金利 悲観的なシナリオ
私たちは今、金利上昇を目の当たりにしています。水準がリーマンショックの頃に近づけば、信用収縮が起きる可能性があります。
リーマンショックは信用拡大による金融危機でした。現在で言えば、残価設定ローンなども信用拡大の一例です。また、アメリカではプライベートクレジットによる企業向け融資も大きく拡大しています。
金利が上がれば銀行の審査は厳しくなり、企業や個人がお金を借りにくくなります。物も買いにくくなり、景気が悪化します。
さらに今回は、原油や原材料の価格上昇が重なる可能性があります。ロシアやイランをめぐる地政学的リスク、アメリカの関税政策などもあります。
金利を上げれば需要を抑えて物価上昇を抑えられますが、原油や原材料そのものが高くなっている場合、供給側の問題は解決できません。
そうなると、景気が悪いのに物価が高いという状況になります。これは1970年代のオイルショックに近い部分があります。
日本は過去にオイルショックを経験しているため、その後、省エネ化や産業構造の転換を進めてきました。そのため、当時と同じような影響になるとは限りません。
ただ、金利上昇、信用収縮、原材料高が同時に進めば、企業や家計への負担は大きくなります。今後はこの3つがどう動くのかを見る必要があります。
一方で、戦争がウクライナやイランをめぐって終われば、エネルギー価格などに対する不安が和らぐ可能性があります。電気自動車や太陽光発電の普及も進んでいます。さらにAIという新しい産業革命が始まっている可能性もあります。
キオクシアは大きく下がりました。こうした下落局面をどう見るのかは難しいところです。今が安いのか、それとも信用崩壊が起きた後にさらに安くなるのか。
結局、何もしないことでも、焦って動くことでもなく、大局を見ながら判断する力が必要なのかもしれません。
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