯を作って、家事をすること。
    それがその時唯一頑張れる事だった。

    妊娠したのは本当に必然だと思う。

    これは妊娠や出産を素晴らしいです!
    と肯定したいのではない。
    むしろ、私も37歳まで、子供がいなかったので、授かれない苦しみを知っている。

    ただ、私の命を繋いでくれたのが娘だった。

    嘔吐恐怖を持つ私は、最初の結婚でつわりが怖くて、なかなか子供を授かるということに前向きになれなかった。

    でも新しい人生を選び、娘を授かった時、
    つわりが全く無かった。

    不思議なくらいに。

    娘が私を選んできてくれたと感じた。

    それを受け取るかのように、
    私は無意識に行動していた。

    カフェインを取らない。
    毎日散歩して陽を浴びる。
    つわりがないことで体重が増えすぎて、炭水化物を取らなくなる。
    出産が怖いから、ひたすらマタニティヨガで呼吸法ばっかり練習する。

    気づけば、不安障害の私にとって、体調が安定することばかりしていたのだ。

    おかげで薬を一気に捨てても、
    最初は不安の波にやられていたけど、結果体調がとても安定していった。


    娘を無事に産むための行動で、私は不安を乗り越えられたのだった。



    苦しい時って、誰もが気持ちをわかって欲しいと思う。
    共感されて、寄り添ってもらえると安心する。

    でも、安心だけでは何も変わらない。

    むしろそれは、自分の弱さや、変えていかなければならない部分まで、無理矢理肯定してしまうこともある。

    そうすると、動けないまま止まってしまう。

    私は、その負のループを、妊娠するということで完全に崩せたんだと思う。

    誰かの優しさや共感に救われたというより、
    動かざるを得ない状況が、私を救った。

    他人軸で生きてきた割に、自分が決めた時の行動力だけは無駄にある。

    私は台風の渦。
    一回全て壊して、みんなを巻き込んで新たな場所へと進んでいく。

    守ることばかり考えていたら、私はきっと動けなかった。

    世の中の正しさなんか気にしない。

    みんなが選ばない人生を私は選んだ。

    正しいかどうかじゃなくて。

    そして私は、生きる方を選んだ。

     
     
     
    不安や生きづらさを抱えている人へ。 日常の出来事から、言葉にならない心を翻訳しています。 「私、こう感じていたんだ」と、自分の気持ちに気づける文章を届けています。 不安障害を抱えながら、 仕事・子育て・人間関係の中で 自分の人生を少しずつ取り戻してきた40代主婦です。

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