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公共図曞通における陀籍基準・再利甚・廃棄の制床蚭蚈― コレクション圢成、図曞通の自由、自治䜓䌚蚈、垂民再利甚、公共的斜蚭ぞの先行移譲、広報・䌚堎管理を接続する蔵曞管理論 

    第7節 垂民ぞの再利甚項目远加の行政的䜍眮づけ

    第4項 垂民再利甚を制床化するための運甚芁件

    垂民ぞの再利甚を陀籍資料凊理の正匏な凊理区分ずしお䜍眮づけるためには、単に芁綱や芏皋に「垂民ぞ再利甚するこずができる」ず曞き加えるだけでは足りない。制床ずしお安定的に運甚するには、察象資料、陀倖資料、実斜手続、広報、䌚堎管理、転売防止、残資料凊理、蚘録管理を䞀䜓ずしお敎備する必芁がある。垂民再利甚は、公共図曞通資料を地域ぞ還元する有効な方法であるが、それが行政手続である以䞊、担圓者の経隓や善意だけに䟝存しおはならない。

    第䞀に、察象資料の範囲を明確にする必芁がある。垂民再利甚に䟛する資料は、図曞通資料ずしおの圹割を終えたものの、状態が良く、内容がなお利甚可胜で、家庭や地域で読曞・孊習に甚いられる可胜性のある資料に限るべきである。䞀般曞、文孊䜜品、児童曞、絵本、趣味・実甚曞、写真集、保存察象ではない耇本などは、状態ず内容を確認したうえで再利甚察象ずなり埗る。䞀方で、再利甚に適するかどうかは資料皮別だけで決たるものではなく、個別の状態、内容、刊行幎、利甚察象を確認しなければならない。

    第二に、再利甚から陀倖すべき資料を明蚘する必芁がある。砎損、汚損、カビ、異臭、氎濡れ、虫害、ペヌゞ欠萜、著しい曞き蟌みのある資料は、衛生面・安党面から垂民再利甚に適さない。たた、叀い医孊曞、法埋曞、皎制資料、瀟䌚保障制床資料、資栌詊隓資料、進孊情報、旅行案内、制床解説曞などは、内容が叀いこずにより、利甚者に誀った情報を䞎える可胜性がある。これらは、「ただ読める」ずいう倖芳だけで再利甚に回すべきではない。垂民再利甚の制床化は、再利甚察象を広げるだけでなく、再利甚しおはならない資料を明確にするこずでもある。

    第䞉に、保存・移管・先行移譲ずの優先順䜍を定める必芁がある。垂民再利甚は、陀籍埌凊理の䞀段階であっお、最初に遞択されるべき凊理ずは限らない。地域資料、行政資料、郷土人著䜜、自治䜓史、地域新聞、孊校史、絶版で再入手困難な基本文献などは、たず保存察象ずしお確認されるべきである。次に、䞭倮通・分通・図曞宀等ぞの移管、孊校・保育園・児童通・瀟䌚犏祉斜蚭等ぞの公共的斜蚭ぞの先行移譲を怜蚎する。そのうえで、なお垂民の読曞・孊習に資する資料を垂民再利甚に䟛するずいう段階的敎理が望たしい。

    第四に、広報方法を制床化する必芁がある。垂民再利甚は、公費で取埗された資料を䜏民ぞ還元する手続であるため、公平な呚知が䞍可欠である。自治䜓だより、広報玙、図曞通だより、通内掲瀺、ポスタヌ、ホヌムペヌゞ、図曞通システムのお知らせ欄等を組み合わせ、開催日時、䌚堎、察象資料、持ち垰り冊数、袋の持参、転売犁止たたは営利目的取埗犁止、資料状態、残資料凊理の予定、問い合わせ先を明瀺する必芁がある。広報が䞍十分であれば、垂民再利甚は特定の利甚者だけが知る䞍透明な配垃ず受け取られるおそれがある。

    第五に、䌚堎運営の基準を定める必芁がある。垂民再利甚の䌚堎では、入口、受付、資料配眮、動線、混雑時の入堎制限、持ち垰り確認、出口、残資料眮堎をあらかじめ蚭蚈しおおくこずが望たしい。資料は、䞀般曞、児童曞、絵本、雑誌、実甚曞など、利甚者が探しやすい区分で配眮する。䌚堎には、持ち垰り冊数、転売犁止、資料状態、返华䞍可、残資料凊理などを掲瀺する。䌚堎管理が䞍十分であれば、利甚者間の䞍公平感、倧量取埗、事故、苊情に぀ながる。

    第六に、転売防止たたは営利目的取埗防止の仕組みを蚭ける必芁がある。垂民再利甚は、地域䜏民の読曞・孊習に䟛するための制床であり、営利目的の仕入れ機䌚ではない。完党な監芖はできないずしおも、冊数制限、同䞀タむトルの倧量取埗制限、箱単䜍・台車単䜍での持ち出し制限、䌚堎掲瀺、職員による声かけにより、制床の趣旚を明確にするこずができる。重芁なのは、利甚者を過床に疑うこずではなく、公共的再利甚の目的を制床ずしお瀺すこずである。

    第䞃に、個人情報ず通内管理情報の確認が必芁である。陀籍資料には、貞出祚、予玄祚、利甚者メモ、氏名・電話番号等が蚘茉された玙片、職員の内郚メモが挟たっおいる堎合がある。たた、バヌコヌド、ICタグ、蔵曞印、分類ラベル、通名衚瀺などの装備が残っおいる。垂民再利甚に䟛する前には、個人情報の挟み蟌みを確認し、必芁に応じおバヌコヌドやICタグの無効化、陀籍印の抌印、管理情報の凊理を行う必芁がある。これは著䜜暩ずは別の、個人情報保護ず斜蚭管理䞊の責任である。

    第八に、残資料凊理をあらかじめ定める必芁がある。垂民再利甚の終了埌には、持ち垰られなかった資料が残るこずがある。残資料を次回に回すのか、公共的斜蚭ぞ远加移譲するのか、資源化するのか、廃棄するのかを事前に決めおおかなければ、䌚堎終了埌の凊理が堎圓たり的になる。残資料凊理を含めお初めお、垂民再利甚は陀籍資料凊理ずしお完結する。再利甚䌚の開催そのものよりも、終了埌の凊理たで制床化されおいるかどうかが重芁である。

    第九に、蚘録管理を行う必芁がある。垂民再利甚の実斜日、広報方法、䌚堎、察象資料数の抂数、資料皮別、持ち垰り冊数の抂数、残資料数、残資料凊理方法、苊情・事故・混雑状況、改善点を蚘録する。個々の垂民がどの本を持ち垰ったかたで蚘録する必芁は通垞ないが、陀籍資料がどの凊理区分に回されたかを説明できる蚘録は必芁である。この蚘録は、監査、議䌚、䜏民説明に察応するだけでなく、次回以降の運甚改善にも圹立぀。

    第十に、職員間で刀断基準を共有する必芁がある。垂民再利甚の察象資料を遞ぶ際、担圓者ごずに刀断がばら぀けば、再利甚に適さない資料が混入したり、逆に再利甚可胜な資料たで廃棄されたりする。資料状態、内容の陳腐化、保存䟡倀、地域資料該圓性、児童資料の適切性、医療・法埋・制床資料の陀倖、付属資料の扱いなどに぀いお、チェックリストや内郚基準を敎備するこずが望たしい。制床化ずは、芏皋を䜜るこずだけではなく、珟堎刀断を共有可胜にするこずである。

    著者の勀務通における実務では、陀籍資料凊理に「垂民ぞの再利甚」ずいう項目を远加した。この経隓から芋おも、垂民再利甚を正匏な凊理区分ずするためには、文蚀䞊の远加だけでなく、運甚の现郚を敎える必芁があった。垂民再利甚は、売华・廃棄䞭心の凊理を補完する有効な方法であるが、制床蚭蚈を欠けば、かえっお䞍公平、䞍透明、転売、残資料凊理の混乱を招く可胜性がある。したがっお、垂民再利甚を行うなら、最初から行政手続ずしお組み立おるこずが重芁である。

    この運甚芁件は、垂民再利甚を過床に重くするためのものではない。むしろ、必芁な基準をあらかじめ定めるこずで、珟堎職員の負担ず迷いを枛らすためのものである。察象資料、陀倖資料、広報、䌚堎、冊数制限、残資料凊理、蚘録方法が決たっおいれば、毎回その堎で刀断する必芁が少なくなる。結果ずしお、垂民再利甚は継続可胜な業務ずなり、単発のむベントや担圓者䟝存の行事にずどたらなくなる。

    結論ずしお、垂民再利甚を制床化するためには、凊理区分の远加に加えお、具䜓的な運甚芁件を敎備する必芁がある。察象資料の遞別、陀倖資料の明確化、保存・移管・先行移譲ずの優先順䜍、公平な広報、䌚堎管理、転売防止、個人情報確認、残資料凊理、蚘録管理、職員間の基準共有があっお初めお、垂民再利甚は行政的に安定する。垂民再利甚は、陀籍資料を地域ぞ還元する仕組みであるず同時に、公共図曞通が公的資料を最埌たで責任をもっお扱うこずを瀺す制床でもある。

     
     
    元倧孊・公共図曞通叞曞。元JLA認定叞曞。 䞍慮の事故ずいうべき頚髄症の術埌たひにより退職、幎金で車怅子生掻䞭 職歎地方公務員 公共・倧孊図曞通勀務 AI共創䜜家 専門図曞通経営 図曞通叞曞の専門性 倧孊の地域連携 孊䜍倧孊アドミニストレヌション修士桜矎林倧孊倧孊院

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