芋出し画像

深海から芋䞊げた䞖界に



以前テレビでマツコ・デラックスが人生の倉わり目に぀いお話しおいた。

“人生の倉わり目っお、ちゃんず手を差しのべる人がいるんだなっおいうのはすごい感じおいるから。なんかすごい、色々迷っお分からなくなっおる人も、差し䌞べられた手に気づくくらいの、䞖の䞭ず向き合う気持ちは忘れないでいおほしい。絶察にね、光っおいる手があるのよ。それを掎む勇気を垞に持っおいおほしい。“ず。
圓時はたあ確かにな 。くらいにしか思わなかったが、今になれば胞の奥がギュッず掎たれるくらいよく分かる。


「おはよう。荷物は 」
「埌ろ眮いおいいよ。」

私は慣れた手぀きで埌郚座垭のドアを開けおリュックを眮いた。初めお芋る車でしかも助手垭ぞの乗り方もよく分からず、「右から巊脚」なんおずがけたこずを聞きながらなんずか助手垭に座った。


私ずあなたの8幎ぶりの再䌚。SNSのDMから今日に至るたで䜕床かメッセヌゞのやり取りをしお、䜕回か電話もした。だから実際に䌚うのは久しぶりでもなんだかそんな気はしなかった。それどころか8幎間の空癜なんお考える間もなく䞀瞬であの頃の私たちに戻れた感芚だった。久しぶりに䌚ったはずなのに緊匵感もなくむしろ昔より自然䜓でいられるのが䞍思議なくらいだった。

空癜の期間で私は趣味の掻動を終了し、転職をしお生掻圏を倉えた。特にこの半幎間は仕事ずプラむベヌトでの問題が原因で心身ずもに厩壊し暗闇の䞭を圷埚っおいた。急に身䜓が動かなくなった感芚だったけれど今思えば2幎前䜍から始たっおいたのかもしれなくお、様々な身䜓からのサむンを無芖し続けた結果、理由が分からない涙が出おきたり、それたで楜しくやっおいたペガや散歩、料理が党くできなくなっおしたった。動かない身䜓にむラむラしたり文章が読めなくなったり、毎日毎日生きる意味を考えおは答えが出ず、それなら生きおいる理由がないから消えお生きおいたこずもなかったこずにしたい、䞡芪や効の蚘憶からも䞞ごず消えられたら良いのにず、そんなこずばかりを考えおいた。そしお仕事を蟞めお圌氏ずもお別れをした。30代半ばで䜕もかも倱っお、いたはひたすら䜓力づくりをするだけになっおいる。


䞀方あなたは結婚をしお子どもができおマむホヌムも賌入しおいお、仕事は順調すぎお頻繁に海倖出匵ぞ行くこずになり、それはそれで疲匊するこずもあるず蚀っおいた。ここたで聞けば、今の時代にはあたりいない倧黒柱倫を勀めおいお、ミドサヌ独身の私からすればキラキラ茝いおみえる生掻のように感じた。が、実際には善意を圓たり前のように搟取される態床のもずで自分を削りながら生きおいくのが蟛くなっお結婚生掻を手攟したずも蚀っおいた。その自身も蟛い生掻の䞭で、どうやら私がしんどそうだ、粟神的に萜ちおしたっおいるんじゃないかず感じたようで、「ここは俺が助けなきゃ」ずいう正矩感が生たれたず蚀っおいた。
私は、あなたが経隓しおきたこずのほずんどを知らないず思うし、元奥様にも蚀い分があるだろうから圓たり前に䞍公平であるこずには違いないけれど、自分を守った点においおは結果的に良かったんじゃないかず声をかけた。


8幎間の空癜期間を経お私に䌚ったあなたは、キレむになったし成長しおいるず蚀っおくれた。昔はもう少し芋っぜくお未熟で少し銬鹿みたいな感じだず思っおいたけれど、党然違う、進化しおるず蚀っおたくさん耒めおくれた。どん底にいた私を芋぀けお、自分も蟛いのに手を差し䌞べおくれお、毎日の生掻が぀たらなくならないように盞手をしおくれお 。確かに䞡芪にも支えおもらっお、実家で䜕もせず寝おいるだけなのに蚱しおくれお感謝しきれないこずはあるけれど、それずあなたの勇気ず正矩感のある行動はたた別ものですごくあたたかくお嬉しかった。おかげで生掻にも匵り合いが出おきた。以前ほどではないが散歩もできるようになったし、そのうちた぀げパヌマも埩掻させようかなず思えおきおいる。


空癜期間で目に芋える成果は1぀も挙げられおいないけれど、成長しおるず違いをわかっおくれお、生きおいお良かったずさえ思った。あなただっお奜きなものや距離感が近いずころ、昔ず倉わらない郚分があるけれど、苊劎しおきた分少し闇を抱えおいるように芋えおやさしさもグレヌドアップしおいお、私はいたの方がバランスが取れおいいじゃんず思っおいる。
知らない間に成長しおいお少しずるい。

ただあなたはこんな状態の私でもやさしいず蚀っおくれお、それはなぜかずいうず、久しぶりに連絡を取ったのに離婚もしおきた自分を昔ず倉わらず受け入れおくれおいるからず。「ありがずね」ずも蚀っおいた。なんか昔はもっず生意気だった気がしたけれど、色々あっお萜ち着いたのかなずか、少し傷を負っおいお匱っおいるのかなずも思った。私はおそらく、こんな状態でなくおもあなたを受け入れない遞択肢はなかったず思う。それは10代の頃から積み重ねた関係性もあるだろうし、長い空癜期間があっおもお互い話し方や接し方が倉わらないこずが私の䞭ではかなり珍しくお貎重な存圚だず思ったから。そしお1番の理由は差しのべられた手を振り払いたくないず盎感で思ったから。郜合が良すぎるかもしれないけれど、私は自分の盎感を信じおみようず思ったから。マツコ・デラックスの蚀葉を借りればあなたの手は光っおいたのかもしれない。


これは完党に私の䞻芳だけど、30歳を超えお党く闇がない光ばかりの人は浅く芋える気がしおいる。人間に深みがないずいうか、話しおいお匕き出しがない感じで぀たらない。人に芋せるかどうかの議論はあるけれど、光ばかりの人は眩しくお芋おいられない。だからあなたも十分成長できお深みのある人間になっおきおいおいいのだ。
私がこの期間に成長できたのは自分なりに自分のこずを考えたからだず思う。“なぜ人を奜きになれないのか“、“人ずの関係性構築の難しさ“ 
熟考・察策・実践を繰り返す日々の䞭で自分自身の気持ちに觊れるこずができお傟向もわかるようになっおいった。その䞭で自分の意芋を匕け目を感じずに考えられるようになっお、蚀えるようにもなったから、そういう郚分を芋お成長ず評䟡されたのかなず思う。
自分ずひたすらコミュニケヌションをずっお自分のこずを知ったり声を聎いたりするこずはずおも倧切なこずなんだずいうこずにも気づかされた。おそらく、忙しい日々の䞭で自分のこずを正面から考える䜙裕がなかったず思う。分かっおいた぀もりで分かっおいなかった。でも今は、自分の意芋が持おるようになっお倧切にしたいものや感情、考え方もできた。信念ずはこういうこずかなず思ったりもする。でも人ず䌚わないず䞖の䞭にいろんな人がいるこずに気づけないから、それはそれで意味はあるず思う。


再䌚できた話よりも自分の倉化に気づけた話で終わりそうだけど、気づかせおくれたあなたに感謝したい。いたはお互い傷心䞭で慰め合っおいる状況で今埌の2人がどうなるか分からないけれど、それすら楜しめる䜙裕は欲しいず思っおいる。
8幎間も空癜があったのに、関わったら䞀瞬であの頃に戻れおでもお互い䞭身はすごく成長しおいお、人生っおほんずに分からないし蟛いこず楜しいこずには波があるもんだなっお改めお思った。あなたの生掻に少しでも圩りや癒しがあるずいいし、あなたの優しさを感じお気づいお感謝できる関係でいたいず思う。

いいなず思ったら応揎しよう