
AIを使うとき、人脈は冷えていく 「人機並行」というこれからの働き方
Written by Leo
日本出張中に気づいたこと
4月の中旬、日本出張の終わり近くにふと気づいたことがある。
この2週間、ほぼ毎日誰かと向き合って話していた。お客様との商談、パートナー企業との会食、別の訪問先との打ち合わせ。営業先のミーティング。合間合間に社内メンバーとの1on1 …
どれも大事な時間だった。でも、ある夜ホテルに戻って気づいた。
Claude Codeを全然触っていない。
出張前は毎日2〜3時間はAIと向き合って仕事を進めていた。コード、資料、戦略メモ、アイデアの整理。それが2週間、ほぼゼロだった。
そして逆も然りだということも分かった。東京に来る前の数週間、深くAIと仕事をしていた時期は、人と会うことが減っていた。電話もメッセージの返信も、後回しになりがちだった。
これは「どちらが大事か」という話ではない。両方大事だ。問題は、今の私の働き方では二つが排他的になっているということだった。
なぜ排他的になるのか
人と向き合う仕事には、場所と時間が必要だ。移動して、準備して、その場にいて、話して、フォローする。物理的にも精神的にも、その時間は「占有」される。
AIと仕事をする時間も、集中が必要だ。コンテキストを整えて、指示を出して、結果を評価して、次の一手を考える。ちゃんとやろうとすると、それなりに没頭する。
両方を同時にやろうとすると、どちらも中途半端になる。会食中にスマホをいじってAIに指示するのは失礼だし、AIとの深い対話中に電話が入れば集中が途切れる。
だから無意識に、どちらかのモードに入ってしまう。出張中は「人モード」になり、AIはアイドル状態になる。
人が何かしているとき、AIは遊んでいる。逆に、AIを使っているとき、人脈は冷えていく。
この非効率に2週間後にやっと気づいた。
でも、これは解決できる問題だと思う
気づいた瞬間に、すぐこう考えた。技術的にはもう答えがある。
エージェント自動化と定時タスク。エージェントに仕事を委ねて、私が人と向き合っている間も、AIが後台で動き続ける設計。
例えば、Shannon(Ptmindがが作っているAIプラットフォーム)では、実際にそれができる。スケジュール実行、イベントドリブン処理、エージェント同士の連携。技術的には整っている。
問題は「技術があるかどうか」ではなく、「自分の仕事をAIに委ねるように設計したかどうか」だ。
これができていない人が、たぶんほとんどだ。AIを使う人は増えた。でも「AIが自分の代わりに動き続けるように仕事を設計した」人は、まだ少ない。
「人機並行」を設計するということ
具体的に何をするのか。私が考えたことをそのまま書く。
まず、「人がいなくてもできる仕事」を洗い出す。
情報収集、ドラフト作成、ログの整理、定型レポートの生成、スケジュールのチェック、新着情報の監視。これらは私が出張中に「後でやろう」と積み上げていたものだ。全部、設計次第でAIに任せられる。
次に、「いつ、何をトリガーに動かすか」を決める。
毎朝9時にメンバーの新しいログをチェックして記事候補をまとめる。会議が終わったら自動でサマリーを生成する。新しいコミットが入ったらコードレビューの下書きを作る。トリガーを設定すれば、私が人と話している間も、AIは仕事を進めている。
最後に、「私が戻ってきたときに何を確認するか」を設計する。
AIが動き続けた結果は、私が確認して判断する。通知が来る、ドラフトが上がっている、候補が整理されているという状態で私が帰ってくる。確認と意思決定は人がやる。実行と下処理はAIがやる。
この分業を設計することが、人機並行の本質だと思っている。
出張から帰ってきた夜に
東京から北京に戻る飛行機の中で、今度は本を読んだ。日本の製造業と中米関税についての本。4時間で読み終わった。
飛行機の中は、唯一「人も来ないし、Claudeも使えない」時間だ。だから純粋に読むことができた。
その時間はそれで良かった。でも地上に降りたとき、「もし自分が読んでいる間、Agentが来週の会議資料の素材を集めていたら」と思った。
これは贅沢な妄想ではない。今すぐできることだ。
2026年の働き方の本質は、AIの使い方を覚えることじゃない。AIと自分が同時に動けるように、仕事そのものを設計し直すことだと思う。
ツールは揃っている。あとは設計するだけだ。
余談:ある訪問先で見た光景
出張中に訪問した、日本のある広告代理店の話を少し。
そこでは、全員がClaude Codeを使っていた。Manusも契約していた。経営陣がAIを積極的に取り入れている会社で、組織全体がその空気に染まっていた。
「日本はAI採用が遅い」という話をよく聞くが、少なくとも私が見たこの会社は違った。半年前には考えられなかった光景だと思った。
ただ、使っているのは「自分がPCの前に座っているとき」だ。AIをバックグラウンドで走らせて、自分は別の仕事をしている… そういう設計をしている人には、まだ出会ったことがない。
そこが、次の一手だと思う。
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