プチカルチャーショック
私は、香りや匂いを感じ取りやすいのか、それに興味があり、好きな香りに出会えると少し「満たされる感」があるのです。
「この香りとても落ち着くなぁ~」と気に入った香りの芳香剤を見つけたりすると、同じものを何度もリピートして買ったり、
幼い頃は、爪でこすると、青りんごやバニラの香りのするカードや、匂い付き消しゴムを集めたりしていたのを思い出します。なつかしい~ (今でも見つけるとたまに買ってしまう)
以前、透明の飲み物が好き、という話をしたのですが、
そんな私は、良い香り(自分の好きな香り)のする飲み物も好きだったりするのです。
その中でも普段手に取りやすいのが、「ジャスミンティー」と「チャイ」、どちらも気持ちが少しほぐれる感があり、あの花の香りや甘いシナモンの香りがお気に入りなのです。
ジャスミンティーは比較的どこでも見かけるので、水分補給にコンビニなどに立ち寄った際に買ったり、お家用にティーバッグのものをたまに買ったりもします。
それに比べて、チャイはどこにでも売っているものでもなく(田舎だからなのか!)見つけると嬉しくて買ったりするのです。
少し足を伸ばせば、スタバなどもあり、そこへ行けば「チャイラテ」なるものもあるのだろうが、私は何だかあの雰囲気に圧倒され、未だにスタバヴァージンだったりするのです。
もっぱら、スーパーやドラッグストア、コンビニで、紙パックの「チャイ」を調達したりするのである。
そんな中、ある日YouTubeを見ていると、サントリーのBOSSから「チャイラテ」新発売のCMが流れたのだ!
これは、是非試したい、飲みたい!と思い、しばらくしてドラッグストアへ買い物へ行った際に購入しようと探したが見つからず、コンビニへ立ち寄ってみると、Newのポップと一緒に冷蔵庫に、それは鎮座していた。
しかも丁度キャンペーン中で、今なら1本買うともう1本プレゼント中というラッキー!もうこれは買うでしょ!とそれ1本のみを掴みレジへと向かったのだ。
帰宅後、ゆっくりとチャイラテタイムを味わうために、用事をチャチャっと済ませる。
そして一息ついて、ゆっくりと「チャイラテ」をひと口、ゴクリ。
あ~、おいしい~・・・・・い?
ん・・・!?「オモテタノト、チガウ」
これまでに飲んできた、あの馴染みのある、シナモンの甘い香りのものとは一線を画しているのだ。
それは、言うなれば、まさに
「ミルクティー featuring 太田胃散」なのである、えっ何、一瞬戸惑い固まってしまいながらも、もう一口飲んでみるがやっぱり太田胃散味を感じるのだ。
普段から常備薬として家に置いており、食べ過ぎたかなというときなどに服用するので間違いない、これはまさしくそれの味がする。
調べてみると、シナモンだけでなく、クローブ、カルダモンも使われていて、その一部は太田胃散にも使われているではないか、そうなのだ全てスパイスだが、立派な漢方でもあるのだ。
もちろん、まずいとかではなく今まで飲んできたものとは違っていたので驚いたのだ。そこで思ったのが自分が今まで「チャイ」と信じて飲んできたものは、ただのシナモンミルクティーだったのだと・・・
なんなら、冬場に鍋でミルクを沸かし、紅茶のティーバッグをいれて煮出し、そこに森永のミルクキャラメルとシナモンを入れて作り、
「あ~あったまる、いい香り、やっぱチャイっていいわ~」などとぬかしていたのです。
昔、まだ日本食、和食がここまでメジャーではないころ、欧米などで寿司が人気だとメディアで取り上げられていたのだが、そこで「カリフォルニアロール」が紹介されていて、かにかまやアボカドなどをマヨネーズを使い、巻き寿司にしているのを見て、「それを、本当の寿司などと思ってくれるなよ」などと偉そうに心の中で思ったりしたものである。
いや、まさにこれは、それと一緒なのではと思ったのだ。
今まで自分が飲んでいた「チャイ」は日本人向けにもおいしく飲みやすいようにアレンジされていたのではないかと、本場のインドの方からみれば、
「それを本当のチャイなどと思ってくれるなよ」と言われそうなのである。
もう、なんかはずかしぃ~。
自分が当たり前に思っていたことが、こんな風にスコーンと覆されることがあるとはね~。まだまだ知らないことがたくさんあるな~と、世界は自分が思った以上に大きいと改めて思ったり、遠い目をしてしまったのです。
それから後日、もう一本無料のレシートを片手に「BOSSのチャイラテ」をいただきに、コンビニへと出かけたのです。
ボトルにも「INSPIRED BY INDIA」と書かれてました。
今度は、しかと味わいたいと思いながらボトルを見つめるのでした。
(よく振ってくだチャイ・・・とボトルに書いてました・・・・・・・・・)
という話。
~あとがき~
その後、2本目のチャイラテをいただきましたが、やはり太田胃散味全開でした。でも嫌いじゃないんですよ、なんなら少しクセになり、3本目を買いにコンビニへ行きましたからね・・・
たかが「チャイラテ」1本を買うのにこんな想いをめぐらせているなんて、自分を俯瞰でみてるとほんとにおかしくて、おかしくて。
でもね人って、普段すまして生活しているけれど、頭の中ではそんなこと考えてたの?ということ (一見どうでもいいようなこと) を考えてたりするものだと思うのですよね。町ですれ違う人や、たまたま横に居合わせた人も、頭の中では「ゴニョゴニョ、カクカクシカジカ・・・」と。
私は、こういう半分無意識のように想いをめぐらせているような、何の役にも立たないようなことに興味を惹かれるのです。そんな話を見聞きすると、そんなこと想ってたの!と「切ないほどの愛しさ」を感じたりして、胸がキュン×3としたりするんですよね。
きっと、あなたの隣やまわりで見かける人も、アホみたいなこと (失敬、可愛いという意味でね) を想ってたりするかもですよ。そう考えると、何かキュンとしません?
伝わるといいなぁ、この感じ。
皆さまにも、キュンなひとときが訪れますように。
あ、そうそう「BOSSのチャイラテ」興味のある方は、見かけましたらぜひ一度おためしくださいませ。(サントリーの回し者でもなんでもありませんよ)
その際は、飲む前によく振ってくだチャイね・・・・・・・・・
それでは、また。
