おじいちゃんとの約束
幼き頃、祖父母と両親と姉と暮らしていた。
おばあちゃんは、強い人だった
沢山怒られたし沢山優しくしてもらった。
おばあちゃんは、小さい頃の事故で
片方の脚が悪かった
少し歩くのが人よりゆっくり
幼い私は、おばあちゃんと一緒に歩くのが好きだった。
ゆっくりの方が地面の花や虫や石をよく見れたから。
小学校1年生の頃
新しくお友だちになった2人の子と遊んだ
2人は元々同じ幼稚園で仲良しで家が近かった
私は、少し遠かったけど2人と楽しく遊んでいた
でも、途中で2人がやっぱり2人で遊びたいから
ぷぷぴちゃん帰って。
と言われて分かったと承諾して家に着いた。
少し寂しいなって思いながら玄関を開けると
おばあちゃんが、早かったね。おかえり。
って声を掛けてくれて。私何故だかわからないけど、
涙がブワッと溢れて息が出来なくなった。
するとおばあちゃんは、手を握ってくれて
おばあちゃんが毎日していたブレスレットを
私の腕に着けてくれた。
それが嬉しくて嬉しくて。泣き止んだ。
そして落ち着いたら味噌を塗って焼いた
おにぎりを作ってくれた。
あの味忘れないずっと。
その日から、寝る前に必ず握手して
おやすみをするようになった。
言葉は無くとも、大丈夫だよって言われてる気がした。
おじいちゃんは、おもちゃをよく手作りしてくれた
木の板の下にローラーをつけて
板に紐をつけて引っ張って上に乗れるおもちゃ。
遊びまくった。外に持ち出し
町内を姉と乗って、引っ張って駆け回った
近所の子供総出で遊んだ。
これ、おじいちゃんが作ってくれたんだ!と
誇らしげな私と姉であった。
おじいちゃんが、風の強い日や台風の日は
木の下は歩いちゃだめだよ!と必ず言ってきた。
いいつけを守り回避する道をすたすた歩いた。
大人になったある台風の日
仕事で嫌なことがあって
いまにも泣き出しそうな帰り道。
うっかり木の下を歩いたら、
ガサっと木の枝が上から落ちて来て
頬に当たって。
つい、当たった瞬間!おじいちゃん!と言ってしまった、何十年も前のいいつけだけど
守らなかったし忘れてしまっていたから
木の枝に当たってしまった。
怪我をしないようにその場にいなくても
守ってくれてたんだなぁと
もういなくなってしまったけど
ありがとうって言った。
